2020年09月07日

「この一枚」 Vol 40   Tales Of Another  Gary Peacock, Keith Jarrett, Jack DeJohnette ‎

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 今日は台風一過で、気持ちの良い天気。湿度もかなり低めで、台風の後だとかなりカラッとして感じます。それにしても、沖縄の陽射しは強く、目が痛いくらいですね、、(2枚の写真は今日撮影)。そんな明るい気分なのですが、昨日悲しいニュースがありました。
 ベーシストの Gary Peacock 氏が85歳で亡くなったということです。

 そういうわけで、一昨日書いたばかりですが、「この一枚」として、彼の1977年に発表したリーダー作、「Tales of Another」を取り上げたいと思います。実はこのアルバム、前々からこのコーナーで取り上げたかったのですが、なぜか取り上げるに至っていなかったアルバムです。

 このアルバム、いわゆるピアノトリオの編成ですが、このメンバー、、Gary Peacock, Keith Jarrett, Jack DeJohnette というのは、キースのいわゆるスタンダーズトリオと同じメンバーです。でもこのアルバムが録音されたのは1977年ですから、あの有名な「Standers Volume 1」が1983年で、このアルバムは6年も前の録音なんです。
 なんというか、元祖スタンダーズということで、意外にもこのメンバーは Gary Peacock 氏 のアルバムから始まっていたんですね、、。

 まあアルバムのプロデューサーは、両方とも、ECM レコードの Manfred Eicher氏ですから、その関係というのもあるのかもしれませんが、この稀有なメンバーで長年続いたグループの起源がこのアルバムにあるというわけです。

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 全曲 Gary Peacock 氏のオリジナル曲で構成されていて、終始息を呑むような開演がアルバム全編にわたって、繰り広げられています。ピアノトリオというと、大体の場合聞く前に、ある程度内容は想像できるものですが、このアルバムは、そういう先入観をすべて、良い意味で裏切ってくれます。

 多くの曲でベースの無伴奏ソロから始まるのですが、その存在感というものは、半端ないです。そして、山ほどある、keithのStanderds で聞かれる Peacock 氏 の音とは随分音色が違うんですよね、、。つまりこれは、リーダーだけに、録音とか、ミキシングの方法が keithのStanderds のアルバムとは随分違うんです。この辺りも、Manfred Eicher氏の手腕というか、プロデュースの妙ということになるのだと思うのですが、とってもウッディーで、図太い音で、仕上げられています。

 録音エンジニアも「Standers Volume 1」とは違うのですが、あえて違う音質に仕上げているということがわかるのですが、ピアノの音色に関しては、このアルバム「Tales of Another」は、かなり keith の生音に近い感じで、幾分暗めというか、くすんだ音色です。この辺りは「Standers Volume 1」は、よりキースらしく、EQなどで、音色を演出されているところもあって、そういう意味でも、なかなか興味深いところがあるアルバムです。

 それから、keith Jarrett のプレイが、リーダーではないというせいか、幾分遠慮しているような感じで、でしゃばりすぎないところも、いい感じで、ミスタッチや、いろんな普段リーダー作では見せない、横顔も聞くことができます。

 とかなんとか、かなりマニアックなことばかり書いてしまいましたが、Gary Peacock 氏の魅力満載の素晴らしいアルバムであることは間違いありませんし、彼の逝去をきっかけに、みなさんにも是非聴いていただきたい優れたアルバムです。

 Gary Peacock 氏が亡くなったことで、長年続いた「Standers」の活動はできなくなったわけですが、今後は誰か他のメンバーを入れて活動再開するのか?どうか、、ちょっと気になりますね、、。

 と、ここまで書いて、先ほどフェイスブックをみたら、 Gary Peacock 氏逝去のニュースは「誤報」との情報があるとのこと、、なんともいやはや、、。亡くなっていないことを祈ります(https://en.mediamass.net/people/gary-peacock/deathhoax.html)。

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Gary Peacock, Keith Jarrett, Jack DeJohnette ‎– Tales Of Another

レーベル:
ECM Records ‎UCCU-6221

1 Vignette 7:02
2 Tone Field 7:55
3 Major Major 8:54
4 Trilogy I 8:31
5 Trilogy II 9:42
6 Trilogy III 6:20


Recorded February 1977 at Generation Sounds Studios, New York
Piano – Keith Jarrett
Bass, Composed By – Gary Peacock
Drums – Jack DeJohnette
Recorded At – Generation Sound Studios
Engineer [Recording] – Tony May
Mixed By – Martin Wieland
Design [Cover Design] – Nancy Brown Peacock
Producer – Manfred Eicher

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2020年09月05日

 「この一枚」 Vol 39 Caetano Veloso & Ivan Sacerdote

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 昨日は若干過激なことを書きましたが、今のところ、お叱りはいただいておりません、(笑)。台風の方は、かなり近づいて来ているはずなのですが、割と静かなもの。雨も風もそれほどではありません。

 ところで、このブログには記事の内容に応じて、カテゴリー分けがありまして、いつも書いているのは、一応「日記」と言うカテゴリー、、そしてその他には、「最近食べた麺」とか、お気に入りのヴァイオリニスト「Gidon Kremer」とかが、あるわけですが、今日は、前回は2019年12月15日に書いた、「この一枚」を九ヶ月振りに書こうと思います。
 「この一枚」と言うのは、私のおすすめの一枚、聴くと幸せになれる、豊かな気持ちになれる、CDアルバムを、ご紹介するブログです。

 でもどうしてかなり久しぶりに、 「この一枚」を書く気持ちになったのかというと、今日の昼間に某所に行って、たまたまコーヒーを飲みながら聞いた音楽がとても素晴らしかったからです。

カエターノ・ヴェローゾ(Caetano Veloso)イヴァン・サセルドーテ(Ivan Sacerdote) のデュエット。Caetano Velosoは、ブラジルのシンガーアンドソングライター。クリアーで、気品溢れるヴォーカルとギターで多くの人を魅了する、巨匠と言って良い音楽家ですが、もう77歳になっているそうです。
 
 そして、共演の Ivan Sacerdote はそこそこ探したのですが情報がなく、バイーア地方出身の若手クラリネット奏者ということくらいしかわかりません。とっても魅力的な音色を持つ演奏家で、一応ジャズプレーヤーと言って良い、このアルバムではアドリブ中心の演奏をしています。

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 曲はすべてCaetanoの曲で、以前からレパートリーにしている有名な曲も入っていますが、最近作ったと思われる曲も多く入っているようです。ブラジル音楽、それも歌入りの音楽を聴く時、いつも思うのですが、その曲が素晴らしければ素晴らしいほど、ポルトガル語がわからないことを悔しく思います。

 というか、歌モノで、歌詞がわからないのでは、その曲の魅力の半分もわかっていない、、ということだと思いますので、ある意味リスナー失格だと思うのですが、それでも聴きたいのが、Caetano Veloso氏の音楽なのです。その上、このアルバムは、素晴らしいクラリネットソロが入っていますから、おかげで、音楽を聴くモチベーションをそれが高めてくれます、、。

 自分で書いていうのもなんですが、もし演奏者が、歌詞の意味がわからない日本人が自分たちの音楽を喜んで聴いていることを知ったら、やはり、それなりに違和感を持つことは避けられないと思うのですが、「それでも聴きたい」というのが、先ほども書きましたが、このアルバムなわけですが、それにしても、リラックスした雰囲気と優しい音色、豊かな音響がこのアルバムには記録されています。

 「この一枚」ということで、文章を書いていますが、実はこの今年の三月に録音された作品は、実は配信限定の作品らしく、実際のCDアルバムはないのだそうです。ですから私も当然配信サービスで聞いています。これも時代の流れなのでしょうね、、。

 今もこのブログを書きながらも、アルバムを聞いているのですが、初めて聴くこのIvan Sacerdoteのクラリネットは、伝統的なジャズの演奏法をマスターしつつ、オリジナリティーとブラジルらしさを感じる、巧みなスタイルで演奏しています。

 クラリネットという楽器は、同じリード楽器のサキソフォンと比べると演奏法が難しく、音色やアーティキュレーションは、演奏者次第で、いくらでも下品になる危険性がある楽器なのですが、実に、スムースにCaetano の歌とギターに調和しています。

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2019年12月15日

この一枚 vol,38 Preghiera - Rachmaninov: Piano Trios Gidon Kremer

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 今日はこれまでのこのブログの慣習でいうと、ここ数年は一年に何度かしか書いていない、「この一枚」。 お気に入りのCDアルバムを皆さんにご紹介するコーナーです。前回が11月でしたから、頻度としては近年稀に見るペースということになります。

 このブログには色々なカテゴリーがあり、今日取り上げるアルバムの主、Gidon Kremer のカテゴリーもありますので、そちらで取り上げても良いのかもしれませんが、なんとなくこちらで取り上げることにしました。

 なんとなく、、と書いてしまいましたが、実は幾つかこのアルバムを聴いて考えさせられることがあり、そのことについて書きたいと思ったということも、ここで取り上げる 理由の一つではあります。

 Gidon Kremer と言えば、なぜか、実力と世界での名声に比べれば、残念なことに、日本ではいまひとつ人気と知名度が低いところがある演奏家です。その彼の70歳を記念して発表されたのがこのアルバムです。誰も取り上げない、、あるいは滅多に演奏されることがない曲を好んで演奏したり録音したりすることが多い Kremer 氏ですが、今回もやはり珍しい曲を録音しましたね、、。

 ラフマニノフといえば、コンチェルトが一番有名で、室内楽系の曲は有名なヴォーカリーズでさえもそれほど、頻繁に演奏されているとは思えないのですが、この、トリオはやはりそれほど演奏される機会がない曲ではあります。
 曲の知名度はその曲の内容に比例するとは必ずしも限りませんが、このアルバムのメインの曲、「悲しみの三重奏曲第二番」は、ラフマニノフが先輩のチャイコフスキーの死を悼んで作ったと言われている曲ですが、わずか3楽章しかないにもかかわらず、演奏時間が50分ぐらいある大曲で、第一楽章と第二楽章は共に20分を越す、、ということでこれって、なかなか演奏しにくい曲だと思います。

 曲が長ければリハーサルも長くなりますし、聴衆の鑑賞する集中力も要求されますが、そうかといって、この曲の内容は素晴らしく、少しも冗長なところはありません。

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 最近このアルバムを初めて聞いて、関心しましたが、この文章を書くために改めて聞いてみて、最近軒並みに制作コストが落ちているクラシック業界のなかで、丁寧なやり方で、良質な録音をされていることを感じました。録音チームそして、プロデューサーは Kremer とはかなりの数仕事をしてきている Helmut Mühle が行っていることを知りました。

 Mühle氏は、本来はレコーディングエンジニアとして有名ですが、当然のことながら音楽への造詣が深く、彼とそのチームの仕事は、現代最高のクオリティを持っていると言って良いと思います。
 このアルバムで、他に特筆すべきことは、演奏に使っているピアノが、Steinway でもYAMAHAでも、KAWAI でもない、イタリア製のピアノ、Fazioli のF278型だということです。

 Fazioliというメーカーはまだ創業40年余りの若いメーカーですが、最近各方面で注目されており、いろいろなレーコーディングにピアノを無料で貸し出すなど、積極的にプロモーションを行っている会社ですが、まさかこのアルバムでそれが使われていたとは、データを見るまで知りませんでした。

 Fazioliというメーカーのピアノは独特の音色で、個人的には苦手なのですが、最初にこのアルバムを聴いた時には「多少音色が柔らかいな、、」とは思ったのですが、それほどは違和感はありませんでした。それどころか、音質の良い録音のせいもあり、ピアノの音色にも共感できるところが多々あったのですが、Fazioli を使っているということを知った途端に、若干の違和感が、、、。 

 人間というものは、これほどに既成概念に弱いものなのか、、´д` ; 。ということと、自分の既成概念への執着というか、主観的な判断、仕事柄、音に敏感なはずの自分の感覚が、意外にもそれほどあてにならない、、ということにショックを受けました。

 音質や細かいことの話ばかりを書きましたが、Kremer と共演の若い二人(ピアニストが一番若い)の演奏は素晴らしく、この長大な曲を手中に収めた素晴らしいパフォーマンスを披露しています。曲の内容は同じピアノトリオの名曲として名高いチャイコフスキーのトリオ(Piano Trio a-moll op.50)に強い影響を受けつつも独自の世界を創り上げた優れた楽曲です。


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Rachmaninov - Gidon Kremer • Giedrė Dirvanauskaitė • Daniil Trifonov ‎– Preghiera - Rachmaninov: Piano Trios

レーベル:
Deutsche Grammophon ‎– 00289 479 6979 GH

1 Preghiera (Adagio Sostenuto From Piano Concerto No. 2)
Arranged By – Fritz Kreisler
5:24
Trio élégiaque No. 2 In D Minor, Op. 9
2 1. Moderato – Allegro Vivace 20:36
3 2. Quasi Variazione 20:34
4 3. Allegro Risoluto – Moderato 8:13
5 Trio élégiaque No. 1 In G Minor 12:01

Engineer [Recording], Edited By, Mixed By, Mastered By – Aleksandra Kerienė, Vilius Keras
Executive Producer – Misha Aster, Ute Fesquet
Producer – Helmut Mühle

Recording: Echternach/Luxembourg, Trifolion, 1–3 May 2015
Edited, mixed and mastered at Baltic Mobile Recordings, Vilnius
Piano: Fazioli F278, No. 2782114
Piano Tuner: Arno Stocker

blanc de blanc Live  バー ブラン ド ブラン ピアノメインテナンス記念 Duo Live (終了しました。)

