2017年02月07日

この一枚、Glenn Gould ヒンデミット:ピアノ・ソナタ集 - vol,34

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 昨日は久しぶりに、「この一枚」という、オススメのCDアルバムを取り上げるブログを、去年の9月以来書こうかな、、と思いながら、「蝶」の話のブログになってしまいましたが、「やっぱり書こう(きまぐれ)」ということで、「この一枚」の34回目。

 「この一枚」というこのコーナーは、このブログを始めてすぐの2012年の12月から書いていますが、前回は去年の9月で、ずいぶん前に書いていて、かなり久しぶりです。

 今日取り上げるのは、GLenn Gould のアルバムで、このブログには、「GLenn Gould」というカテゴリーもつくってあるのですが、まあ、今日は 「この一枚」の方で、紹介したいと思います。

 Gould が演奏しているのは、1895年ドイツ生まれの作曲家「Paul Hindemith」のピアノソナタです。このブログでは度々ヒンデミットの話を書いていて、← 検索してみたら、かなりの数がありましたので、興味のある方はどうぞ。

 GouldはかなりHindemith が好きみたいで、ピアノソナタだけでなく、管楽器のソナタを自身のピアノ伴奏で、何曲も録音しています。Hindemith という人は、ちょと変わっていて、オーケストラで使われる、ほとんどの楽器の協奏曲を書いていて、自身はビオラや、ヴァイオリン、クラリネット、ピアノなどいろいろな楽器を演奏家として演奏していたみたいです。

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 GLenn Gould は、カナダ人で、一生カナダに住んでいましたが、なぜかドイツ系の音楽が好きで、皆さんもご存知の通り、バッハや、ベートーベン、モーッアルトなどをたくさん録音していましたが、 Hindemith や、新ヴイーン学派の作品もたくさん録音していて、彼のドイツ贔屓は、かなりのものです。

  Gould はコンサート活動をやめ、録音に専念した活動をしていましたが、いろいろな曲を飛び飛びで録音していることが多く、この Hindemith のピアノソナタも、一番は1966年10月、2番が1973年2月、3番は、1967年1月と、録音年月日はバラバラです。 ついでに書くと、録音場所も、1番と3番はニューヨークで、2番だけカナダのトロントで録っています。

 私は大好きなのですが、 Hindemith の人気と知名度は低く、ほぼ同時代の作曲家、Stravinsky などと比べると異常に低いのが、全く理解に苦しむわけですが、Gould のような演奏家が、ちゃんと取り上げてくれているということは、こころ強いということも言えますが、Gould は知名度があっても、なぜかGould のファンは、私に言わせれば、似非(エセ)が多くて、Bach それも有名なアルバムばかり聴いていて、他に数多ある素晴らしい作品群に見向きもしないところがあるので、とても歯がゆく思っています。

 この機会に、Gould の演奏した、素晴らしい作曲家 Hindemith の作品を是非聴いてほしいと思います。

  Hindemith は、ピアノ協奏曲の類も何曲かのこしていますので、Gould の演奏で聴いてみたいところですが、残念ながら録音はないようです。 いや〜久しぶりに音楽の話が書けましたが、ちょっとお宅すぎる話で、したね、、。

 明日は「最近食べた麺」でも書こうかな、、、って言っても、どうなるかわかりませんが、、。

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2016年09月11日

この一枚、David Sylvian ‎– Brilliant Trees - vol,33

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 このブログは、CDレーベルのHPの中にあるブログで、CMSレコードのアルバムの話以外に、いろいろ音楽の話しや、麺の話とか、いろいろと、私エンジニア、小宮山が書いていますが、今日は、昨年の11月以来、超久しぶりに書く、「この一枚」。

 エンジニア小宮山が、お勧めする、CMSレコード以外のアルバムをとりあげて書いているこのコーナー(カテゴリー)ですが、1年近くも書いていなかったのは、特に理由はないのですが、、自分でもわかりませんネ、 ^_^;。 っていうか、ほとんど「この一枚」というコーナーがあることを、自分で設定していながら、忘れていましたよ、、ナンダカナ、(ーー;) 。

 今日の沖縄地方は、晴れたり曇ったりでしたが、夕方まえ位から、スコールが降り出しました。ちょうど、出かけていましたが、結構濡れてしまい、困って、本屋さんに駆け込んで、衣服の乾燥がてら、いろいろな本を見ていました。その時見た本の影響なのか、何故か、帰り道、今日取り上げたアルバムの事が頭に浮かびました。

 もう随分聴いていないアルバム、、。

 リリースされたのは、1984年ですから、32年も前の話。実は、調べてみてビックリしました、「そんなに昔だったっけ、、?」それにしても、何故このアルバムが、、頭に浮かんで来たのだろう、?。 そして、改めて聴いてみると、、。

 スゴい!古く無い、全然!。 っていうか、かっこイイ!。 このアルバム、リリース当初、LPで買いましたが、その後、大好きなので、CDも買いましたが、録音も良好ですし、音楽もなかなか刺激的、、。 基本的にはヴォーカルアルバムですが、演奏もとても興味深いんです。

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 このブログを読んで下さっている方の中には「David Sylvian(デヴィッド・シルビアン)」ってだれ、、?、と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、この人は、「Japan」というロック系(ビジュアル系?)のバンドをやっていた人で、そのバンド解散後は、独自のアンビエントというか、プログレというか、一種メジャーじゃない、= 私の好きな感じの作品を創り続けている人です。

 このアルバムには、「Japan」のメンバーも入っていますが、私の大好きな、UKの巨匠、FlugelhornのKenny Wheelerや、Trumpet の Mark Isham も入っていたりして、素晴らしい演奏を披露しています。 個人的に一番好きなトラックは、なかなか選ぶのが難しいのですが、2曲目の「The Ink In The Well」でしょうか、、。 

 Vo、flh、12 string G、Double Bass、Ds というアコースティックな編成ですが、最高のサウンドです。ドラムは終止ブラシのみで、アコースティックべースとハチロク系のビートを綺麗にだしつつ、ヴォーカルや、フリューゲルホーンが浮遊感がある世界を演出しています。

 このアルバムは、ジャズや、クラシック音楽を聴く人が聴いても、十分楽しめる音楽だと思うのですが、どうでしょうか、、?。 久しぶりに聴いて、かなり頭がリフレッシュしました。