9月23日月曜祝日 20:00 〜
出演 細川正彦 piano Emma Arcaya flute

〒900-0033 沖縄県那覇市久米2丁目19−1

電話: 098-943-9955




フルートパラダイス in Kumamoto レストラン & ライブバー キーブ (終了しました。)

10月29日火曜日 20:00 〜  
出演 小島のり子 大元 薫 flute 細川正彦 piano 明日正就 bass 武本強志 drums
096-355-1001
 〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町11−14 電話: 096-355-1001



辻 元重 g 細川正彦 p Duo Live in Jazz inn Okura (終了しました。)

10月30日水曜日 20:00 〜  

〒860-0848 熊本県熊本市中央区南坪井町1−12 096-325-9209


ピアノトリオ Live in 徳之島 A-HOUSE

11月21日木曜日  20:00 〜   (終了しました。)

出演 高尾英樹 Bass 川原大輔 Drums 細川正彦 Piano

〒891-7101 鹿児島県大島郡徳之島町亀津7315
電話: 0997-83-2981


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2019年11月22日

この一枚 vol,37 Another Time Bill Evansのつづき

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 昨日はBill Evans の 「Another Time」 と言うアルバムについて書き始め、結構な文章量を書いた割には、本題になかなかは入れませんでした。

 有名なモントルージャズフェスティバルのライブ盤を録音した1968年のビルエバンストリオでしたが、その直後の2回のパフォーマンスが、録音されており、それが最近になって発掘、そしてアルバム化されたものを聴いて感じることは、同じ時期に演奏しているにもかかわらず、演奏の内容や質が、あまりにも違うことです。

 それぞれの演奏の選曲は、全ておなじではなく、たとえ曲が重なっていても、即興演奏部分の内容は当然違うわけですが、ドイツのMPSスタジオで録音されていたものは、独特の閉塞感や雑さ、途中で投げたような演奏も入っており、お蔵入りになった意味がよくわかる様な演奏でした。

 それに対して「Another Time」 は、そのわずか2日後の演奏にもかかわらず、元気いっぱい、繊細さと豪快さが共存する、素晴らしいパフォーマンスになっています。

 スタジオ録音とは違い、コンサートですから、演奏内容が直接聴衆につたわりますし、そのパフォーマンスはラジオで放送される予定になっていたとはいえ、あまりにも演奏の鮮度が違います。

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 そして、演奏だけでなく、録音された音質についても、名盤モントルージャズフェスティバルのライブと比べても、遜色ないだけでなく、音楽的な雰囲気とビビッドな各楽器の音色が魅力的に記録されています。

 特にベースの音はモントルーのライブより数段よく、ドラムも、リアリティではこのオランダのライブの方が、優れていると、いわざろうえません。

 実はモントルーのライブも、テレビとラジオ用の収録音源で、それが後にアルバムになったもので、そう言う意味では、スイスのエンジニアより、オランダのエンジニアの方が、腕が一枚上だったと言えるでしょう。

 とても沢山の録音物があるBill Evans ですが、ベースのEdie GomezとドラムのJack Dejohnettのメンバーによる正規の録音は、モントルージャズフェスティバルのライブ一枚きりですし、そのメンバーによる活動時期はわずか半年だそうです。
 そう言うわけで、名盤モントルージャズフェスティバルのライブと同じメンバーで、音楽的に好ましい記録が残っている上に、音質も素晴らしいとなると、この音源の価値はとても高いと言う事になります。

  Edie Gomezはその後もBill Evansトリオのメンバーとして長く活動していますが、楽器のセッティング、弦高がこの頃はまだ高く、楽器自体から出ている音が、後の音より良いサウンドが出ていますので、そう言う演奏が、クリアーな音質で記録されているという事も有り難い話です。

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2019年11月21日

この一枚 vol,37 Another Time Bill Evans

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 このブログには記事の内容に応じて、カテゴリー分けがありまして、いつも書いているのは、一応「日記」と言うカテゴリー、、そしてその他には、「最近食べた麺」とか、数日前に書いた「Gidon Kremer」とかが、あるわけですが、今日は、3月31日と4月1日に、一年以上振りに書いた「この一枚」を書こうと思います。

 「この一枚」と言うのは、私のおすすめの一枚、聴くと幸せになれる、豊かな気持ちになれる、CDアルバムを、ご紹介するブログです。

  取り上げるのは、ジャスピアニスト、Bill Evans の 「Another Time」 と言うアルバムです。
これは、いわゆる発掘音源と言うやつで、歴史上有名な演奏家の未発表作品と言うわけですが、昨年に発表されたものです。

 録音されたのは、1968年、Bill EvansがベースのEdie GomezとDrumsのJack Dejohnettを従えて、ヨーロッパツアーをした時に、オランダでの演奏を記録したものです。

 これは、いわゆる、お城の写真のジャケットで有名な、スイスのモントルージャズフェスティバルのライブ録音のアルバムが録音された時とほぼ同じ時期の演奏と言うことになります。

 Edie GomezとJack Dejohnettと言う個性豊かなメンバーで演奏されたモントルージャズフェスティバルの演奏を収録したアルバムは名盤として広く認知されていますし、比較的おとなしい、いわゆるピアノトリオ的な作品が多いBill Evansのアルバムの中では、アグレッシブな音楽的な特徴を持つ作品としても人気があるアルバムですが、この「Another Time」は、そのアルバムのパフォーマンスの10日後に、オランダのラジオ局の公開録音用のスタジオで観客を入れて行われた演奏を収録したものです。

 実はこのオランダでの演奏の前に、このトリオはドイツのMPSスタジオで演奏を収録しており、その音源が今日取り上げるアルバムより前に発掘され、発表されています。

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 この手の発掘音源と言うのは、未発表になっていたなりの、傷と言うか、多くの場合、発売する程の内容ではなかったので、お蔵入りになっていた音源がほとんどで、物見遊山で手に入れても、一回聴いたら充分と言う程度の質の音源も少なくありません。

 事実先程書いた、ドイツで録音され、ここで取り上げている、「Another Time」より前にリリースされているアルバムの内容は、LP二枚分あるのですが、曲によって出来不出来が激しく、スタジオ録音の良くない意味での緊張感や、慣れないレパートリーの演奏をサゼスチョンされているようなところもあり、作品としてのまとまりは残念ながらあまりなく、貴重な記録としての意味はあるものの、愛着を持てるような仕上がりのアルバムにはなっていません。

 実はこの文章、旅の移動の途中で書いているのですが、長時間の移動で、退屈なせいか、スマホで、のんびり書いていたら、ワンセンテンスが長くなるは、文章全体も長くなるわ、その割に内容は、なかなか本題に入れていない感じがします、、、(笑)。

 「この一枚」のカテゴリーで書いているブログとしては、はじめて、2日に渡って書くことにします。

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1. You're Gonna Hear from Me (4:30)
2. Very Early (5:14)
3. Who Can I Turn To? (5:36)
4. Alfie (5:29)
5. Embraceable You (5:05)
6. Emily (4:22)
7. Nardis (8:34)
8. Turn Out the Stars (4:53)
9. Five (2:26)


Bass – Eddie Gomez
Drums – Jack DeJohnette

Engineer [Assistant Recording Engineer] – Cees Slager
Engineer [Original Recordings] – André Louwerse
Mastered At – Bernie Grundman Mastering
Executive-Producer – George Klabin
Producer – Zev Feldman

Limited Edition 1st pressing of 6.000 - Hand-numbered on back cover. Another Time (The Hilversum Concert) ‎(SACD, Hybrid, Album, RE, RM)

blanc de blanc Live  バー ブラン ド ブラン ピアノメインテナンス記念 Duo Live (終了しました。)

9月23日月曜祝日 20:00 〜
出演 細川正彦 piano Emma Arcaya flute

〒900-0033 沖縄県那覇市久米2丁目19−1

電話: 098-943-9955




フルートパラダイス in Kumamoto レストラン & ライブバー キーブ (終了しました。)

10月29日火曜日 20:00 〜  
出演 小島のり子 大元 薫 flute 細川正彦 piano 明日正就 bass 武本強志 drums
096-355-1001
 〒860-0806 熊本県熊本市中央区花畑町11−14 電話: 096-355-1001



辻 元重 g 細川正彦 p Duo Live in Jazz inn Okura (終了しました。)

10月30日水曜日 20:00 〜  

〒860-0848 熊本県熊本市中央区南坪井町1−12 096-325-9209


ピアノトリオ Live in 徳之島 A-HOUSE

11月21日木曜日  20:00 〜  

出演 高尾英樹 Bass 川原大輔 Drums 細川正彦 Piano

〒891-7101 鹿児島県大島郡徳之島町亀津7315
電話: 0997-83-2981


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日記(2069)

音楽(112)
エンジニアの独り言(72)
アルバム紹介(6)a
この一枚(37)
Gidon Kremer(43)
Glenn Gould(29)
最近食べた麺(157)
ピアノと調律師、そしてピアノの演奏者について (4)
ランダム再生の楽しみ(2)


 アーティストの活動を紹介する テレビ番組「美の鼓動」( 九州産業大学提供 テレビ西日本制作 ) にCMSレコード主宰 ピアニスト細川正彦が出演しました。放送は九州のみで、2016年3月20日(日曜)午前11時45〜で終了していますが、オンエア後は、このYouTube の→「美の鼓動」 か、放送局(フジテレビ系 TNC テレビ西日本)のホームページ(http://www.tnc.co.jp/kodou/ )で見る事ができます。

  CMSレコード最新作、伊澤隆嗣 as,ss Quartet 「In a Spring Time」の試聴用 PVができました!。好評発売中!!べースデュオシリーズ好評発売中、
第一弾、納浩一「Little Song Book」
第二弾、
中島教秀「Duologue」

シリーズ第三弾(完結編)
船戸博史、細川正彦デュオ「Harvest Moon」絶賛発売中〜 ( ^ ^ )/ 。→
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お知らせ アマゾンの表示に間違いがあり、「Harvest Moon」が購入できないかの様になっていましたが、こちらのURLから購入して頂けます。キャットフィッシュレコードさんhttp://www.catfish-records.jp/product/17672をはじめ、その他のweb ショップでは、いままでどおり、ご購入いただけます。


 CMSレコードのアルバムが全て、web site のネットショップへのリンクからご購入頂ける様になりました。お好みのアルバムを是非ポチッと、、。You Tube による試聴リンクも NEWS のページにあります。  
 もしくは下のリンクからも試聴できます↓。
                               
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2019年04月01日

この一枚 vol,36、Kenny Wheeler ‎– Music For Large & Small Ensembles - 2

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 というわけで、新元号も、エイプリルフールも全然興味ないので(笑)、昨日の続きの、Kenny Wheeler ‎– Music For Large & Small Ensembles の話を、、、。
 このアルバム、タイトルの通りいろいろな編成、そしてメンバーでの演奏が収録されています。そして、全ての曲がKenny Wheeler の作編曲になるもの。

 カナダ生まれ、音楽大学を卒業後、ジャズの本場アメリカ大陸からイギリスに移住して、ヨーロッパを中心に長年活動していたKenny Wheeler 氏は、モダンジャズから、フリーフォームまでフレキシブルな活動をしていた人ですが、演奏に並行してたくさんのオリジナル曲を造っていて、本人だけでなく、世界のいろいろな人たちによって演奏されています。

 有名なピアニスト、Bill Evans も、彼のアルバムで、一曲演奏していますし、Kenny Wheeler 氏のオリジナル曲集もでていますが、このアルバムに入っているようなフルバンド形式のオリジナルまで書いていたなんて、本当に多才な人だと思います。
 全ての曲は一応Jazz というカテゴリーの中に入る曲ではあるのですが、 オリジナリティー溢れ、現代的な曲想を有していて、とても素晴らしいです。

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 そして、素晴らしいのは、そのオリジナル曲を、考え得る最高のメンバーで演奏していることです。ホーンセクションから、リズムセクションにいたるまで、名手揃い(下記参照)。 あまり日本では馴染みがないUKの素晴らしい演奏者もたくさん加わっています。大編成のジャズバンドというと、ドラムの役割がとても重要ですが、このアルバムではPeter Erskine がとっても素晴らしいです。

 実はリリース当初、このアルバムを聞いたときは、私にそこまでの理解力はなかったのですが、今回改めて聴いてみて、それを痛感しました。それと、Bass の Dave Holland や PianoのJohn Taylor そして Guitar の John Abercrombie など、いわゆる、ECM オールスターズと言っても良い人たちが、優れたアンサンブルのビビッドなビッグバンドサウンドの中で、それぞれの役割を果たしている、、というところも、とても興味深いところです。

 曲、演奏、そしてもちろん録音状態も、ECMならではの素晴らしさで、めったにない完成度の2枚組アルバムとなっていますが、これはやはり、プロデューサーのManfred EicherとエンジニアのJan Erik Kongshaugならではの質の高い仕事と言ってよいでしょう、、。

 実は私にも、ビッグバンド編成の音楽の録音のミキシングの話が先日来たのですが、諸々の事情でながれてしまって、とても残念な思いをしました。でも、実際こういう大編成の作品のミキシングは本当に大変ですから、ちょっと話が流れて、ホッとしていたりもしますが、、´д` ; 。

 ところで、このアルバムに関してはかきたいことが山ほどあるのですが、フリー系のサキソフォン奏者 Evan Parker も参加していますが曲により、sopranoや、tenorで、大活躍しています。