 こういう、UK 独特の、浮遊感や、湿度感を感じるサウンドは、一言で、「暗い」と言う人もいますが、私は、実際にはとても奥深い、陰影のある、クリエイティヴなサウンドだと思います。

 David Sylvianの最近の動向は知らないのですが、このアルバムの後、ギターのデレク・ベイリーとのコラボでアルバムを出したり、ジャズ、インプロ系の演奏家とのコラボが、多い印象があります。自身で、ミキシングも行う、、、というところも、私には、とても気になるアーティストです。


David Sylvian ‎– Brilliant Trees

1 Pulling Punches 5:01

Bass – Wayne Braithwaite
Guitar – Ronny Drayton
Synthesizer – Richard Barbieri

2 The Ink In The Well 4:29

Double Bass – Danny Thompson
Flugelhorn – Kenny Wheeler
Guitar – Phil Palmer

3 Nostalgia 5:39

Flugelhorn – Kenny Wheeler
Piano, Synthesizer – Steve Nye

4 Red Guitar 5:07
Bass – Wayne Braithwaite
Guitar – Phil Palmer, Ronny Drayton
Piano, Synthesizer – Steve Nye
Trumpet – Mark Isham
Piano, Synthesizer – Riuichi Sakamoto

5 Weathered Wall 5:40
Synthesizer – Richard Barbieri Piano, Synthesizer – Riuichi Sakamoto

6 Backwaters 4:49

7 Brilliant Trees 8:35

Bass [Fretless] – Percy Jones (tracks: 8)
Design [Cover] – D. Sylvian*, Y. Fujii
Design [Design Realization] – HughesGroup
Drums, Percussion, Synthesizer – Steve Jansen
Electronics [Dictaphone, Radio], Guitar, French Horn, Voice – Holger Czukay
Engineer – Nigel Walker (tracks: 8), P. Williams* (tracks: 1 to 7), Steve Nye (tracks: 1 to 7)
Mixed By – D. Sylvian* (tracks: 2, 6, 8), N. Walker* (tracks: 2, 6, 8), S. Nye* (tracks: 1, 3 to 5, 7)
Mixed By [Assistant] – D. Sylvian* (tracks: 1, 3 to 5, 7), P. Williams* (tracks: 1, 3 to 5, 7)
Music By – J. Hassell* (tracks: 5, 7, 8), S. Jansen* (tracks: 8.3)
Music By, Words By – D. Sylvian*
Photography By [Cover] – Yuka Fujii
Photography By [Inner Booklet] – Anton Corbijin*, Simon Gargette
Piano, Synthesizer – Riuichi Sakamoto* (tracks: 4, 5, 7)
Producer – David Sylvian, Nigel Walker (tracks: 8), Steve Nye (tracks: 1 to 7)
Trumpet – Jon Hassell (tracks: 5, 7, 8)
Vocals, Guitar, Piano [Treated], Synthesizer, Percussion, Tape – David Sylvian

Special thanks to Yuka Fujii and Peter Barakan for their assistance. 'Brilliant Trees' recorded Berlin/London '83/'84, 'Words With The Shaman' recorded London '85.

Released in 1984
Publisher:
Tracks 1 to 4 & 6 by EMI Blackwood Music.
Tracks 5, 7, 8.1, 8.2 by EMI Blackwood Music, Nyen Music.
Track 8.3 by EMI Blackwood Music, Virgin Music, Nyen Music.

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 2016年 9月27日火曜20時から、CMSレコード主宰ピアニスト細川正彦の演奏が、東京、神保町の「視聴室」であります。このライブには他に、曽我部 晃率いるVo G + Acd のユニット、ファーカンダも出演します。

 2016年 10月2日、日曜日 14:00 〜 熊本県多良木町 多良木町交流館、「石倉」で、多良木音楽祭の一環として、CMSレコード主宰、細川正彦の演奏があります。CMS-1010『 In a Springtime 』の サキソフォン奏者、伊澤隆嗣(as ss)も共演します



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2015年11月01日

この一枚、、Mozart Divertimento, K. 563 E-Flat Major, K.563 / Gidon Kremer, Kim Kashkashian, Yo-Yo Ma ‎– vol,32


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 今日から11月ですが、今日は9月21日以来の「この一枚」。

 特に理由はないのですが、10月は無かったですね、このコーナー、、、。

 あんまり趣味では音楽を聴いていないこともありますが、、、。

 このアルバム、実はかなり前に手に入れていましたが、最近までほとんど聞いていませんでした。特に理由はないのですが、、というのはウソで、あんまり ヨーヨーマが好きでない、、、ということがあるかもしれません、、。

 それで、あるきっかけがあり、超久しぶりにこのアルバムを聴きました。

 モーツァルトはもちろん、有名な作曲家ですが、この作品は彼の曲のなかでは、それ程有名ではない、、、というか、一部では有名な、言ってみれば「名曲」と言われている曲なのですが、まず、編成が変わっている、というのが、イマイチ有名ではないことの理由だと思います。

 なにしろ弦楽三重奏。

 弦楽四重奏というのは、とてもポピュラーで、演奏の機会も多いのですが、弦楽三重奏というのは珍しい編成です。

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 言ってみれば、弦楽四重奏から、ヴァイオリンを一台省いた、というか減らした編成で、素人からみれば、かえって演奏し易いのでは、、、だって人数が少ないから集まり易いしね、、、。 と、思ったのですが、世の中
弦楽四重奏はたくさんありますが、三重奏団というのは、おそらくレギュラーで活動している団体は無いのではないでしょうか?。

 なので、三重奏団用の曲はとても少ないと思います。
 
それに、弦楽四重奏で、活動していたら、「この曲は第二ヴァイオリンの◯◯さんは、お休みしてて下さい、、」というのは結構言いにくいかもしれませんしネ、、。

 それで、久しぶりに聴いて感じたことは、とにかく曲が難しい。どういう理由で、四重奏ではなく三重奏の編成で作曲したのかは、わからないのですが、これは特にビオラが難しすぎますね、、。なので、「第二ヴァイオリンの◯◯さんは、お休みしてて、」という前に、ビオラが難しくて、なかなか演奏してもらえないかもしれません。

 特にアマチュアの人には、、。

 まあでも、全てのパートが難しいですし、あと、とても長い曲で、ゆっくり演奏すると、6楽章もあって、一時間以上かかります。これも演奏されにくい要因の一つですよね、、。

 このアルバムの演奏は、Kremer が、指揮者のアーノンクールなどとやっている、作曲家が生きていた当時のやり方、というか、唄い方や、アーティキュレーションを取り入れたもので、モーツァルトの楽曲がより、活き活きしたものになっています。

 良くきいてみれば、この Kremer、 Kashkashian 、Yo-Yo Ma のチームも悪く無いジャン!、と思ったのは何かの心境の変化なのかな、、、。

 不明!!。

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1 I. Allegro 12:42
2 II. Adagio 13:15
3 III. Menuetto. Allegretto - Trio 4:50
4 IV. Andante 7:29
5 V. Menuetto. Allegretto - Trio I - Trio II 5:12
6 VI. Allegro 6:11


Producer – James Mallinson
Engineer – Bud Graham , Hank Altman, Sydney Davis

Liner Notes [German Translation] – Wolfgang Steuhl

Violin – Gidon Kremer
Viola – Kim Kashkashian
Cello – Yo-Yo Ma

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2015年09月21日

この一枚、、Keith Jarrett ‎– Staircase vol,31


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 CMSレコードエンジニア、小宮山英一郎がお勧めする、CDアルバムを取り上げる「この一枚」。

 前回は7月の28日でしたので、一ヶ月以上振りになりますが、8月はこのコーナー、書いてなかったんですね、、、今日気付きました。

 今日はめずらしく、9月1日のブログでちょっとだけ書いたKeith Jarrettのアルバム、「 Staircase」を取り上げてみたいと思います。何日か前にブログを書く、BGMでこのアルバムを久しぶりに聞き、このコーナーで取り上げようと思っていました。

 Keith Jarrett ‎と言えば、超有名ミュージシャで、たくさんのアルバムが出ていますが、ドイツのECMレーベルから出ている作品のほとんどがライヴ、、、。 それらの大半は、ソロピアノとスタンダーズといわれるピアノトリオの作品です。

 どうして、ライヴが多いのか、理由はわかりませんが、ソロピアノでは一番最初の Facing You 以外だと、今回書いている、「 Staircase」が数少ないスタジオ録音の作品です。

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 私が何処かで読んだ話だと、何かの映画音楽をスタジオで録音してしていて、時間が余ったので、この作品を録音した、、という話を見た事があるのですが、真偽の程はよくわかりません。

 どちらかと言うと、長時間の演奏をすることで有名な、Keith Jarrettですが、この作品では短めの楽章が多く、一番長い曲でも14分程、短い曲では2分に満たない曲もあります。 そして、この手の即興演奏のアルバムには珍しく、「Staircase」とか、「Sundial」とか表題が付いているのもとても珍しいことです。

 全ての曲は、短いながらも味わい深く、いつもの演奏とは少し違う味わい、、、。 これも珍しくパリのスタジオで録音していて、エンジニアが、Roger Roche というクラシックも手がける人のせいか、ピアノの音も独特の味が出ています。これが録音のせいなのか、ピアノの特質なのか、、?。

 個人的には、長さも、音数も、いつものソロの様に、やりすぎておらず、好みではあります。 ジャケットの写真や、全体の雰囲気も他の作品にない、落ち着きとか、さりげなさみたいな物があって、この雰囲気は大好きです。

 機会があれば、どういう風にして、こういうアルバムができたのか、制作者にきいてみたい、、と思うくらい、何かを感じます。

 謎だな、、この世界は、いつもと違う、良い意味での緊張感を感じます。

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Disc one
Staircase:

"Part 1" - 6:57
"Part 2" - 7:58
"Part 3" - 1:25

Hourglass:

"Part 1" - 4:42
"Part 2" - 14:03
Disc two
Sundial:

"Part 1" - 8:57
"Part 2" - 4:55
"Part 3" - 6:27

Sand:

"Part 1" - 6:54
"Part 2" - 8:48
"Part 3" - 3:21

All compositions by Keith Jarrett
Recorded at Davout Studios, Paris, France, May, 1976
Engineer – Roger Roche
Producer – Manfred Eicher

9月21日(月祝)
熊本のジャズスポット、スイング(酔ing)で、CMSレコード主宰ピアニスト、細川正彦の演奏があります。
メンバー 和田いづみ(vo) 古荘昇龍(b) 細川正彦(p) Open 19:00〜 Start 20:00〜(2set)



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2015年07月28日

この一枚、、 Peter Erskine You Never Know vol,30


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 7月25日のブログで、アルバムを2枚、一枚は新譜、そしてもう一枚は中古を購入して、中古の方がなかなか面白かった、、という話をかきましたが、あれから、そのCDをもっと聞き込んでみて、「これは、この一枚 で取り上げようかな、、」と思ったので、今日は3月21日以来の、CMSレコードエンジニア、小宮山英一郎がお届けする、お勧めのアルバムを取り上げるコーナー、「この一枚」。 

 って、いきなり、長〜い文章で始まってしまいましたが、「この一枚」も今回で30回目、ということは、今までに30枚のアルバムをご紹介してきた、、ということになりますね、、。

 この「この一枚」では、簡単に言って、隠れた名盤的なCDアルバムを、私の独断と偏見と、音楽への愛と希望と、エンジニアリングへの偏愛を込めてご紹介しています(ヤッパ、文章長いな、、)。

 まあ、簡単に言って、「これあんまり知られていないけど、イイでしょ?」みたいな感じのアルバムを取り上げています。

 そんでもって、今日取り上げるのは、ドラマー Peter Erskine のアルバム 「 You Never Know」。メンバーは、 Peter Erskineのドラム、 Palle Danielssonのべース、 JohnTaylor のピアノという布陣です。 このアルバムと同じメンバーのアルバムが、他に3枚でていて、そのうち私は2枚をもっていました。

 調べてみると、この 「 You Never Know」はピーターがこのグループを始めた最初の作品なんだそうです。アメリカ人のドラムと、スウェーデン人のべース、そして、イギリス人のピアノという多国籍グループですが、ドラムと、べースの二人は、以前生演奏を聴いたことがありますが、JohnTaylorは生に触れたことはありませんでした。 先日の7月の20日に、彼は72年の生涯を終えてしまいましたので、もうこのグループも含め、JohnTaylorという人の生演奏を聴くことはできなくなってしまい、とても残念です。 