 スタンダードナンバーが入っていないと、ちょっと、、という方にはおすすめできないアルバムですが、わたしにとって、これほど興味深いアルバムはありませんし、これがもう30年くらい前の作品である、、というところも、全く古さを感じさせない、驚異的なところでもあります。


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Bass – Dave Holland (tracks: 1-1 to 2-4, 2-8, 2-9)
Design [Cover Design] – Barbara Wojirsch
Drums – Peter Erskine
Engineer – Jan Erik Kongshaug
Flugelhorn [Fluegelhorn] – Kenny Wheeler (tracks: 1-1 to 2-4, 2-8, 2-9)
Guitar – John Abercrombie (tracks: 1-1 to 2-3, 2-9)
Liner Notes – Steve Lake (2)
Photography By – Caroline Forbes
Piano – John Taylor (2) (tracks: 1-1 to 2-3, 2-5 to 2-7, 2-9)
Producer – Manfred Eicher
Saxophone – Duncan Lamont (tracks: 1-1 to 2-3), Evan Parker (tracks: 1-1 to 2-3), Julian Argüelles(tracks: 1-1 to 2-3), Ray Warleigh (tracks: 1-1 to 2-3)
Tenor Saxophone, Flute – Stan Sulzman* (tracks: 1-1 to 2-3)
Trombone – Chris Pyne (tracks: 1-1 to 2-3), Dave Horler* (tracks: 1-1 to 2-3), Hugh Fraser (2) (tracks: 1-1 to 2-3), Paul Rutherford (2) (tracks: 1-1 to 2-3)
Trumpet – Alan Downey (2) (tracks: 1-1 to 2-3), Derek Watkins (tracks: 1-1 to 2-3), Henry Lowther(tracks: 1-1 to 2-3), Ian Hamer (tracks: 1-1 to 2-3), Kenny Wheeler (tracks: 1-1 to 2-3)
Vocals [Vocal] – Norma Winstone

沖縄を代表するミュージシャンとCMSレコード主宰、細川正彦の演奏が那覇であります。

Trio NHK 2nd Live at 天妃 ! N ishkawa H osokawa K aptain

西川勲 bass 細川正彦 piano セバスティアン カプテイン ds

4月29日月曜祝日 20:00〜

〒900−0015 那覇市
久茂地2-6-2 久茂地ガーデンビル2F
098-867-8418



CMS レコード主宰 ジャズピアニスト細川正彦の演奏が、沖縄、熊本であります。(終了しました)

2/16 土曜 東町 ピノスプレイス 
Emma Arcaya Birthday Live Emma Arcaya fl 西川 勲 b 上原俊亮 ds

3/11 月曜 熊本 CIB  
Gidon Nunes Vaz tp (From Holland ) 納 浩一 b Sebastiaan Kaptain ds

3/12 火曜 熊本 おくら

細川正彦 Trio フィーチャリング Sebastiaasn Kaptein

 細川正彦 p 明日正就 b セバスティアン カプテイン ds Specia ゲストMr X


3/13 水曜  久茂地 パーカーズムードジャズクラブ  
Gidon Nunes Vaz tp(From Holland ) 城間巧介 g 西川 勲 b Sebastiaan Kaptein ds

3/15 金曜 久茂地 パーカーズムードジャズクラブ
 小島のり子 fl (From Tokyo ) 城間巧介 g 浦谷仁美 b Sebastiaan Kaptein ds

3/16 土曜 東町 ピノスプレイス 
小島のり子 fl Emma Arcaya fl 西川 勲 b

3/29 金曜  久茂地 パーカーズムードジャズクラブ 
西村知恵 vo(From Tokyo ) 城間巧介 g 浦谷仁美 b






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ピアノと調律師、そしてピアノの演奏者について (4)
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 アーティストの活動を紹介する テレビ番組「美の鼓動」( 九州産業大学提供 テレビ西日本制作 ) にCMSレコード主宰 ピアニスト細川正彦が出演しました。放送は九州のみで、2016年3月20日(日曜)午前11時45〜で終了していますが、オンエア後は、このYouTube の→「美の鼓動」 か、放送局(フジテレビ系 TNC テレビ西日本)のホームページ(http://www.tnc.co.jp/kodou/ )で見る事ができます。

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第二弾、
中島教秀「Duologue」


シリーズ第三弾(完結編)
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 もしくは下のリンクからも試聴できます↓。
                               
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2019年03月31日

この一枚 vol,36、Kenny Wheeler ‎– Music For Large & Small Ensembles

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 このブログは毎日更新していますが、大体いつも「日記」として書いていますが、いろいろなカテゴリーがあります。「最近食べた麺」は時々は更新していますが、「この一枚」というタイトルで書いている、オススメのアルバムのコーナーは、去年の2月以来書いていませんでした。

 昨日のブログの最後に、「明日は音楽の話」みたいなことを書いていましたが、それは「この一枚」として、私が聴いて感動したアルバムについて書こうと思っていました。

 ところで、いつもこのブログでは、大体の場合、天気の話とか、湿度がどうしたとか、そういう話題が多いのですが、今日は外へ出たら、20℃以下の涼しさで、湿度も低め、、、。 このまま日が暮れると、かなり冷えてくるかも、、という感じに成っていました。

 そんな中、外を歩いていたら、道端の石垣の所にいろいろな「花」それも雑草の花なのですが、いろいろ咲いていました。天気はまあまあ良かったので、光の状態も良く、スマホでその花たちの写真を撮りました。とっても小さな花で、写真に撮りにくく、ピンボケになりやすいのですが、最近だんだん撮るのが上手なってきました。

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 今日のブログの写真、2枚目と3枚目がその写真なのですが、今晩は冷えそうなので、枯れてしまわないか、心配になります、、とか書いていたら、いつものブログの文章の半分以上の量の文字数をすでに書いてしまいましたが、アルバムの話はまだ書けていません。

 ナンダカナ〜、、、´д` ; 。

 今日、「この一枚」で取り上げるアルバムは、トランペット奏者、「Kenny Wheeler」のアルバム、「Music For Large & Small Ensembles」です。このKenny Wheelerという人は1931年カナダ生まれ、5年前に84歳で無くなっています。 この人の名前を日本語では「ホイーラー」と書くことがおおいのですが、「Wheeler」とかきますから、ウイーラーと発音、そして表記するのが正しいと思いますが、、日本では「ホイーラー」という発音が広まっています。

 この人はこのブログでは度々登場していて、この7年間で、16回登場していました。

 今回取り上げるアルバムは、先日久しぶりにYouTube で聴きましたが、もう30年位前、、リリースされたばかりの頃、友人の家で聴かせてもらったのが最初でした。
 Kenny Wheelerというと、tp演奏者で作曲もする人ですが、大編成のスコアを書く人、、という印象は持っていませんでしたが、このアルバムでは、いわゆるビッグバンドのアレンジメントも披露しています。

 そして、このアルバム、持っていたと思っていたのですが、なぜか探しても見当たらなくて、ちゃんとした音質で聴きたかったので、数日前に、改めて購入しました。話は脱線続きですが、実は今回初めて、ネット通販でCDを購入しました。

 購入したCDは新品ですが、かつてのダブルジャケット仕様の分厚いケースではなく、見た目は一枚しか入らないケースと同じスリムなケースに入っていました。

 もう随分長い文章になってしまったので、続きは明日書きますね、、、(笑)。

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CMS レコード主宰 ジャズピアニスト細川正彦の演奏が、沖縄、熊本であります。

2/16 土曜 東町 ピノスプレイス 
Emma Arcaya Birthday Live Emma Arcaya fl 西川 勲 b 上原俊亮 ds

3/11 月曜 熊本 CIB  
Gidon Nunes Vaz tp (From Holland ) 納 浩一 b Sebastiaan Kaptain ds

3/12 火曜 熊本 おくら

細川正彦 Trio フィーチャリング Sebastiaasn Kaptein

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Gidon Nunes Vaz tp(From Holland ) 城間巧介 g 西川 勲 b Sebastiaan Kaptein ds

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3/16 土曜 東町 ピノスプレイス 
小島のり子 fl Emma Arcaya fl 西川 勲 b

3/29 金曜  久茂地 パーカーズムードジャズクラブ 
西村知恵 vo(From Tokyo ) 城間巧介 g 浦谷仁美 b




CMS レコード主宰 ジャズピアニスト細川正彦の演奏が、名古屋、大阪、岡山、熊本、福岡でありました。(終了しました)


1/26土曜 天王寺 カクレンガ ピアノトリオ 光岡 尚紀b 弦牧潔 ds

1/27 日曜 放出 ディアロード 武井努 ts デュオ

1/28 月曜 八戸の里 バー蓄音機 ピアノトリオ 山本 学b 弦牧潔 ds

1/29 火曜 岡山 モグラ 榊原太郎 bトリオ(From France) 北川 類 ds 細川正彦 p

1/30 水曜 名古屋 ラブリー 小濱安浩(ts) ダブル鍵盤セッション 細川正彦 p 平手裕紀 p org 滑川博生 dr  

1/31木曜 熊本 スイング 榊原太郎 bトリオ(From France) 北川 類 ds 細川正彦 p

2/1 金曜 福岡 ニューコンボ 榊原太郎 bトリオ(From France)北川 類 ds 細川正彦 p




日記(1856)

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第一弾、納浩一「Little Song Book」
第二弾、
中島教秀「Duologue」


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2018年02月12日

この一枚 vol,35、 Bill Evans Alone

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 昨日のブログで、もうすぐ2000回目のブログになる、、、(って言ったって、まだ100日くらいありますが)と書きましたが、最近のこのブログの傾向としては、いろいろなカテゴリー(11種類)(コーナー)を作っている割には、だいたいが「日記」で書いています。

 中には1年以上も書いていないカテゴリーもあったりして 、、、。 なので、今日は、たまたまブログ書きのBGMとして選んだアルバムの事を書いてみよう、、と思いました。

 「この一枚」というからには、お気に入りというか、皆さんに推薦できるアルバムについて書く、、というコンセプトなのですが、今日ブログ書きのBGMに選んだアルバムは、わたしのPCの中に入っている音楽。

 個人的なコレクションというか、そこには、実はあんまりたくさんのアルバムは入っていません。 まあ、でもそれなりの数でないこともないのですが、それほどは多くありません。

 エンジニアという仕事柄、音質もなのですが、内容の素晴らしい音楽を、アルバム単位で、普段から聴きたい、聴いた方が良い、、というか、聴かなければならないのではないのか、、?、というふうに思っていて、そのようにして、選んだものだけが、PCの中には入っています。

 そういうわけで、普段何気なく聞いているアルバムは、すべて、「この一枚」で取り上げても構わない、、というような内容の作品です。

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 というわけで、今日は Bill Evans のアルバム、「Alone」を取り上げますが、このアルバム、タイトル通り、ソロピアノ、、。 今でこそソロピアノ、つまり、ジャズピアノの、伴奏なしの作品って、珍しくはありませんが、当時としては、ソロピアノは、まあまあ珍しいタイプの フォーマットなんです。

 特別な例外としては、アート・テイタム(Art Tatum)のソロアルバムが大量にありますが、あれは例外中の例外、、。 

 クラシックでは、基本ピアノ曲といえば、ソロ=独奏で、ソロは全然珍しくありませんが、バンド形式の音楽が主の、ジャズの世界では、特にジャズ全盛期の時代では、特別なものでした。

 アート・テイタムの場合、ビルエバンスより、20年も前に生まれていますし、スイングスタイルというか、両手を縦横無尽に使って演奏する(ジャズとしては初期の)タイプですので、あえて、ベースや、ドラムなどがいない無伴奏スタイルが、彼の音楽性を生かすことができたということなのだと思います。

 ご存知の通り、Bill Evans はほとんどのアルバムが、ベースとドラムを従えた、トリオのスタイル、、。彼自身も、普段ジャズクラブで演奏している、トリオのスタイルをもっとも愛していたようですが、このアルバムよりずいぶん前の作品で、何曲か、ソロのトラックを発表しているように、ソロ演奏もかなり好きだったようです。

 ピアノトリオの演奏でも、長めの独奏から始まって、バンド演奏に入って行く、、というスタイルで、しばしば演奏していますし、実は「ソロが大好き」と言って良いのかもしれませんが、アルバム一枚のソロ、というと、セールス的には難しい、、という判断もあり、このアルバムを出した1968年が最初のソロということになったのだと思います。

 このアルバムは当時、グラミー賞も受賞していますし、そこそこの成功を納め、その後のジャズ界のソロピアノブームの先駆け的な作品になったようです。そして、第二弾として、レーベルは移籍していますが、1977年に「Alone again」というタイトルのソロアルバムを、再び発表しています。

 先日知り合いの方と、Bill Evans の話をした時、「Alone again」は、聴いたことがあるが、「Alone」は聴いたことが、まだない、、という話を伺いましたが、もうずいぶん前の作品ですし、最近では、知名度が下がっているのかな、、という気もしましたので、今回取り上げてみました。

 「この一枚」、なんと、1年ぶり以上の久しぶりの投稿になりました。

 このブログの過去の、Bill Evans 関連の記事 ↓http://soboro.sblo.jp/pages/user/search/?keyword=bill+evans&tid=seesaa_hotspot&hid=167&c=12&search=1&ic=shift-jis

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大阪と鹿児島で CMSレコード主宰 ピアニスト 細川正彦の演奏があります。
2月18日(日) 大阪 DEAR LORD
細川正彦(p) 山本学(b) 弦牧潔(ds)

大阪府大阪市鶴見区放出東 3-20-21 コンビビル4F TEL 090-8141-7309

3月20日(火) 徳之島 A-House
細川正彦(p) 納浩一(b)
CMSレコードのアルバム「Little Song Book」からのレパートリーを中心に演奏いたします。