 JohnTaylorが亡くなったその数日後に、このアルバムに偶然出会い、購入する、、、ということは何かの縁、かもしれません。

 ドラムの演奏者が自分のグループを持って、それがいわゆるピアノトリオの編成である、、ということは、比較的珍しいことなのかもしれません、、というのは、ドラムをやらない人の発想で、実は、ドラマーには、ピアノトリオの編成が好きな人が、意外にも多いみたいです。 

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 もう随分前のことですが、Hank Jones (p) Ron Carter (b) Tony Williams(ds) のGreat Jazz Trio というグループがありましたが、あれは、ドラムの Tony の発案らしいですし、Havey Masonも何枚か、ピアノトリオのアルバムを制作しています。ドラマー、それも、ストロング系の名手が、ジャズグループとしては、繊細な部類に入る、ピアノトリオに興味がある、というのはなかなか面白いことですよね、、?。

 ギターや、サキソフォンを入れたグループより、繊細というか、ラウドなプレーをし難いピアノトリオという編成を意外にもドラムの演奏者が好む、、、というのは、どういう理由なのかは正確にはわかりませんが、Peter Erskine という人は、かなりこのグループに入れ込んでいる、ということは間違いありません。

 今日取り上げた、「You Never Know」をきいて思ったのは、他の私がもっている同じメンバーの作品より、素直、というか、リズミックなアプローチが他の二枚よりおおくて、ドラマーのアルバムらしい感じがするということです。 もしかして、意識して、ドラマーのリーダー作らしさを出さない様にして、他の2枚はつくっているのかな、、、という気もします。

 でも、とにかく、私が持っている3枚のなかでは、この「 You Never Know」が一番いい感じの作品ではないか、、と思います。変幻自在の名手達による、音の対話は、3人の演奏者が持ち寄った、オリジナル曲が中心の選曲ですが、どれも魅力的で、お仕事で集まったメンバー、、という雰囲気がなく、もう少し有名になっても良い作品だな、、と思うのですが、、。
 
 ピアニストの、JohnTaylorは先日逝去した、Kenny Wheelerとならんで、英国ジャズ界の至宝といってよい演奏家ですが、それらの名手が日本ではあまり知られることなく、この世からいなくなってしまうというのは、とても残念なことです。

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Manfred Eicher Producer
Jan Erik Kongshaug Engineer
Released in July, 1992



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2015年03月21日

Bill Evans I will say goodbye vol,29

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 今日は 3月2日 以来の「この一枚」。

 お勧めのCDアルバムを不定期に紹介しています。

 今日ご紹介するのはピアニストビル・エバンスのアルバム、I will say goodbye.
1978年録音、CBSから、ファンタジーレーベルに移籍してから、ヴィレッジ・バンガードでのライブアルバム、Since we Met 以来のピアノ・トリオのアルバムです。

 CBSでのThe Bill Evans アルバムが米国では大ヒットし、グラミー賞も受賞したりして、オーケストラとの共演作を制作したり、一時的に拡大路線に走っていたビル・エバンスと、プロデューサーのヘレン・キーンでしたが、ファンタジーレーベルに移籍してからは比較的地味な、ジャズらしいアルバム造りに戻りました。

 一方で、アルバム制作上、ジャズ=スタンダードナンバーという時代から、オリジナル曲も交えた、現代的な選曲をするようになってきたのも、この頃の米国のジャズ界の傾向でした。
 
 この頃日本では、まだまだ、ジャズ=スタンダードという図式は保守的にまもられていて、従来のリバーサイドや、ウ゛ァーブレーベルでのスタンダード路線のビル・エバンスの日本のファン達は、かなり面食らった、というか引いてしまっていた時期でもあります。

 今から20年以上前の1990年代にCMSレコード主宰細川正彦が、某ジャズ雑誌にビル・エバンスに関する記事を投稿した時も、リバーサイド、ウ゛ァーブのレーベル時代の作品を中心に編集を進める本の方針に違和感を感じたそうです。

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 今日取り上げた、アルバムでは、オリジナル曲こそ少ないものの、今までのジャズ・アルバムでは取り上げられなかった類の曲がたくさん演奏されており、音楽の内容は、選曲だけでなく、ピアノトリオとして、後の時代を予見するような、新鮮なアプローチをしています。

 タイトル曲のミシェル・ルグランの曲や、バート・バカラックやスティーブ・スワローやハービー・ハンコックの曲が入っているのも、それまでのウ゛ァーブやリバーサイドのエバンスのアルバムとは、随分傾向がちがいます。

 録音の音質に関しては、当時はまだリバーブなどの電気機器は一般的なジャズのレコーディングやミキシングにはあまり使われておらず、とても淡泊なサウンド造りとなっています。

 これは、数年後に再び移籍して、同じ演奏メンバーで録音された、ワーナーレーベルでの、You Must Believe in Spring が最新の方法で、多めのリバーブ処理をして仕上げられていたのとは、対象的な仕上がりになっています。

 当時は私もあれを聴いて違和感を持ったものですが、今きいてみると、リバーブがない I will say good bye の方が、不思議なサウンドに聞こえて、人間の感覚というものは、つくづく相対的なものなのだな、と思います。

 ファンタジースタジオのピアノは、リバーブを使わなくても、独特の透明感がある一方、若干細めの音で、ドラムやベースと共にグループする場面では、不思議な浮遊感があり、この音質が独特のキャラクターを音楽にも与えています。

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Art Direction – Phil Carroll
Bass – Eddie Gomez
Drums – Eliot Zigmund
Engineer – Bruce Walford
Mastered By – David Turner (2)
Photography By – Phil Bray
Piano – Bill Evans
Producer – Helen Keane

Recorded May 11-13, 1977.
Mixed and Mastered at Fantasy Studios, Berkeley



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2015年03月02日

Egbert Gismonti    Infancia vol,28

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 今日は、実に、去年の12月1日以来の「この一枚」。

 エンジニア小宮山英一郎が、自信を持ってお勧めする、アルバムについて書いてゆきます。

 実はこのアルバムは昨日のブログを書きながら、かなり久しぶりに聞いていたのですが、「あれっこれって、まだ、この一枚でとりあげていなかったかな、、」と思って、過去のブログを見てみると、、、。 