鹿児島県大島郡徳之島町亀津 7315 TEL 0997-83-2981


日記(1502)

音楽(89)
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この一枚(35)
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Glenn Gould(27)
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第一弾、納浩一「Little Song Book」
第二弾、
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2017年02月07日

この一枚、Glenn Gould ヒンデミット:ピアノ・ソナタ集 - vol,34

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 昨日は久しぶりに、「この一枚」という、オススメのCDアルバムを取り上げるブログを、去年の9月以来書こうかな、、と思いながら、「蝶」の話のブログになってしまいましたが、「やっぱり書こう(きまぐれ)」ということで、「この一枚」の34回目。

 「この一枚」というこのコーナーは、このブログを始めてすぐの2012年の12月から書いていますが、前回は去年の9月で、ずいぶん前に書いていて、かなり久しぶりです。

 今日取り上げるのは、GLenn Gould のアルバムで、このブログには、「GLenn Gould」というカテゴリーもつくってあるのですが、まあ、今日は 「この一枚」の方で、紹介したいと思います。

 Gould が演奏しているのは、1895年ドイツ生まれの作曲家「Paul Hindemith」のピアノソナタです。このブログでは度々ヒンデミットの話を書いていて、← 検索してみたら、かなりの数がありましたので、興味のある方はどうぞ。

 GouldはかなりHindemith が好きみたいで、ピアノソナタだけでなく、管楽器のソナタを自身のピアノ伴奏で、何曲も録音しています。Hindemith という人は、ちょと変わっていて、オーケストラで使われる、ほとんどの楽器の協奏曲を書いていて、自身はビオラや、ヴァイオリン、クラリネット、ピアノなどいろいろな楽器を演奏家として演奏していたみたいです。

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 GLenn Gould は、カナダ人で、一生カナダに住んでいましたが、なぜかドイツ系の音楽が好きで、皆さんもご存知の通り、バッハや、ベートーベン、モーッアルトなどをたくさん録音していましたが、 Hindemith や、新ヴイーン学派の作品もたくさん録音していて、彼のドイツ贔屓は、かなりのものです。

  Gould はコンサート活動をやめ、録音に専念した活動をしていましたが、いろいろな曲を飛び飛びで録音していることが多く、この Hindemith のピアノソナタも、一番は1966年10月、2番が1973年2月、3番は、1967年1月と、録音年月日はバラバラです。 ついでに書くと、録音場所も、1番と3番はニューヨークで、2番だけカナダのトロントで録っています。

 私は大好きなのですが、 Hindemith の人気と知名度は低く、ほぼ同時代の作曲家、Stravinsky などと比べると異常に低いのが、全く理解に苦しむわけですが、Gould のような演奏家が、ちゃんと取り上げてくれているということは、こころ強いということも言えますが、Gould は知名度があっても、なぜかGould のファンは、私に言わせれば、似非(エセ)が多くて、Bach それも有名なアルバムばかり聴いていて、他に数多ある素晴らしい作品群に見向きもしないところがあるので、とても歯がゆく思っています。

 この機会に、Gould の演奏した、素晴らしい作曲家 Hindemith の作品を是非聴いてほしいと思います。

  Hindemith は、ピアノ協奏曲の類も何曲かのこしていますので、Gould の演奏で聴いてみたいところですが、残念ながら録音はないようです。 いや〜久しぶりに音楽の話が書けましたが、ちょっとお宅すぎる話で、したね、、。

 明日は「最近食べた麺」でも書こうかな、、、って言っても、どうなるかわかりませんが、、。

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2016年09月11日

この一枚、David Sylvian ‎– Brilliant Trees - vol,33

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 このブログは、CDレーベルのHPの中にあるブログで、CMSレコードのアルバムの話以外に、いろいろ音楽の話しや、麺の話とか、いろいろと、私エンジニア、小宮山が書いていますが、今日は、昨年の11月以来、超久しぶりに書く、「この一枚」。

 エンジニア小宮山が、お勧めする、CMSレコード以外のアルバムをとりあげて書いているこのコーナー(カテゴリー)ですが、1年近くも書いていなかったのは、特に理由はないのですが、、自分でもわかりませんネ、 ^_^;。 っていうか、ほとんど「この一枚」というコーナーがあることを、自分で設定していながら、忘れていましたよ、、ナンダカナ、(ーー;) 。

 今日の沖縄地方は、晴れたり曇ったりでしたが、夕方まえ位から、スコールが降り出しました。ちょうど、出かけていましたが、結構濡れてしまい、困って、本屋さんに駆け込んで、衣服の乾燥がてら、いろいろな本を見ていました。その時見た本の影響なのか、何故か、帰り道、今日取り上げたアルバムの事が頭に浮かびました。

 もう随分聴いていないアルバム、、。

 リリースされたのは、1984年ですから、32年も前の話。実は、調べてみてビックリしました、「そんなに昔だったっけ、、?」それにしても、何故このアルバムが、、頭に浮かんで来たのだろう、?。 そして、改めて聴いてみると、、。

 スゴい!古く無い、全然!。 っていうか、かっこイイ!。 このアルバム、リリース当初、LPで買いましたが、その後、大好きなので、CDも買いましたが、録音も良好ですし、音楽もなかなか刺激的、、。 基本的にはヴォーカルアルバムですが、演奏もとても興味深いんです。

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 このブログを読んで下さっている方の中には「David Sylvian(デヴィッド・シルビアン)」ってだれ、、?、と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、この人は、「Japan」というロック系(ビジュアル系?)のバンドをやっていた人で、そのバンド解散後は、独自のアンビエントというか、プログレというか、一種メジャーじゃない、= 私の好きな感じの作品を創り続けている人です。

 このアルバムには、「Japan」のメンバーも入っていますが、私の大好きな、UKの巨匠、FlugelhornのKenny Wheelerや、Trumpet の Mark Isham も入っていたりして、素晴らしい演奏を披露しています。 個人的に一番好きなトラックは、なかなか選ぶのが難しいのですが、2曲目の「The Ink In The Well」でしょうか、、。 

 Vo、flh、12 string G、Double Bass、Ds というアコースティックな編成ですが、最高のサウンドです。ドラムは終止ブラシのみで、アコースティックべースとハチロク系のビートを綺麗にだしつつ、ヴォーカルや、フリューゲルホーンが浮遊感がある世界を演出しています。

 このアルバムは、ジャズや、クラシック音楽を聴く人が聴いても、十分楽しめる音楽だと思うのですが、どうでしょうか、、?。 久しぶりに聴いて、かなり頭がリフレッシュしました。

 こういう、UK 独特の、浮遊感や、湿度感を感じるサウンドは、一言で、「暗い」と言う人もいますが、私は、実際にはとても奥深い、陰影のある、クリエイティヴなサウンドだと思います。

 David Sylvianの最近の動向は知らないのですが、このアルバムの後、ギターのデレク・ベイリーとのコラボでアルバムを出したり、ジャズ、インプロ系の演奏家とのコラボが、多い印象があります。自身で、ミキシングも行う、、、というところも、私には、とても気になるアーティストです。


David Sylvian ‎– Brilliant Trees

1 Pulling Punches 5:01

Bass – Wayne Braithwaite
Guitar – Ronny Drayton
Synthesizer – Richard Barbieri

2 The Ink In The Well 4:29

Double Bass – Danny Thompson
Flugelhorn – Kenny Wheeler
Guitar – Phil Palmer

3 Nostalgia 5:39

Flugelhorn – Kenny Wheeler
Piano, Synthesizer – Steve Nye

4 Red Guitar 5:07
Bass – Wayne Braithwaite
Guitar – Phil Palmer, Ronny Drayton
Piano, Synthesizer – Steve Nye
Trumpet – Mark Isham
Piano, Synthesizer – Riuichi Sakamoto

5 Weathered Wall 5:40
Synthesizer – Richard Barbieri Piano, Synthesizer – Riuichi Sakamoto

6 Backwaters 4:49

7 Brilliant Trees 8:35

Bass [Fretless] – Percy Jones (tracks: 8)
Design [Cover] – D. Sylvian*, Y. Fujii
Design [Design Realization] – HughesGroup
Drums, Percussion, Synthesizer – Steve Jansen
Electronics [Dictaphone, Radio], Guitar, French Horn, Voice – Holger Czukay
Engineer – Nigel Walker (tracks: 8), P. Williams* (tracks: 1 to 7), Steve Nye (tracks: 1 to 7)
Mixed By – D. Sylvian* (tracks: 2, 6, 8), N. Walker* (tracks: 2, 6, 8), S. Nye* (tracks: 1, 3 to 5, 7)
Mixed By [Assistant] – D. Sylvian* (tracks: 1, 3 to 5, 7), P. Williams* (tracks: 1, 3 to 5, 7)
Music By – J. Hassell* (tracks: 5, 7, 8), S. Jansen* (tracks: 8.3)
Music By, Words By – D. Sylvian*
Photography By [Cover] – Yuka Fujii
Photography By [Inner Booklet] – Anton Corbijin*, Simon Gargette
Piano, Synthesizer – Riuichi Sakamoto* (tracks: 4, 5, 7)
Producer – David Sylvian, Nigel Walker (tracks: 8), Steve Nye (tracks: 1 to 7)
Trumpet – Jon Hassell (tracks: 5, 7, 8)
Vocals, Guitar, Piano [Treated], Synthesizer, Percussion, Tape – David Sylvian

Special thanks to Yuka Fujii and Peter Barakan for their assistance. 'Brilliant Trees' recorded Berlin/London '83/'84, 'Words With The Shaman' recorded London '85.

Released in 1984
Publisher:
Tracks 1 to 4 & 6 by EMI Blackwood Music.
Tracks 5, 7, 8.1, 8.2 by EMI Blackwood Music, Nyen Music.
Track 8.3 by EMI Blackwood Music, Virgin Music, Nyen Music.

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 2016年 9月27日火曜20時から、CMSレコード主宰ピアニスト細川正彦の演奏が、東京、神保町の「視聴室」であります。このライブには他に、曽我部 晃率いるVo G + Acd のユニット、ファーカンダも出演します。

 2016年 10月2日、日曜日 14:00 〜 熊本県多良木町 多良木町交流館、「石倉」で、多良木音楽祭の一環として、CMSレコード主宰、細川正彦の演奏があります。CMS-1010『 In a Springtime 』の サキソフォン奏者、伊澤隆嗣(as ss)も共演します



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2015年11月01日

この一枚、、Mozart Divertimento, K. 563 E-Flat Major, K.563 / Gidon Kremer, Kim Kashkashian, Yo-Yo Ma ‎– vol,32


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 今日から11月ですが、今日は9月21日以来の「この一枚」。

 特に理由はないのですが、10月は無かったですね、このコーナー、、、。

 あんまり趣味では音楽を聴いていないこともありますが、、、。

 このアルバム、実はかなり前に手に入れていましたが、最近までほとんど聞いていませんでした。特に理由はないのですが、、というのはウソで、あんまり ヨーヨーマが好きでない、、、ということがあるかもしれません、、。

 それで、あるきっかけがあり、超久しぶりにこのアルバムを聴きました。

 モーツァルトはもちろん、有名な作曲家ですが、この作品は彼の曲のなかでは、それ程有名ではない、、、というか、一部では有名な、言ってみれば「名曲」と言われている曲なのですが、まず、編成が変わっている、というのが、イマイチ有名ではないことの理由だと思います。

 なにしろ弦楽三重奏。

 弦楽四重奏というのは、とてもポピュラーで、演奏の機会も多いのですが、弦楽三重奏というのは珍しい編成です。

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 言ってみれば、弦楽四重奏から、ヴァイオリンを一台省いた、というか減らした編成で、素人からみれば、かえって演奏し易いのでは、、、だって人数が少ないから集まり易いしね、、、。 と、思ったのですが、世の中
弦楽四重奏はたくさんありますが、三重奏団というのは、おそらくレギュラーで活動している団体は無いのではないでしょうか?。

 なので、三重奏団用の曲はとても少ないと思います。
 
それに、弦楽四重奏で、活動していたら、「この曲は第二ヴァイオリンの◯◯さんは、お休みしてて下さい、、」というのは結構言いにくいかもしれませんしネ、、。

 それで、久しぶりに聴いて感じたことは、とにかく曲が難しい。どういう理由で、四重奏ではなく三重奏の編成で作曲したのかは、わからないのですが、これは特にビオラが難しすぎますね、、。なので、「第二ヴァイオリンの◯◯さんは、お休みしてて、」という前に、ビオラが難しくて、なかなか演奏してもらえないかもしれません。

 特にアマチュアの人には、、。

 まあでも、全てのパートが難しいですし、あと、とても長い曲で、ゆっくり演奏すると、6楽章もあって、一時間以上かかります。これも演奏されにくい要因の一つですよね、、。

 このアルバムの演奏は、Kremer が、指揮者のアーノンクールなどとやっている、作曲家が生きていた当時のやり方、というか、唄い方や、アーティキュレーションを取り入れたもので、モーツァルトの楽曲がより、活き活きしたものになっています。

 良くきいてみれば、この Kremer、 Kashkashian 、Yo-Yo Ma のチームも悪く無いジャン!、と思ったのは何かの心境の変化なのかな、、、。

 不明!!。

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1 I. Allegro 12:42
2 II. Adagio 13:15
3 III. Menuetto. Allegretto - Trio 4:50
4 IV. Andante 7:29
5 V. Menuetto. Allegretto - Trio I - Trio II 5:12
6 VI. Allegro 6:11