 なんだ、未だなんだたら、明日は久しぶりの「この一枚」ということにしましょう、、ということで、そうなりました。

 このアルバムにはちょっとした思い出があります。

 1990年代のはじめ頃、わたしが東京から、九州に引っ越してきたばかりのころに、まだ福岡に存在していたライヴハウス、Blue Note(後に閉店) の前を友人と通ってみると、今日の出演、「エグベルト・ジスモンチ グループ」という看板が見えました。
 Gismonti か〜、、なかなか聞けないよね、特に九州では、、ということで、どんな用事で街に出たかは全く覚えていませんが(もう20年以上前ですから)、急遽ライヴを聴こうということになりました。

 ブラジル出身のギターとピアノを自在に繰る音楽家、Egbert Gismontiは演奏する曲はほぼ自作曲。いろいろなミュージシャンとのコラボレーションもありますが、ソロや、自身のグループでの演奏がやはり実力を発揮するように思います。 この日は自分のグループでしたが、とても変った編成。 

  Gismontiのギターとピアノ、もう一人ギターとキーボード、そしてチェロとコントラバスという変則カルテットでした。 お客さんが少ない中、とても力演していましたが、そんな中、演奏中にもかかわらず、ステージの真ん前で大声で話をする客がいて、しかも Gismontiのソロピアノの曲だったため、本人も怒って睨みつけていましたが、それでも会話はおわらず、、。何だかナ〜というシチェーションの中、凄まじく素晴らしいパフォーマンスは続きました。

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 初めて聴く曲でしたが、ハッキリしていたのは、構成がしっかりしていて、インプロヴィゼーションはほぼ無し、、。 なのに、ステージ上を見ると、譜面台や、楽譜の類はどこにもみあたりません。

 「全部暗譜している、、?」、、これってスゴいな〜、、どんだけリハーサルしてきたんだろう、、。でもその挙げ句、ブラジルから、日本の九州まで来て、演奏中にガヤガヤされては、たまったものではありません。

 その後の情報によると、次の日にはさすがに怒って、演奏を中断し、楽屋に引き上げたそうで、きっともう二度と福岡には来たく無いと思っているでしょうし、実際この20数年来ていません、、 (´o`; 。

 そんなライヴでしたが、あまりにも素晴らしい曲、そして演奏でしたので、直ぐにCDをさがしました。それが今回取り上げた「Infancia」 。 Blue Note ではがやがやしていましたが、CDではECM の素晴らしい録音でいい音で楽しめました。改めて聴いてみるとほぼ曲の全てが作曲されたもの、、。

 やはりスコアはすべて、繰り返しリハーサルされ、演奏者によって暗記されていたのです。言ってみれば、クラシックの曲の様なものなのですが、通常室内楽では、暗譜はしないですよね、、。 Gismontiの音楽に対する姿勢がわかる話ですが、これはかなりの時間と労力を要する話です。

 音楽の内容は、美しい旋律とモダンな和音、室内楽的なサウンドのなかに、ブラジルのサンバ・カンソンのリズムも感じさせつつ、明るい響きや、スリリングな展開がてんこ盛りの、本当に魅力的な音楽です。生楽器とさりげなく使われている電子キーボードの使い方も素晴らしいですが、即興演奏というものの意味も考えさせられる、私にとっては、かなりの問題作であると同時に Gismonti にハマるきっかけとなった作品でしたね、、。

 Bass の Zeca Assumpçãoは偶然にもその3年程前にドイツで生演奏をきいていましたが、Cello の Jacques Morelenbaum はそのとき初めて生で聞きましたが、音色の美しさと音程の正確さはクラシックの一流の演奏家を聞いている様でした。
 Jacquesは後に、坂本龍一との活動で、日本では知られるようになるひとですが、ギターのカエターノ・ベローゾのグループのバンマスも務めている人です。 

 でもコアなGismonti のファンの方には、ECMレーベルでの Gismonti は妙にクラシックっぽくて好きじゃない、、、という方もいらっしゃるかもしれません。

 私はどっちも好きですよ、ゴリゴリのブラジルっぽい Gismonti とECMの Gismonti も、、、。

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1 Ensaio De Escola De Samba (Dança Dos Escravos) 8:47
2 7 Anéis 9:07
3 Meninas 7:14
4 Infância 10:46
5 A Fala Da Paixão 6:09
6 Recife & O Amor Que Move O Sol E Outras Estrelas 10:58
7 Dança No.1 5:18
8 Dança No.2 4:07

Piano, Guitar [José Ramirez, 10 Strings], Guitar [Jorge Passos, 14 Strings] – Egberto Gismonti
Synthesizer [Synthesizers], Guitar – Nando Carneiro
Bass – Zeca Assumpção
Cello – Jacques Morelenbaum*
Composed By – Egberto Gismonti

Design [Cover Design] – Barbara Wojirsch, Egberto Gismonti, J.C. Mello, Sascha Kleis
Engineer – Jan Erik Kongshaug
Photography By [Liner Photo] – Livio Campos

Producer – Manfred Eicher

Recorded November 1990
Rainbow Studio, Oslo


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2014年12月01日

Power of Three Michel Petrucciani Featuring Jim Hall and Wayne Shorter vol.27

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 一ヶ月振りの「この一枚」、CMSレコードエンジニア小宮山がおすすめする、今日のアルバムは、「Power of Three Michel Petrucciani Featuring Jim Hall and Wayne Shorter 」。

 2012年の12月の28日にもvol.2として、Michel Petruccianiの二枚目のリーダーアルバムについて書きましたが、今日の作品は、彼がフランスからアメリカに移ってからの作品。 スイスのモントルージャズフェスのライヴ録音です。

 Petruccianiは、この数年前にも、モントルーにはチャールス・ロイドのグループで出演していて、それもライヴ・アルバムとして世に出ています。 この頃のPetruccianiはまだ、20代前半にもかかわらず、世界的に注目され、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、活動を始めた頃です。

 このアルバムは、若いPetruccianiが、ジム・ホール、ウエイン・ショーターという、ベテランというか、巨匠というか、業界内では完全に評価が確立している音楽家とのセッションを繰り広げている、エキサイティングな作品です。

 ジム・ホール、ウエイン・ショータとMichel Petruccianiという、ある意味、異種格闘技戦のようなメンバーでコンサートをやり、レコードや、映像作品まで記録しようという企画は、かなりの危険性を感じますが、改めて聴いてみると、なかなか素晴らしい成果をあげています。