Producer – James Mallinson
Engineer – Bud Graham , Hank Altman, Sydney Davis

Liner Notes [German Translation] – Wolfgang Steuhl

Violin – Gidon Kremer
Viola – Kim Kashkashian
Cello – Yo-Yo Ma

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2015年09月21日

この一枚、、Keith Jarrett ‎– Staircase vol,31


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 CMSレコードエンジニア、小宮山英一郎がお勧めする、CDアルバムを取り上げる「この一枚」。

 前回は7月の28日でしたので、一ヶ月以上振りになりますが、8月はこのコーナー、書いてなかったんですね、、、今日気付きました。

 今日はめずらしく、9月1日のブログでちょっとだけ書いたKeith Jarrettのアルバム、「 Staircase」を取り上げてみたいと思います。何日か前にブログを書く、BGMでこのアルバムを久しぶりに聞き、このコーナーで取り上げようと思っていました。

 Keith Jarrett ‎と言えば、超有名ミュージシャで、たくさんのアルバムが出ていますが、ドイツのECMレーベルから出ている作品のほとんどがライヴ、、、。 それらの大半は、ソロピアノとスタンダーズといわれるピアノトリオの作品です。

 どうして、ライヴが多いのか、理由はわかりませんが、ソロピアノでは一番最初の Facing You 以外だと、今回書いている、「 Staircase」が数少ないスタジオ録音の作品です。

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 私が何処かで読んだ話だと、何かの映画音楽をスタジオで録音してしていて、時間が余ったので、この作品を録音した、、という話を見た事があるのですが、真偽の程はよくわかりません。

 どちらかと言うと、長時間の演奏をすることで有名な、Keith Jarrettですが、この作品では短めの楽章が多く、一番長い曲でも14分程、短い曲では2分に満たない曲もあります。 そして、この手の即興演奏のアルバムには珍しく、「Staircase」とか、「Sundial」とか表題が付いているのもとても珍しいことです。

 全ての曲は、短いながらも味わい深く、いつもの演奏とは少し違う味わい、、、。 これも珍しくパリのスタジオで録音していて、エンジニアが、Roger Roche というクラシックも手がける人のせいか、ピアノの音も独特の味が出ています。これが録音のせいなのか、ピアノの特質なのか、、?。

 個人的には、長さも、音数も、いつものソロの様に、やりすぎておらず、好みではあります。 ジャケットの写真や、全体の雰囲気も他の作品にない、落ち着きとか、さりげなさみたいな物があって、この雰囲気は大好きです。

 機会があれば、どういう風にして、こういうアルバムができたのか、制作者にきいてみたい、、と思うくらい、何かを感じます。

 謎だな、、この世界は、いつもと違う、良い意味での緊張感を感じます。

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Disc one
Staircase:

"Part 1" - 6:57
"Part 2" - 7:58
"Part 3" - 1:25

Hourglass:

"Part 1" - 4:42
"Part 2" - 14:03
Disc two
Sundial:

"Part 1" - 8:57
"Part 2" - 4:55
"Part 3" - 6:27

Sand:

"Part 1" - 6:54
"Part 2" - 8:48
"Part 3" - 3:21

All compositions by Keith Jarrett
Recorded at Davout Studios, Paris, France, May, 1976
Engineer – Roger Roche
Producer – Manfred Eicher

9月21日(月祝)
熊本のジャズスポット、スイング(酔ing)で、CMSレコード主宰ピアニスト、細川正彦の演奏があります。
メンバー 和田いづみ(vo) 古荘昇龍(b) 細川正彦(p) Open 19:00〜 Start 20:00〜(2set)



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2015年07月28日

この一枚、、 Peter Erskine You Never Know vol,30


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 7月25日のブログで、アルバムを2枚、一枚は新譜、そしてもう一枚は中古を購入して、中古の方がなかなか面白かった、、という話をかきましたが、あれから、そのCDをもっと聞き込んでみて、「これは、この一枚 で取り上げようかな、、」と思ったので、今日は3月21日以来の、CMSレコードエンジニア、小宮山英一郎がお届けする、お勧めのアルバムを取り上げるコーナー、「この一枚」。 

 って、いきなり、長〜い文章で始まってしまいましたが、「この一枚」も今回で30回目、ということは、今までに30枚のアルバムをご紹介してきた、、ということになりますね、、。

 この「この一枚」では、簡単に言って、隠れた名盤的なCDアルバムを、私の独断と偏見と、音楽への愛と希望と、エンジニアリングへの偏愛を込めてご紹介しています(ヤッパ、文章長いな、、)。

 まあ、簡単に言って、「これあんまり知られていないけど、イイでしょ?」みたいな感じのアルバムを取り上げています。

 そんでもって、今日取り上げるのは、ドラマー Peter Erskine のアルバム 「 You Never Know」。メンバーは、 Peter Erskineのドラム、 Palle Danielssonのべース、 JohnTaylor のピアノという布陣です。 このアルバムと同じメンバーのアルバムが、他に3枚でていて、そのうち私は2枚をもっていました。

 調べてみると、この 「 You Never Know」はピーターがこのグループを始めた最初の作品なんだそうです。アメリカ人のドラムと、スウェーデン人のべース、そして、イギリス人のピアノという多国籍グループですが、ドラムと、べースの二人は、以前生演奏を聴いたことがありますが、JohnTaylorは生に触れたことはありませんでした。 先日の7月の20日に、彼は72年の生涯を終えてしまいましたので、もうこのグループも含め、JohnTaylorという人の生演奏を聴くことはできなくなってしまい、とても残念です。 

 JohnTaylorが亡くなったその数日後に、このアルバムに偶然出会い、購入する、、、ということは何かの縁、かもしれません。

 ドラムの演奏者が自分のグループを持って、それがいわゆるピアノトリオの編成である、、ということは、比較的珍しいことなのかもしれません、、というのは、ドラムをやらない人の発想で、実は、ドラマーには、ピアノトリオの編成が好きな人が、意外にも多いみたいです。 

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 もう随分前のことですが、Hank Jones (p) Ron Carter (b) Tony Williams(ds) のGreat Jazz Trio というグループがありましたが、あれは、ドラムの Tony の発案らしいですし、Havey Masonも何枚か、ピアノトリオのアルバムを制作しています。ドラマー、それも、ストロング系の名手が、ジャズグループとしては、繊細な部類に入る、ピアノトリオに興味がある、というのはなかなか面白いことですよね、、?。

 ギターや、サキソフォンを入れたグループより、繊細というか、ラウドなプレーをし難いピアノトリオという編成を意外にもドラムの演奏者が好む、、、というのは、どういう理由なのかは正確にはわかりませんが、Peter Erskine という人は、かなりこのグループに入れ込んでいる、ということは間違いありません。

 今日取り上げた、「You Never Know」をきいて思ったのは、他の私がもっている同じメンバーの作品より、素直、というか、リズミックなアプローチが他の二枚よりおおくて、ドラマーのアルバムらしい感じがするということです。 もしかして、意識して、ドラマーのリーダー作らしさを出さない様にして、他の2枚はつくっているのかな、、、という気もします。

 でも、とにかく、私が持っている3枚のなかでは、この「 You Never Know」が一番いい感じの作品ではないか、、と思います。変幻自在の名手達による、音の対話は、3人の演奏者が持ち寄った、オリジナル曲が中心の選曲ですが、どれも魅力的で、お仕事で集まったメンバー、、という雰囲気がなく、もう少し有名になっても良い作品だな、、と思うのですが、、。
 
 ピアニストの、JohnTaylorは先日逝去した、Kenny Wheelerとならんで、英国ジャズ界の至宝といってよい演奏家ですが、それらの名手が日本ではあまり知られることなく、この世からいなくなってしまうというのは、とても残念なことです。

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Manfred Eicher Producer
Jan Erik Kongshaug Engineer
Released in July, 1992



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2015年03月21日

Bill Evans I will say goodbye vol,29

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 今日は 3月2日 以来の「この一枚」。

 お勧めのCDアルバムを不定期に紹介しています。

 今日ご紹介するのはピアニストビル・エバンスのアルバム、I will say goodbye.
1978年録音、CBSから、ファンタジーレーベルに移籍してから、ヴィレッジ・バンガードでのライブアルバム、Since we Met 以来のピアノ・トリオのアルバムです。

 CBSでのThe Bill Evans アルバムが米国では大ヒットし、グラミー賞も受賞したりして、オーケストラとの共演作を制作したり、一時的に拡大路線に走っていたビル・エバンスと、プロデューサーのヘレン・キーンでしたが、ファンタジーレーベルに移籍してからは比較的地味な、ジャズらしいアルバム造りに戻りました。

 一方で、アルバム制作上、ジャズ=スタンダードナンバーという時代から、オリジナル曲も交えた、現代的な選曲をするようになってきたのも、この頃の米国のジャズ界の傾向でした。
 
 この頃日本では、まだまだ、ジャズ=スタンダードという図式は保守的にまもられていて、従来のリバーサイドや、ウ゛ァーブレーベルでのスタンダード路線のビル・エバンスの日本のファン達は、かなり面食らった、というか引いてしまっていた時期でもあります。

 今から20年以上前の1990年代にCMSレコード主宰細川正彦が、某ジャズ雑誌にビル・エバンスに関する記事を投稿した時も、リバーサイド、ウ゛ァーブのレーベル時代の作品を中心に編集を進める本の方針に違和感を感じたそうです。

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 今日取り上げた、アルバムでは、オリジナル曲こそ少ないものの、今までのジャズ・アルバムでは取り上げられなかった類の曲がたくさん演奏されており、音楽の内容は、選曲だけでなく、ピアノトリオとして、後の時代を予見するような、新鮮なアプローチをしています。

 タイトル曲のミシェル・ルグランの曲や、バート・バカラックやスティーブ・スワローやハービー・ハンコックの曲が入っているのも、それまでのウ゛ァーブやリバーサイドのエバンスのアルバムとは、随分傾向がちがいます。

 録音の音質に関しては、当時はまだリバーブなどの電気機器は一般的なジャズのレコーディングやミキシングにはあまり使われておらず、とても淡泊なサウンド造りとなっています。

 これは、数年後に再び移籍して、同じ演奏メンバーで録音された、ワーナーレーベルでの、You Must Believe in Spring が最新の方法で、多めのリバーブ処理をして仕上げられていたのとは、対象的な仕上がりになっています。

 当時は私もあれを聴いて違和感を持ったものですが、今きいてみると、リバーブがない I will say good bye の方が、不思議なサウンドに聞こえて、人間の感覚というものは、つくづく相対的なものなのだな、と思います。

 ファンタジースタジオのピアノは、リバーブを使わなくても、独特の透明感がある一方、若干細めの音で、ドラムやベースと共にグループする場面では、不思議な浮遊感があり、この音質が独特のキャラクターを音楽にも与えています。

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Art Direction – Phil Carroll
Bass – Eddie Gomez
Drums – Eliot Zigmund
Engineer – Bruce Walford
Mastered By – David Turner (2)
Photography By – Phil Bray
Piano – Bill Evans
Producer – Helen Keane

Recorded May 11-13, 1977.
Mixed and Mastered at Fantasy Studios, Berkeley



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2015年03月02日

Egbert Gismonti    Infancia vol,28

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 今日は、実に、去年の12月1日以来の「この一枚」。

 エンジニア小宮山英一郎が、自信を持ってお勧めする、アルバムについて書いてゆきます。

 実はこのアルバムは昨日のブログを書きながら、かなり久しぶりに聞いていたのですが、「あれっこれって、まだ、この一枚でとりあげていなかったかな、、」と思って、過去のブログを見てみると、、、。 

 なんだ、未だなんだたら、明日は久しぶりの「この一枚」ということにしましょう、、ということで、そうなりました。

 このアルバムにはちょっとした思い出があります。

 1990年代のはじめ頃、わたしが東京から、九州に引っ越してきたばかりのころに、まだ福岡に存在していたライヴハウス、Blue Note(後に閉店) の前を友人と通ってみると、今日の出演、「エグベルト・ジスモンチ グループ」という看板が見えました。
 Gismonti か〜、、なかなか聞けないよね、特に九州では、、ということで、どんな用事で街に出たかは全く覚えていませんが(もう20年以上前ですから)、急遽ライヴを聴こうということになりました。

 ブラジル出身のギターとピアノを自在に繰る音楽家、Egbert Gismontiは演奏する曲はほぼ自作曲。いろいろなミュージシャンとのコラボレーションもありますが、ソロや、自身のグループでの演奏がやはり実力を発揮するように思います。 この日は自分のグループでしたが、とても変った編成。 

  Gismontiのギターとピアノ、もう一人ギターとキーボード、そしてチェロとコントラバスという変則カルテットでした。 お客さんが少ない中、とても力演していましたが、そんな中、演奏中にもかかわらず、ステージの真ん前で大声で話をする客がいて、しかも Gismontiのソロピアノの曲だったため、本人も怒って睨みつけていましたが、それでも会話はおわらず、、。何だかナ〜というシチェーションの中、凄まじく素晴らしいパフォーマンスは続きました。

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 初めて聴く曲でしたが、ハッキリしていたのは、構成がしっかりしていて、インプロヴィゼーションはほぼ無し、、。 なのに、ステージ上を見ると、譜面台や、楽譜の類はどこにもみあたりません。

 「全部暗譜している、、?」、、これってスゴいな〜、、どんだけリハーサルしてきたんだろう、、。でもその挙げ句、ブラジルから、日本の九州まで来て、演奏中にガヤガヤされては、たまったものではありません。