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 私は、発売当時ビデオでみましたが、ベテラン奏者を相手に、ややふてぶてしい(様にみえた)態度でMCをするPetruccianiに若干違和感を感じながらも、演奏の素晴らしさには感嘆したものでした。
 最近久しぶりにCDをきいて、LPレコードのバージョンより2曲多い収録曲も楽しみました。当時のヴィデオがDVD化されていないか、探してみましたが、見つかりませんでした。
 どこかにあるのかもしれませんが、私ネットの達人ではありませんので、、。

 プロデューサーはエンジニアとして有名なDavid Rubinsonなので、ライヴ収録ですが、音質はかなり良いです。
 古い時代のCD、恐らく最初にCD化された物を聴いても、かなり音がよいので、リマスターをした盤をきいて見たい気がします。 フェステバル系の実況録音は音質も内容も、あまり良い物がないので、この作品はとても珍しいアルバムではないのかと思います。

 ドラムもべースも入っていないので、演奏する側は大変なのでは、と思いますが、オリジナル曲も含めて、それなりにリハーサルをやっているようで、フェステバルでの一回きりのセッションとは全く違うこなれた部分もありながら、新鮮さ、エキサイティングな部分もちゃんと残しつつ、素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられています。

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Recorded 14 July 1986
Length 45:54 LP Version
58:43 CD version
Label Blue Note
Producer David Rubinson
Mary Ann Topper

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 CMS主宰ピアニスト細川正彦が、ロナルド・シャノンジャクソン、サンラなどのグループで活動歴があるサキソフォンプレーヤー ぜイン・マッセイ(Zane Massey)氏とベーシスト谷中秀治氏、ドラム、木村好来氏と、熊本で演奏します。12月12日(金)ギャラリー木村 (Trio) 13(土)スイング(酔ing)(Quartet)

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2014年10月31日

Spring   Tony Williams vol,26

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 今日は久しぶりの「この一枚」、、、。

 私、CMSレコードエンジニア、小宮山が、おすすめする、アルバムということで書いておりますが、今回はスゴく久しぶりの、今年の3月以来の投稿になります。
 最近書いてないな〜的な文章を数日前のブログに書いていましたが、実に半年以上ぶりの「この一枚」です。

 いつも、割と、いや、かなりマニアックなアルバムを取り上げることがおおいですが、今回もマニアックです、、、(^_^;) 。

 今日取り上げるのは、1965年に発表した、ドラマーのトニー・ウイリアムスの二枚目のリーダーアルバム「スプリング」。
 10代から活躍し、マイルス・デイビスのグループへの加入で若くしてドラマーとしての地位を確立していた彼は、20歳にして、このアルバムが2枚目のリーダー作。 前年に出した第一作「Life Time」につづいて、フリージャズ的な雰囲気とアプローチをしています。

 メンバーも前作のロン・カーターから、べースをゲイリー・ピーコックにかえて、さらにモダンなビートを追求しています。 トニーと、ゲイリーとハンコックのリズム隊って少し違和感かな、、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これがなかなか良い緊張感が漂っています、、、。

 早熟の天才ということなのかもしれませんが、わずか20歳で、この演奏、このアルバムコンセプト、本当にスゴいことだと思いますが、やはり内容が、前衛的であるが為に、それにふさわしい評価はあまり受けていないというか、この後1969年から始める、ジャンルレスのグループ、「ライフタイム」が、音楽的に派手で、メンバー的にもロック系の人材をつかったり、エポックメイキングなところがあり、注目されていたのに対して、このアルバム「スプリング」は残念ながら、あまり知られていません。

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 このアルバムは5曲、40分弱の長さですが、ウエイン・ショーターとサム・リバースという強烈な個性の二人の管楽器奏者をフロントに迎えた曲が3曲、ドラムソロのトラックが1 曲、1曲だけ、ショーターが抜けて、サム・リバースのカルテット編成もあり、ピアノは前述したように、ハービー・ハンコックが参加しています。

 ブルーノートレーベルのスゴいところは、この様なあまり売れそうに無い、作品もちゃんとリリースしてくれているので、現代の私たちにも当時の、このとんがった、最先端のサウンドに触れる事ができるところでしょう。
 内容的には、ドラマーのリーダーアルバムですが、全曲トニーがちゃんと曲を書いてもいて、本当にわずか20歳の青年音楽家の底知れない、可能性を知る事ができます。

 前衛という言葉を随分使ってしまいましたが、音楽的には、後の新主流派的なモダンジャズの先駆け的な作品で、現代の私たちには、聴き易く、とてもスリリングなジャズアルバムです。 もちろん、ドラムファン、トニーのファンでなくても、十分に楽しめる、作品になっています。

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Produced by Alfred Lion
Recorded August 12, 1965
Van Gelder Studio, Englewood Cliffs

1 Extras – 8:10
2 Echo – 5:02
3 From Before – 6:50
4 Love Song – 8:25
5 Tee – 10:29
Personnel
Anthony Williams - drums
Wayne Shorter (1, 3, 5), Sam Rivers (1, 3,4,5) - tenor saxophone, flute
Herbie Hancock - piano (3-5)
Gary Peacock - bass (1 & 3-5)


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2014年03月20日

All in All out Masahiko Satho vol.25

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 エンジニア小宮山が、おおすすめのアルバムについて書く、「この一枚」。先日、3月16日に今年始めての「この一枚」を書きましたが、きょうも、今週2枚目のおすすめのディスクを取り上げたいと思います。

 日本人のアーティストが、海外の演奏家と演奏して録音する、ということは、おなじ地球上に生息する人間どうし、なにも珍しいことではありませんが、実際にやってみると、いろいろ難しいことがありますよね、、、。

 「音楽は、国境のない言葉」、なんてよく言いますが、本当にそうなんでしょうか、、?。 確かに、楽譜の読み方や、演奏の仕方など、たとえ言葉が通じないとしても、ある程度のコミュニケーションは、音楽上では成立するということはあるでしょうが、本当に理解し合う為には、いろいろと越えなければならないハードルがあるものです。

 いくら相手を、尊敬したり、尊重する気持ちがあっても、真の意味でのコミュニケーションが成立し、良い作品が出来上がるには、いろいろな条件が揃わなければなりません。純粋に音楽的なこと以外にも、エンジニアリング上のことにしても、私たち日本人と、外国人のミュージシャンがコミュニケーションすることは、言葉の壁を乗り越えられたとしても、いろいろ難しい問題があります。