 その後の情報によると、次の日にはさすがに怒って、演奏を中断し、楽屋に引き上げたそうで、きっともう二度と福岡には来たく無いと思っているでしょうし、実際この20数年来ていません、、 (´o`; 。

 そんなライヴでしたが、あまりにも素晴らしい曲、そして演奏でしたので、直ぐにCDをさがしました。それが今回取り上げた「Infancia」 。 Blue Note ではがやがやしていましたが、CDではECM の素晴らしい録音でいい音で楽しめました。改めて聴いてみるとほぼ曲の全てが作曲されたもの、、。

 やはりスコアはすべて、繰り返しリハーサルされ、演奏者によって暗記されていたのです。言ってみれば、クラシックの曲の様なものなのですが、通常室内楽では、暗譜はしないですよね、、。 Gismontiの音楽に対する姿勢がわかる話ですが、これはかなりの時間と労力を要する話です。

 音楽の内容は、美しい旋律とモダンな和音、室内楽的なサウンドのなかに、ブラジルのサンバ・カンソンのリズムも感じさせつつ、明るい響きや、スリリングな展開がてんこ盛りの、本当に魅力的な音楽です。生楽器とさりげなく使われている電子キーボードの使い方も素晴らしいですが、即興演奏というものの意味も考えさせられる、私にとっては、かなりの問題作であると同時に Gismonti にハマるきっかけとなった作品でしたね、、。

 Bass の Zeca Assumpçãoは偶然にもその3年程前にドイツで生演奏をきいていましたが、Cello の Jacques Morelenbaum はそのとき初めて生で聞きましたが、音色の美しさと音程の正確さはクラシックの一流の演奏家を聞いている様でした。
 Jacquesは後に、坂本龍一との活動で、日本では知られるようになるひとですが、ギターのカエターノ・ベローゾのグループのバンマスも務めている人です。 

 でもコアなGismonti のファンの方には、ECMレーベルでの Gismonti は妙にクラシックっぽくて好きじゃない、、、という方もいらっしゃるかもしれません。

 私はどっちも好きですよ、ゴリゴリのブラジルっぽい Gismonti とECMの Gismonti も、、、。

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1 Ensaio De Escola De Samba (Dança Dos Escravos) 8:47
2 7 Anéis 9:07
3 Meninas 7:14
4 Infância 10:46
5 A Fala Da Paixão 6:09
6 Recife & O Amor Que Move O Sol E Outras Estrelas 10:58
7 Dança No.1 5:18
8 Dança No.2 4:07

Piano, Guitar [José Ramirez, 10 Strings], Guitar [Jorge Passos, 14 Strings] – Egberto Gismonti
Synthesizer [Synthesizers], Guitar – Nando Carneiro
Bass – Zeca Assumpção
Cello – Jacques Morelenbaum*
Composed By – Egberto Gismonti

Design [Cover Design] – Barbara Wojirsch, Egberto Gismonti, J.C. Mello, Sascha Kleis
Engineer – Jan Erik Kongshaug
Photography By [Liner Photo] – Livio Campos

Producer – Manfred Eicher

Recorded November 1990
Rainbow Studio, Oslo


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2014年12月01日

Power of Three Michel Petrucciani Featuring Jim Hall and Wayne Shorter vol.27

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 一ヶ月振りの「この一枚」、CMSレコードエンジニア小宮山がおすすめする、今日のアルバムは、「Power of Three Michel Petrucciani Featuring Jim Hall and Wayne Shorter 」。

 2012年の12月の28日にもvol.2として、Michel Petruccianiの二枚目のリーダーアルバムについて書きましたが、今日の作品は、彼がフランスからアメリカに移ってからの作品。 スイスのモントルージャズフェスのライヴ録音です。

 Petruccianiは、この数年前にも、モントルーにはチャールス・ロイドのグループで出演していて、それもライヴ・アルバムとして世に出ています。 この頃のPetruccianiはまだ、20代前半にもかかわらず、世界的に注目され、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、活動を始めた頃です。

 このアルバムは、若いPetruccianiが、ジム・ホール、ウエイン・ショーターという、ベテランというか、巨匠というか、業界内では完全に評価が確立している音楽家とのセッションを繰り広げている、エキサイティングな作品です。

 ジム・ホール、ウエイン・ショータとMichel Petruccianiという、ある意味、異種格闘技戦のようなメンバーでコンサートをやり、レコードや、映像作品まで記録しようという企画は、かなりの危険性を感じますが、改めて聴いてみると、なかなか素晴らしい成果をあげています。

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 私は、発売当時ビデオでみましたが、ベテラン奏者を相手に、ややふてぶてしい(様にみえた)態度でMCをするPetruccianiに若干違和感を感じながらも、演奏の素晴らしさには感嘆したものでした。
 最近久しぶりにCDをきいて、LPレコードのバージョンより2曲多い収録曲も楽しみました。当時のヴィデオがDVD化されていないか、探してみましたが、見つかりませんでした。
 どこかにあるのかもしれませんが、私ネットの達人ではありませんので、、。

 プロデューサーはエンジニアとして有名なDavid Rubinsonなので、ライヴ収録ですが、音質はかなり良いです。
 古い時代のCD、恐らく最初にCD化された物を聴いても、かなり音がよいので、リマスターをした盤をきいて見たい気がします。 フェステバル系の実況録音は音質も内容も、あまり良い物がないので、この作品はとても珍しいアルバムではないのかと思います。

 ドラムもべースも入っていないので、演奏する側は大変なのでは、と思いますが、オリジナル曲も含めて、それなりにリハーサルをやっているようで、フェステバルでの一回きりのセッションとは全く違うこなれた部分もありながら、新鮮さ、エキサイティングな部分もちゃんと残しつつ、素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられています。

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Recorded 14 July 1986
Length 45:54 LP Version
58:43 CD version
Label Blue Note
Producer David Rubinson
Mary Ann Topper

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 CMS主宰ピアニスト細川正彦が、ロナルド・シャノンジャクソン、サンラなどのグループで活動歴があるサキソフォンプレーヤー ぜイン・マッセイ(Zane Massey)氏とベーシスト谷中秀治氏、ドラム、木村好来氏と、熊本で演奏します。12月12日(金)ギャラリー木村 (Trio) 13(土)スイング(酔ing)(Quartet)

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2014年10月31日

Spring   Tony Williams vol,26

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 今日は久しぶりの「この一枚」、、、。

 私、CMSレコードエンジニア、小宮山が、おすすめする、アルバムということで書いておりますが、今回はスゴく久しぶりの、今年の3月以来の投稿になります。
 最近書いてないな〜的な文章を数日前のブログに書いていましたが、実に半年以上ぶりの「この一枚」です。

 いつも、割と、いや、かなりマニアックなアルバムを取り上げることがおおいですが、今回もマニアックです、、、(^_^;) 。

 今日取り上げるのは、1965年に発表した、ドラマーのトニー・ウイリアムスの二枚目のリーダーアルバム「スプリング」。
 10代から活躍し、マイルス・デイビスのグループへの加入で若くしてドラマーとしての地位を確立していた彼は、20歳にして、このアルバムが2枚目のリーダー作。 前年に出した第一作「Life Time」につづいて、フリージャズ的な雰囲気とアプローチをしています。

 メンバーも前作のロン・カーターから、べースをゲイリー・ピーコックにかえて、さらにモダンなビートを追求しています。 トニーと、ゲイリーとハンコックのリズム隊って少し違和感かな、、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これがなかなか良い緊張感が漂っています、、、。

 早熟の天才ということなのかもしれませんが、わずか20歳で、この演奏、このアルバムコンセプト、本当にスゴいことだと思いますが、やはり内容が、前衛的であるが為に、それにふさわしい評価はあまり受けていないというか、この後1969年から始める、ジャンルレスのグループ、「ライフタイム」が、音楽的に派手で、メンバー的にもロック系の人材をつかったり、エポックメイキングなところがあり、注目されていたのに対して、このアルバム「スプリング」は残念ながら、あまり知られていません。

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 このアルバムは5曲、40分弱の長さですが、ウエイン・ショーターとサム・リバースという強烈な個性の二人の管楽器奏者をフロントに迎えた曲が3曲、ドラムソロのトラックが1 曲、1曲だけ、ショーターが抜けて、サム・リバースのカルテット編成もあり、ピアノは前述したように、ハービー・ハンコックが参加しています。

 ブルーノートレーベルのスゴいところは、この様なあまり売れそうに無い、作品もちゃんとリリースしてくれているので、現代の私たちにも当時の、このとんがった、最先端のサウンドに触れる事ができるところでしょう。
 内容的には、ドラマーのリーダーアルバムですが、全曲トニーがちゃんと曲を書いてもいて、本当にわずか20歳の青年音楽家の底知れない、可能性を知る事ができます。

 前衛という言葉を随分使ってしまいましたが、音楽的には、後の新主流派的なモダンジャズの先駆け的な作品で、現代の私たちには、聴き易く、とてもスリリングなジャズアルバムです。 もちろん、ドラムファン、トニーのファンでなくても、十分に楽しめる、作品になっています。

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Produced by Alfred Lion
Recorded August 12, 1965
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs

1 Extras – 8:10
2 Echo – 5:02
3 From Before – 6:50
4 Love Song – 8:25
5 Tee – 10:29
Personnel
Anthony Williams - drums
Wayne Shorter (1, 3, 5), Sam Rivers (1, 3,4,5) - tenor saxophone, flute
Herbie Hancock - piano (3-5)
Gary Peacock - bass (1 & 3-5)


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2014年03月20日

All in All out Masahiko Satho vol.25

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 エンジニア小宮山が、おおすすめのアルバムについて書く、「この一枚」。先日、3月16日に今年始めての「この一枚」を書きましたが、きょうも、今週2枚目のおすすめのディスクを取り上げたいと思います。

 日本人のアーティストが、海外の演奏家と演奏して録音する、ということは、おなじ地球上に生息する人間どうし、なにも珍しいことではありませんが、実際にやってみると、いろいろ難しいことがありますよね、、、。

 「音楽は、国境のない言葉」、なんてよく言いますが、本当にそうなんでしょうか、、?。 確かに、楽譜の読み方や、演奏の仕方など、たとえ言葉が通じないとしても、ある程度のコミュニケーションは、音楽上では成立するということはあるでしょうが、本当に理解し合う為には、いろいろと越えなければならないハードルがあるものです。

 いくら相手を、尊敬したり、尊重する気持ちがあっても、真の意味でのコミュニケーションが成立し、良い作品が出来上がるには、いろいろな条件が揃わなければなりません。純粋に音楽的なこと以外にも、エンジニアリング上のことにしても、私たち日本人と、外国人のミュージシャンがコミュニケーションすることは、言葉の壁を乗り越えられたとしても、いろいろ難しい問題があります。

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 今日とりあげるアルバムは日本人のジャズ・ピアニスト、佐藤允彦(さとう まさひこ)氏が、アメリカのミュージシャンと録音する為に曲をつくり、米国に行きスタジオでセッションして、造り上げた作品です。

 ジャンル的には、ジャズ・フュージョンの範疇に入る音楽ですが、普通のBGMというか、表向き、商業的なサウンドのつくりはしていますが、音楽の内容自体は、ハードコア、、。 ロックから、フリージャズの要素まで、入っています。

 このアルバムが録音されたのは、1979年、当時の米国の第一線で、活躍するミュージシャン達は、佐藤氏の複雑かつ、スリリングな楽曲を物凄い集中力で、演奏しています。 ドラムのハービー・メイソンとサクソフォンとデイブーリーブマンの組み合わせはとても珍しいですが、おそらくはオリジナルの作曲の段階から、このメンバーを想定していたのでしょう、本当に完成度が高く、一人一人も素晴らしいプレイを展開しています。

 それにしても、このメンバーと対等に、演奏し、作品を造り上げる事ができるということは、かなりの実力をもっていなければ、できることではありません。 録音の音質もすばらしく、いま聴いても、アナログ録音ながら、クリアーで、太い音は究極のアナログサウンドと言ってよいでしょう。

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1 Sapajou Walk

2 Grama Grass

3 Salamander

4 Moth Ball

5 Thus The Song Passed Out Of Their Mind

6 Fallout
Record Company – CBS/Sony
Credits
Congas, Percussion – Rubens Bassini
Drums – Harvey Mason
Electric Bass – Francisco Centeno
Electric Guitar – Ryo Kawasaki
Flute [Alto], Soprano Saxophone, Tenor Saxophone – Dave Liebman*
Piano, Electric Piano [Rhodes], Synthesizer [Korg], Percussion, Arranged By – Masahiko Sato

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2014年03月03日

Claus Ogerman & Michael Brecker ‎– Cityscape vol.24

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 みなさんこんにちわ、CMSレコードエンジニア、小宮山英一郎が選んでおすすめする、アルバムを取り上げるコーナー「この一枚」。

 1月22日以来の今年の2回目にご紹介するアルバムは、「クラウス・オガーマン& マイケル・ブレッカー シティースケイプ」です。

 このアルバムは1982年にワーナーブラザース傘下のジャズ・レーベル、Mosaic Contemporaryから発表されたもので、実に豪華なメンバー(ミュージシャンもスタッフも)で制作された作品です。

 クラウス・オガーマンはポーランドで生まれ、ドイツで活動していたピアニスト、アレンジャーでしたが、29歳のとき、アメリカに移住し、有名なプロデューサー、クリード・テイラーと組んで、A.Cジョビンのアルバムのオーケステレーションや、フランク・シナトラとの仕事で、名を揚げた人ですが、日本では、なぜかイマイチ知名度がありません。