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 今日とりあげるアルバムは日本人のジャズ・ピアニスト、佐藤允彦(さとう まさひこ)氏が、アメリカのミュージシャンと録音する為に曲をつくり、米国に行きスタジオでセッションして、造り上げた作品です。

 ジャンル的には、ジャズ・フュージョンの範疇に入る音楽ですが、普通のBGMというか、表向き、商業的なサウンドのつくりはしていますが、音楽の内容自体は、ハードコア、、。 ロックから、フリージャズの要素まで、入っています。

 このアルバムが録音されたのは、1979年、当時の米国の第一線で、活躍するミュージシャン達は、佐藤氏の複雑かつ、スリリングな楽曲を物凄い集中力で、演奏しています。 ドラムのハービー・メイソンとサクソフォンとデイブーリーブマンの組み合わせはとても珍しいですが、おそらくはオリジナルの作曲の段階から、このメンバーを想定していたのでしょう、本当に完成度が高く、一人一人も素晴らしいプレイを展開しています。

 それにしても、このメンバーと対等に、演奏し、作品を造り上げる事ができるということは、かなりの実力をもっていなければ、できることではありません。 録音の音質もすばらしく、いま聴いても、アナログ録音ながら、クリアーで、太い音は究極のアナログサウンドと言ってよいでしょう。

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1 Sapajou Walk

2 Grama Grass

3 Salamander

4 Moth Ball

5 Thus The Song Passed Out Of Their Mind

6 Fallout
Record Company – CBS/Sony
Credits
Congas, Percussion – Rubens Bassini
Drums – Harvey Mason
Electric Bass – Francisco Centeno
Electric Guitar – Ryo Kawasaki
Flute [Alto], Soprano Saxophone, Tenor Saxophone – Dave Liebman*
Piano, Electric Piano [Rhodes], Synthesizer [Korg], Percussion, Arranged By – Masahiko Sato

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2014年03月03日

Claus Ogerman & Michael Brecker ‎– Cityscape vol.24

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 みなさんこんにちわ、CMSレコードエンジニア、小宮山英一郎が選んでおすすめする、アルバムを取り上げるコーナー「この一枚」。

 1月22日以来の今年の2回目にご紹介するアルバムは、「クラウス・オガーマン& マイケル・ブレッカー シティースケイプ」です。

 このアルバムは1982年にワーナーブラザース傘下のジャズ・レーベル、Mosaic Contemporaryから発表されたもので、実に豪華なメンバー(ミュージシャンもスタッフも)で制作された作品です。

 クラウス・オガーマンはポーランドで生まれ、ドイツで活動していたピアニスト、アレンジャーでしたが、29歳のとき、アメリカに移住し、有名なプロデューサー、クリード・テイラーと組んで、A.Cジョビンのアルバムのオーケステレーションや、フランク・シナトラとの仕事で、名を揚げた人ですが、日本では、なぜかイマイチ知名度がありません。

 ジャズの世界では、ジョージ.ベンソンをはじめ、ビル・エバンスなどとも仕事をしている人で、最近では、ダイアナ・クラールのアレンジも手がけている様です。

 共演のマイケル・ブレッカーは、テナーサックス奏者として、フュージョン、ジャズ、ポピュラーとあらゆるフィールドで活動していた人ですが、2007年に、 57歳の若さで、白血病で、この世を去ってしまいました。 

 このアルバムは、まだマイケルが、33歳の時の作品。 先ほども書きましたが、しかし豪華な布陣。 べースが,曲により,エディー・ゴメスとマーカス.ミラー、ドラムはスティーブ・ガッド、ギターもバジー・フェイトンとジョン・トロペイ、パーカッションはポリーニヨ・ダ・コスタ、キーボードのウオーレン・バーンハート、、、等々これ以上は無いという豪華メンバーで、ストリングスのコンサートマスターも、デビット・ナーディンが、ニューヨーク・フィルから来ています。 この人は、よく、オガーマンの仕事に顔を出していますね、、、。

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 オガーマンというと、どちらかというと、オーケストラの編曲家というイメージを私はもっていましたが、ここでは、全曲作曲もしていますし、現場で,指揮もしています。 

 素晴らしい演奏家がたくさん参加していますが、彼らのソロはほとんど無く、いってみれば、マイケル・ブレッカーを主役に据えた、コンチェルト的な音楽ということができると思いますが、オガーマン独特の、浮遊感のあるストリングスとタイトなリズム隊が織りなすサウンドとマイケル・ブレッカーのモダンなサキソフォンのサウンドは、とてもリッチで、素晴らしい出来上がりですが、いわゆるアドリブでない、楽譜に書かれていると思われる箇所のブレッカーのプレイは、ぎこちない,,ということはありませんが、ちょっとリハーサル不足かな、、、というところが、ないわけではありません、、(^_^;) 。

 トミ−・リピューマのプロデュースのもと、エンジニアも、名手、アル・シュミットが担当していて、彼らしい、美しく,繊細な、上品なサウンドに仕上がっています。 なお、マスタリングは、グレッグ・カルビ、、が担当しています。

 他に私が今回あらためて聴いて、注目したのは、ストリングスと、ピアノ以外のエレピや、キーボード(シンセ)使い方が地味ながら、絶妙な組み合わせをしていて、なかなか興味深かったですネ。

 タイトなリズム楽器と、ふんわりとしたオーケストラサウンド、それに、コンテンポラリーなブレッカーのメタル・マウスピースのサウンドがよくマッチして、極上の仕上がりになっています。 超高級BGMサウンド、、、と言ったら、怒られますかね、、、?。
 
 これ LP 時代の作品なので、50分弱の長さですが、なかなかマニアックな素晴らしいアルバムです ( ^ ^ )/ 。 

 これアナログも持ってたな〜、、。

 
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MBrecker_Cityscape.jpgBass – Eddie Gomez (tracks: 1, 3), Marcus Miller (tracks: 2, 4-6)
Composed By, Arranged By, Conductor – Claus Ogerman
Concertmaster – David Nadien
Drums – Steve Gadd
Engineer [Assistant] – Don Koldon, Don Wershba, Hugh Davies (2), Jason Corsaro, Michael Christopher (2)
Guitar – Buzzy Feiten (tracks: 4), John Tropea (tracks: 2)
Keyboards – Warren Bernhardt
Mastered By – Greg Calbi
Percussion – Paulinho Da Costa (tracks: 2, 4)
Photography – Suzanne Nyerges
Artwork By [Art Direction/design] – Simon Levy
Artwork By [Cover Art] – Louis Lozowick

Producer – Tommy LiPuma
Producer [Reissue] – Matt Pierson
Recorded By, Mixed By – Al Schmitt
Recorded at: The Power Station and Mediasound, NYC

Mastered in 24-bit at Sterling Sound, NYC

Originally released in 1982

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2014年01月22日

今年初 GGの つづき のつづき、ラスト・レコーディング vol.23

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 一旦書き出すと、続く音楽ネタ、、。 ヒドいときは5日も6日も続くときがありますが、きょうはグールドの3日目、、、。でも今回は、Glenn Gould のカテゴリーではなく、「この一枚」で取り上げたいと思います。 それはなぜか、、、? 