 ジャズの世界では、ジョージ.ベンソンをはじめ、ビル・エバンスなどとも仕事をしている人で、最近では、ダイアナ・クラールのアレンジも手がけている様です。

 共演のマイケル・ブレッカーは、テナーサックス奏者として、フュージョン、ジャズ、ポピュラーとあらゆるフィールドで活動していた人ですが、2007年に、 57歳の若さで、白血病で、この世を去ってしまいました。 

 このアルバムは、まだマイケルが、33歳の時の作品。 先ほども書きましたが、しかし豪華な布陣。 べースが,曲により,エディー・ゴメスとマーカス.ミラー、ドラムはスティーブ・ガッド、ギターもバジー・フェイトンとジョン・トロペイ、パーカッションはポリーニヨ・ダ・コスタ、キーボードのウオーレン・バーンハート、、、等々これ以上は無いという豪華メンバーで、ストリングスのコンサートマスターも、デビット・ナーディンが、ニューヨーク・フィルから来ています。 この人は、よく、オガーマンの仕事に顔を出していますね、、、。

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 オガーマンというと、どちらかというと、オーケストラの編曲家というイメージを私はもっていましたが、ここでは、全曲作曲もしていますし、現場で,指揮もしています。 

 素晴らしい演奏家がたくさん参加していますが、彼らのソロはほとんど無く、いってみれば、マイケル・ブレッカーを主役に据えた、コンチェルト的な音楽ということができると思いますが、オガーマン独特の、浮遊感のあるストリングスとタイトなリズム隊が織りなすサウンドとマイケル・ブレッカーのモダンなサキソフォンのサウンドは、とてもリッチで、素晴らしい出来上がりですが、いわゆるアドリブでない、楽譜に書かれていると思われる箇所のブレッカーのプレイは、ぎこちない,,ということはありませんが、ちょっとリハーサル不足かな、、、というところが、ないわけではありません、、(^_^;) 。

 トミ−・リピューマのプロデュースのもと、エンジニアも、名手、アル・シュミットが担当していて、彼らしい、美しく,繊細な、上品なサウンドに仕上がっています。 なお、マスタリングは、グレッグ・カルビ、、が担当しています。

 他に私が今回あらためて聴いて、注目したのは、ストリングスと、ピアノ以外のエレピや、キーボード(シンセ)使い方が地味ながら、絶妙な組み合わせをしていて、なかなか興味深かったですネ。

 タイトなリズム楽器と、ふんわりとしたオーケストラサウンド、それに、コンテンポラリーなブレッカーのメタル・マウスピースのサウンドがよくマッチして、極上の仕上がりになっています。 超高級BGMサウンド、、、と言ったら、怒られますかね、、、?。
 
 これ LP 時代の作品なので、50分弱の長さですが、なかなかマニアックな素晴らしいアルバムです ( ^ ^ )/ 。 

 これアナログも持ってたな〜、、。

 
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MBrecker_Cityscape.jpgBass – Eddie Gomez (tracks: 1, 3), Marcus Miller (tracks: 2, 4-6)
Composed By, Arranged By, Conductor – Claus Ogerman
Concertmaster – David Nadien
Drums – Steve Gadd
Engineer [Assistant] – Don Koldon, Don Wershba, Hugh Davies (2), Jason Corsaro, Michael Christopher (2)
Guitar – Buzzy Feiten (tracks: 4), John Tropea (tracks: 2)
Keyboards – Warren Bernhardt
Mastered By – Greg Calbi
Percussion – Paulinho Da Costa (tracks: 2, 4)
Photography – Suzanne Nyerges
Artwork By [Art Direction/design] – Simon Levy
Artwork By [Cover Art] – Louis Lozowick

Producer – Tommy LiPuma
Producer [Reissue] – Matt Pierson
Recorded By, Mixed By – Al Schmitt
Recorded at: The Power Station and Mediasound, NYC

Mastered in 24-bit at Sterling Sound, NYC

Originally released in 1982

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2014年01月22日

今年初 GGの つづき のつづき、ラスト・レコーディング vol.23

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 一旦書き出すと、続く音楽ネタ、、。 ヒドいときは5日も6日も続くときがありますが、きょうはグールドの3日目、、、。でも今回は、Glenn Gould のカテゴリーではなく、「この一枚」で取り上げたいと思います。 それはなぜか、、、? 

 昨日ちょっと書いた彼のラスト・レコーディング、実は私、最近まで、お恥ずかしい事に、一度も聴いたことがありませんでした、、(>_<) 。

 一般には死後発表されたバッハのゴールドベルク変奏曲の2回目のスタジオ録音が、「ゴールドベルクにはじまり、ゴールドベルクに終わる、、、」的な扱いで、大々的に宣伝され、話題になっていたので、「最後の録音、ゴールドベルク変奏曲、、」というイメージがついてしまっていて、実はその後にピアノの演奏では、リヒャルト・シュトラウスのソナタがあり、彼の指揮に依る、ジークフリート牧歌(13人編成の管弦楽)の録音が生涯最後の演奏録音であるということは、あまり知られていません。

 私はこの貴重なグレン・グールド人生最後の音楽活動の記録を聞いて、とても大きな感銘を受けました。 もう30年あまりグールド氏の音楽を聞いてきて、ほとんどの録音をアルバムで、手に入れていながら、このラストレコーディングおよび、最後の正式なアルバムである、この作品を、最近まで聞くこと無く、時間が過ぎていたことに、グールド氏に申し訳ないという気持ちが、決して個人的な知り合いでもないのに、しています。

 
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 この13人の管弦楽による、ジークフリート牧歌(ワーグナー、オリジナル版)の演奏は、独特のゆっくりしたテンポで奏されていますが、まるで、演奏家たちが、文字どおり、グールド氏の手足、、いや指の一本一本になったかのような一体感をもって、アンサンブルに臨んでいます。 一部最近の高性能なオーケストラや室内楽を聞き慣れた耳には、おやっと思う箇所もないわけではありませんが(特にホルン)、おおむね素晴らしい演奏で、質の良い録音と相まって、良質な室内楽作品として、仕上がった演奏です。 
 惜しむらくは、グールド氏の指揮した演奏が、この世にただこの一曲、、というのが、はかない、、ということでしょうか?。 

 もしその後に存命していたら、どのような録音を残していたのだろう、、、という想像力をかきたてられます。
 
 そのかわり、といってはなんですが、他に3曲の4手(多重録音による2台ピアノ)のためを含む、グールド氏自身の管弦楽のピアノ版編曲が、入っているというのが救いになっています。 こちらの方は、70年代の録音ですが、ピアノ編曲で奏でられるジークフリート牧歌もとても興味深い演奏です。
 テクノロジーを使う事に長けていたグールド氏が、満を持して臨んだピアノの多重録音ということにもなるわけですが、からくもラストアルバムになってしまったこのCDですが、彼のやりたい事、音楽観がよくわかる、優れたアルバムだと思います。

 
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WAGNER: Glenn Gould Conducts & Plays Wagner
Siegfried Idyll, original chamber version.* Piano Transcriptions (Gould): Die Meistersinger, Prelude to Act I; Götterdämmerung, Dawn & Siegfried's Rhine Journey; Siegfried Idyll
Glenn Gould, piano, piano 4-hands (overdubbed), conductor; members of the Toronto Symphony
Sony Classical SK 46279 (CD only). Kevin Doyle,* Kent Warden, Frank Dean Dennowitz, engs.; Glenn Gould,* Andew Kazdin, prods. ADD. TT: 71:0051-hyVQOyLL._SL500_AA300_.jpg

















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2013年12月04日

2012年12月3日 What's New Bill Evans (昨日のブログ)

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 これは昨日のブログですが、もう今日のブログを更新しなければならない時間になってしましました。めげずにとりあえず昨日の分を更新して、今日の分もできるだけ早く書き上げたいと思います。

 11月12日以来の「この一枚」は、ジャズピアニスト、Bill Evans のアルバム、「What's New 」を取り上げたいと思います。

 とても有名なジャズピアニストBill Evans ですが、このコーナーはなぜか、初めて、、、初登場です。言わずと知れた名ピアニストビル・エヴァンスですが、リーダーアルバムのほとんどが、いわゆるピアノ・トリオ。ピアノ、べース、ドラムの編成のモノがほとんどです。
 他には、ソロピアノ、つまり無伴奏のソロのアルバムに、名盤といわれているものが、いくつかありますが、管楽器の入ったアルバムは数が少なく、一般にはあまり知られていないモノが多い様です。
 ゲストというか、サイドメンとして、特に50〜60年代にはいろいろなアルバムに参加して、結構売れっ子だったビル・エバンスですが、自分の名義のアルバムに管楽器、しかもフルートを参加させているものは、恐らくこれが最初で最後だと思います。

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 メンバーは、フルートはジェレミー・スタイグ、べースはエディーゴメス、ドラムはマーティー・モレルという布陣。フルート以外は1960年代後半から、70年代に、長い事レギュラーを勤めていたミューシャンです。
 演奏曲は、編成の珍しさに負けない程、当時の彼のレパートリーとはちがう曲が多く、これもファンにはある意味注目されるでしょうが、購入するには今ひとつ勇気がいるのかも知れません、、(^_^;) 。

 ここに収録されている音楽は、いつものエヴァンス氏に比べ、とてもアグレッシヴ、、、。有名な68年録音のモントルージャズフェステバルのライヴと近い日付ということも関係あるのか、勢いがあると言うか、激しく燃える演奏を展開しています。

 一曲目のモンク作、ストレート・ノー・チェイサーから、べース、ピアノ、フルートのユニゾンによるテーマで、緊迫感溢れるインタープレーが繰り広げられています。近年クラブ系リミックスの人気曲、スパルタカスを取り上げている一方、これもエヴァンスの演奏としては珍しい、ラヴァーマンなど、ブルースとならんでブルージー系の選曲も豊富で、聴く者を飽きさせない盛りだくさんの内容と途切れる事無い緊張感が、最初から最後までアルバムの雰囲気を支配しています。

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 エヴァンスの様な繊細なスタイルのピアノの場合、管楽器との相性が悪いと、魅力が半減してしまいますが、ここではとても良い化学反応が起きています。
 ジェレミー・スタイグの演奏スタイルは、極めて個性的で、ビバップでもなく、スイングでもなく、音色やアーティキュレーションが個性的な割には、音数はそれほど多く無く、それでいて十分に盛り上がる、実に不思議なスタイルです。

 このアルバムは一部のファンには涙ものの人気がありますが、一般には今一つ知名度がない作品です。しかし内容は本当に素晴らしく、まだお聴きになっていない方には是非一度聴いて頂きたい作品です。

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1. "Straight, No Chaser" (Thelonious Monk) – 5:40
2. "Lover Man" (Jimmy Davis, James Sherman, Roger Ramirez) – 6:19
3. "What's New?" (Bob Haggart, Johnny Burke) – 4:50
4. "Autumn Leaves" (Jacques Prévert, Joseph Kosma, Johnny Mercer) – 6:12
5. "Time Out for Chris" (Bill Evans) – 7:17
6. "Spartacus Love Theme" (Alex North) – 4:58
7. "So What" (Christopher Hall, Miles Davis) – 9:06

• Bill Evans - piano
• Eddie Gomez – bass
• Marty Morell – drums
• Jeremy Steig – flute

  Recorded January 30, February 3 & 5, March 11, 1969, New York City Recording Engineer Ray Hall


 

 好評のべースデュオシリーズ第二弾「Duologue」中島教秀、細川正彦Duo CD発売記念ツアーVol.1。
 関西から、ベーシスト中島教秀さんを迎えて九州内5カ所で行います。九州ではなかなか聞けない、名手の演奏を、お近くの方は是非おいで下さい。9/10火曜にもう一カ所演奏会場がふえました。お近くに方は是非!!

  / 7 Sat 佐賀 シネマテーク
/ 8 Sun 小倉 Big Band
/ 9 Mon 福岡 New Combo
/ 10 Tue 朝倉 ギャラリーカメヤ 〒838-0068 福岡県朝倉市甘木1058 Tel 0946-21-0022 7:30 〜
Album「Duologue」 試聴 You Tube


■ お知らせ 2
九州のFM熊本の「 everyday jazz」 という番組で、発売ツアーにあわせて、中島教秀 細川正彦 Duo 「Duologue』が放送されます。期日は、来週 12月2日(月)〜3日(火)それと、こちらは全国放送ですが、CSのミュージックバードでも近日中に「Duologue」がオンエアされます。<FM熊本 周波数> 熊本 77.4MHz 阿蘇 81.3MHz 南阿蘇 76.8MHz 小国 80.4MHz 人吉 82.0MHz 五木 81.3MHz 御所浦 78.4MHz 牛深 76.9MHz

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2013年11月12日

Gidon Kremer Plays Milhaud, Vieuxtemps, Chausson & Satie vol.21

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 今日は久しぶりの「この一枚」ということで、ヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルのフランス音楽のアルバムを取り上げてみたいと思います。

 クレーメルといえば、旧ソ連のラトビア共和国出身、母親のお父さんつまり、おじいさんはドイツ系のカール・ブリュックナーという人、母親は、フィンランド系、お父さんはユダヤ系ということで、子供の頃から、家庭ではドイツ語を使っていたらしく、ホームランゲージはドイツ語。なので、ドイツ音楽がいちばん理解し易いというか、音楽をドイツ語の頭で自然に考え、発想し、表現しているのだと思います。
 なので、いろいろな音楽を演奏、録音している彼ですが、当然、バッハやベートーベン、シューベルトなどはたくさん録音しているわけですが、フランス音楽はあまり演奏していません。

 そんなクレーメルがあえてフランス音楽に取り組んでいるアルバムがあります。ミヨー、ヴェータン、ショーソン、サティーなどの曲をやっています。オーケストラはロンドン響、指揮は イタリア人、ラテン系のリカルド・シャイーです。

 なかでも、ミヨーやヴェータン、ショーソンの曲はヴァイオリンのレパートリーとしてはコテコテのフランス近代の代表的な曲。随分前に最初にレコード店で見た時には、一体どんな演奏を、、、?という少し不安のようなものを感じて、すぐには手に入れませんでした。レーベル=レコード会社はフィリップスということで、それほどバカな事はないだろうとは、思っていましたが、、。

 実を言うと、フィリップスからはクレーメルのフランスものの2枚のアルバムがLP時代に出ていて、一枚が、オーケストラとの共演、もう一枚が、当時の夫人、ピアノのエレナ・バシュキローバとの共演で室内楽という内容でした。それが、CDの時代になってから、いろいろな音源の組み合わせで、二つのアルバムからいろいろなオムニバス・アルバムとなって発売されています。


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 室内楽ものはミヨー、ラベルなどと、ストラビンスキーとプロコフィエフが入ったディスク、ストラビンスキーをぬかして、オーケストラとの共演の曲をカップリングしたものなど、、。ここに取り上げているのはオーケストラとの音源にサティーとミヨーのピアノ伴奏の室内楽の音源を組み合わせたものです。

 演奏の内容の方は、クレーメルの、フランス人もビックリ!という名人芸のてんこ盛りで、ラテン系の情熱とユダヤ系、ドイツ系の緻密さが程よくミックスされた、ダイナミックかつ、きめの細かい表現が際立っています。
 クレーメルの左手がよく動くのは誰でも知っている事ですが、弓のコントロールは古いフランス系のテクニックを意識したのでは、、、というような節回しで、本格的なフランス物の演奏の雰囲気があります。

ショーソンのポエムなどは、コンクールなどでよく取り上げられる曲なので、クレーメル氏も良く知った曲なのかも知れませんが、弓の運びとともに、いつもながら自在なビヴラートを駆使した表現はヴァーチオーゾの風格がありありで、録音が新しく無ければ、ジャック・ティボーかと見紛うばかりの、器用さです。

 このアルバムでは、クレーメル氏が普段見せない、器用な職人技を、コレでもかと見せつけてくれます 、、、(^_^;) 。フランスのバイオリン音楽が好きな方、クレーメルはちょっと、、、という方にこそ、聴いて頂きたい一枚です。

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s24516916.jpgVieuxtemps: Fantasia appassionata pour violon et orchestre, op. 35. Chausson: Poème, op. 25. Satie: Choses vues à droite et à gauche (sans lunettes).

Riccardo Chailly (Conductor), London Symphony Orchestra (Ensemble), Elena Bashkirova (Performer) and Gidon Kremer
(Performer) Label: Philips Silverline Classics UPC: 028943251327

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2013年09月30日

Astor Piasora Cocerto para Bandneon , Tres tangos vol.20

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 おすすめの一枚をご紹介する、「この一枚」のコーナー、8/28日の「MY SPANISH HEART Chick Corea」以来の今日は、このコーナー20回(枚)目になります。
 
 今日のアルバム、アストル・ピアソラのオーケストラとバンドネオンの為の作品集は1987年の録音、ピアソラの晩年60代後半の健康を大きく害する少し前に録音されたものです。
 クラシック的な考え方をすれば、自作自演という訳でピアソラ氏自身がバンドネオンを演奏していて、オーケストラはアメリカ、ニューヨークを本拠に活動する室内オーケストラ、セント・ルカス管弦楽団、指揮はナンと!、作編曲家として有名な、ラロ・シフリンですよ、、 (^_^;) 。

 このディスク、実はいつもの様に中古レコード屋さんをまわっている時に偶然みつけました、しかも値段は780円!!、素晴らしい内容のアルバムを偶然見つけて、しかも、安い(安過ぎ、、)というのは、とても楽しいというか、コレだから、古本屋と中古CD屋巡りはやめられまへんな、、という感じです (^o^)/v 。

 話をこのアルバムに戻すと、、、ピアソラはご存知のとおり、タンゴのバンドネオン奏者兼バンドリーダーであるわけなんですが、クラシックの作編曲、管弦楽法などを、ヒナステラや、ナディア・ブーランジェに師事し、いろいろ勉強した人です。
 いろいろな曲を書いていて、私もいろいろ聞いて来ましたが、今回の作品ははじめて、しかも本人の演奏の録音ということで、お店で発見して、即買いましたが、実際聴いてみると、なかなか素晴らしい、、です ( ^ ^ )/ 。

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 制作はワーナーグループ、Nonesuchレーベルなので、音も良く(音の小さいバンドネオンとオーケストラのバランスをとるのは大変だと思います)、オーケストラはいろいろありますが、まずまずの演奏、、。結構バイオリンのソロもたくさん出て来て、コンサートマスターは名前は書いていませんが、とても良い音を出しています。

 しかし自分の曲とはいえ、ピアソラ氏の演奏はあまりにも素晴らしい、素晴らしすぎます、、。しかしこんなに、素晴らしい曲を書いて、自分でソリストまでやり、良い音で録れたアルバムまで出せて、幸せな人だな、、と思います。

 演奏の成功の要因の一つに、旧友というか、ピアソラ氏が、パリに住んでいた時に結成していた楽団で、ピアノを弾いていた、同じアルゼンチン出身の、ラロ・シフリンが指揮を担当している、、、ということもあるのでは、と思います。
 手に入れたばかりのアルバムですが、久しぶりに、「これから長年聴き続けるだろうな、、」と思える作品だな、と思いました。

 この曲は、ピアソラの音楽とタンゴ(ピアソラ=タンゴではない)が無理なく、オーケストラの語法に写し取られていると同時に、バンドネオンの表現の幅広さを余す事なく伝えている、名曲だと思いました。
 アルゼンチン、パリ、ニューヨークと彼が暮らした様々な街の風景や音楽の息吹が、自然と作風に現れていて、そう言う意味でも、非常に今日(こんにち)てきな作品だなと、感じました。

 このアルバムは、今でも普通に手に入る様です、、。皆さんも是非!!。

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MUSICIANS
Astor Piazzolla, bandoneon
Orchestra of St. Luke's
Lalo Schifrin, conductor

Produced by Robert Hurwitz
Associate Producer: Arthur Moorhead
Recorded September 1987 at Richardson Auditorium in Alexander Hall, Princeton, New Jersey
Engineer: John Newton
Associate Engineer: Henk Kooistra
Digital Editing: E. Amelia Rogers
Mastering: Robert C. Ludwig

Cover photographs by Joel Meyerowitz
Art direction and design: Henrietta Condak



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2013年08月28日

MY SPANISH HEART  Chick Corea vol.19

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先日お送りしたばかりの「この一枚」のコーナー。珍しく今週2回目です。
 
 今日ご紹介するのは、チック・コリアのアルバム、「マイ・スパニッシュ・ハート」です。ところで、私、あまりチックコリアを普段聴かないんですよね、、。なぜかを、改めて考えてみると、まず彼の弾くアコースティック・ピアノの音色があまり好きではないというのが、あります。明るい、というか、ブリリアント、というか、悪く言うとギラギラした音色は、極めて独特で、個性的ではありますが、私にはちょっと馴染めません(^_^;) 。
 じゃあなぜ、このアルバムを紹介するのか、、? その理由は一言、よくできたアルバムだから、、です。

 時代的には、「妖精」というアルバムのあと、「ロマンの騎士」の前という時代で、1976年の録音です。このアルバムは、有名な「Return to Forever」というフージョンバンド(?)の第二期、名義で出されたアルバムの合間に制作された2枚のアルバムのうちの一枚ということになります。
 このアルバムの前にチックがスペインに旅行して、その印象をもとにつくった曲が収録されています。本来は、LP二枚組でしたが、CDになってからは一枚になりました。闘牛の衣装を着たチックのユーモラスなジャケットが印象的ですね、、。

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 考えてみると、このアルバムはまだ、アナログ録音の時代に制作されていて、シンセサイザーも沢山つかわれていますが、まだMIDI規格(Music Instruments Digital Interface)も無かった時代なんですよね。でも音質はとてもクリアーで。デジタル録音か?と思うほど、SN比もよく、ノイズがありません。ピアノの音色も最近のチックの音色より、優しく、温かい音、録音のせいなのか、奏法のせいなのか、それともピアノの為なのか、エンジニアの私には気になるところです。これも私がこのアルバムを推す理由ですね。
 音楽は全体にストリングセクションあり、ブラスセクションあり、と言う意味では「妖精」などと似た路線、ある意味プログレッシブ・ロックのような変化に富んだ音楽です。「妖精」と同じ様に、ドラムのスティーブ・ガッドが大活躍(ブラシ、多し)、ですが、そのときのべースはチックのシンセサイザーの多重録音です。

 他の曲では、スタンリー・クラークがアコベで、スゴい演奏をしています。ヴァイオリン、べース、そして、チックのフラメンコ風のステップとハンド・クラップが効いた、アコースティックで、楽しい曲もある一方、全てシンセで、けっこうピコピコした曲があってちょっとびっくりします。
 今ではいろいろな人が演奏している、「アルマンドズ・ルンバ」の初演がここで聴けます。何だかこの頃のチックって、のびのびとしているな〜、、、と思う一枚です。

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Chick Corea - Piano, Organ, Synthesizer, Percussion, Vocals, Production, Arrangement, Composer
Stanley Clarke - Double bass, Bass Guitar
Steve Gadd - drums
Narada Michael Walden - Drums, Handclaps
Don Alias - Percussion
Jean-Luc Ponty - Violin
Gayle Moran - Vocals
String quartet
Connie Kupka - Violin
Barry Socher - Violin
Carole Mukogawa - Viola
David Speltz - Cello
Brass section
Stuart Blumberg - Trumpet
John Rosenburg - Trumpet
John Thomas - Trumpet
Ron Moss - Trombone

Recorded 1976.

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2013年08月25日

高橋悠治 Sonatas and Interludes for Prepared Piano John Cage vol.18

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 7月29日以来の「この一枚」。エンジニア小宮山が、おすすめする。アルバム紹介のコーナーです。

 ジョン・ケージという作曲家は、音楽史などで、現代を代表する作曲家の一人として、よく出て来る人ですが、その音楽を実際に聴いている人は,意外に少ないですよね、、。
 
 今日取り上げる「プリペアード・ピアノの為のソナタとインターリュード」はプリペアードピアノといって、普通のグランドピアノの中、つまり弦に大小のボルトや、ネジ、ナットや、ゴム片、消しゴム、プラスチック片などを挟み込んだり、接触させたりして、打楽器的な音が出る様に、細工した(プリパレーションした)ピアノで演奏することを前提に、つくられた曲です。
 作曲者がこまかく指定した調律と、挟み込む物と、挟み込む物を設置する位置を正確に指定通りに再現してから、演奏をする必要がある曲で、この曲を演奏、録音することは、けっこう面倒な作業になります。
 比較的短い小品のソナタとインターリュード、20曲からなり、演奏時間は一時間ほど、、。音楽的な作風は、現代音楽独特のというか、ありがちな、トーン・クラスターや、12音音楽的なアプローチは全くなく、とても大雑把に言ってしまえば、ミニマル的、環境音楽、、、的な、穏やかな音楽です。

 私がこの音楽を聴いたのはもう40年近く前、今日とりあげた高橋悠治氏の演奏によるLPレコードを手にいれたのが、きっかけでした。それから後、十年後くらいに、友人の打楽器奏者の家に遊びに行く時に、このLPをもってゆきました。そこでレコードプレーヤーの上にのせ、かけると、友人が怪訝な顔をしていました。「どうしたの?」と尋ねると、初めて聞いたこの曲ですが、どうもこのプリペアード・ピアノの調律は、ガムランの音律とそっくりだ、というのです。たしかに言われてみれば、調子外れの音、同じフレーズの繰り返しが続き、すこしづづ変化してゆく、楽想はバリのガムランによくにています。

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 その後しらべてみると、この曲はケージが舞台で、演劇の音楽を演奏する為に、ガムランのアンサンブルを使おうと思ったのですが、スペースの関係で、ガムランのアンサンブルが置けないことがわかり、ピアノの調律と、プリパレーションで、その代用を試みたのがきっかけで、できた曲であることがわかりました。
 友人の打楽器奏者の耳の良さにも関心しましたが、ガムランのアンサンブルを、ピアノで再現するという、発想もかなり斬新なことですね、、。ところが、このガムランの話は、この曲について書かれた文章がたくさんあるにもかかわらず、ほとんど出て来ません。どうしてなのでしょうか、、? 理解できません (・_・;) 。ここが面白いところなのに、、。

 このアルバムを演奏している高橋悠治氏は、何時間もかかって、自分で、作曲者の指定どおり、プレパレーションして録音に臨んだそうです。録音は黎明期のデジタル・レコーディング。44.1kHzの14ビットで行われています。大音量で聴くとデジタルの変調ノイズが目立ち、時代を感じさせます。  音楽の内容は、最近の私の関心事、暑いか、涼しいか、と言われれば、涼しい音楽です。このアルバム、この夏初めて聞いたのですが、もっと早く聴けばよかったです、、 ( ´ ▽ ` )ノ。

 この曲は意外にもいろいろな演奏者で、アルバムが出ていますが、高橋氏の演奏は大変素晴らしいと、私は思います。

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Recorded in Dec 1975 Colombia Studio Japan
Engineer Masao Hayasi COCO-70757

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