 昨日ちょっと書いた彼のラスト・レコーディング、実は私、最近まで、お恥ずかしい事に、一度も聴いたことがありませんでした、、(>_<) 。

 一般には死後発表されたバッハのゴールドベルク変奏曲の2回目のスタジオ録音が、「ゴールドベルクにはじまり、ゴールドベルクに終わる、、、」的な扱いで、大々的に宣伝され、話題になっていたので、「最後の録音、ゴールドベルク変奏曲、、」というイメージがついてしまっていて、実はその後にピアノの演奏では、リヒャルト・シュトラウスのソナタがあり、彼の指揮に依る、ジークフリート牧歌(13人編成の管弦楽)の録音が生涯最後の演奏録音であるということは、あまり知られていません。

 私はこの貴重なグレン・グールド人生最後の音楽活動の記録を聞いて、とても大きな感銘を受けました。 もう30年あまりグールド氏の音楽を聞いてきて、ほとんどの録音をアルバムで、手に入れていながら、このラストレコーディングおよび、最後の正式なアルバムである、この作品を、最近まで聞くこと無く、時間が過ぎていたことに、グールド氏に申し訳ないという気持ちが、決して個人的な知り合いでもないのに、しています。

 
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 この13人の管弦楽による、ジークフリート牧歌(ワーグナー、オリジナル版)の演奏は、独特のゆっくりしたテンポで奏されていますが、まるで、演奏家たちが、文字どおり、グールド氏の手足、、いや指の一本一本になったかのような一体感をもって、アンサンブルに臨んでいます。 一部最近の高性能なオーケストラや室内楽を聞き慣れた耳には、おやっと思う箇所もないわけではありませんが(特にホルン)、おおむね素晴らしい演奏で、質の良い録音と相まって、良質な室内楽作品として、仕上がった演奏です。 
 惜しむらくは、グールド氏の指揮した演奏が、この世にただこの一曲、、というのが、はかない、、ということでしょうか?。 

 もしその後に存命していたら、どのような録音を残していたのだろう、、、という想像力をかきたてられます。
 
 そのかわり、といってはなんですが、他に3曲の4手(多重録音による2台ピアノ)のためを含む、グールド氏自身の管弦楽のピアノ版編曲が、入っているというのが救いになっています。 こちらの方は、70年代の録音ですが、ピアノ編曲で奏でられるジークフリート牧歌もとても興味深い演奏です。
 テクノロジーを使う事に長けていたグールド氏が、満を持して臨んだピアノの多重録音ということにもなるわけですが、からくもラストアルバムになってしまったこのCDですが、彼のやりたい事、音楽観がよくわかる、優れたアルバムだと思います。

 
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WAGNER: Glenn Gould Conducts & Plays Wagner
Siegfried Idyll, original chamber version.* Piano Transcriptions (Gould): Die Meistersinger, Prelude to Act I; Götterdämmerung, Dawn & Siegfried's Rhine Journey; Siegfried Idyll
Glenn Gould, piano, piano 4-hands (overdubbed), conductor; members of the Toronto Symphony
Sony Classical SK 46279 (CD only). Kevin Doyle,* Kent Warden, Frank Dean Dennowitz, engs.; Glenn Gould,* Andew Kazdin, prods. ADD. TT: 71:0051-hyVQOyLL._SL500_AA300_.jpg

















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2013年12月04日

2012年12月3日 What's New Bill Evans (昨日のブログ)

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 これは昨日のブログですが、もう今日のブログを更新しなければならない時間になってしましました。めげずにとりあえず昨日の分を更新して、今日の分もできるだけ早く書き上げたいと思います。

 11月12日以来の「この一枚」は、ジャズピアニスト、Bill Evans のアルバム、「What's New 」を取り上げたいと思います。

 とても有名なジャズピアニストBill Evans ですが、このコーナーはなぜか、初めて、、、初登場です。言わずと知れた名ピアニストビル・エヴァンスですが、リーダーアルバムのほとんどが、いわゆるピアノ・トリオ。ピアノ、べース、ドラムの編成のモノがほとんどです。
 他には、ソロピアノ、つまり無伴奏のソロのアルバムに、名盤といわれているものが、いくつかありますが、管楽器の入ったアルバムは数が少なく、一般にはあまり知られていないモノが多い様です。
 ゲストというか、サイドメンとして、特に50〜60年代にはいろいろなアルバムに参加して、結構売れっ子だったビル・エバンスですが、自分の名義のアルバムに管楽器、しかもフルートを参加させているものは、恐らくこれが最初で最後だと思います。

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 メンバーは、フルートはジェレミー・スタイグ、べースはエディーゴメス、ドラムはマーティー・モレルという布陣。フルート以外は1960年代後半から、70年代に、長い事レギュラーを勤めていたミューシャンです。
 演奏曲は、編成の珍しさに負けない程、当時の彼のレパートリーとはちがう曲が多く、これもファンにはある意味注目されるでしょうが、購入するには今ひとつ勇気がいるのかも知れません、、(^_^;) 。

 ここに収録されている音楽は、いつものエヴァンス氏に比べ、とてもアグレッシヴ、、、。有名な68年録音のモントルージャズフェステバルのライヴと近い日付ということも関係あるのか、勢いがあると言うか、激しく燃える演奏を展開しています。

 一曲目のモンク作、ストレート・ノー・チェイサーから、べース、ピアノ、フルートのユニゾンによるテーマで、緊迫感溢れるインタープレーが繰り広げられています。近年クラブ系リミックスの人気曲、スパルタカスを取り上げている一方、これもエヴァンスの演奏としては珍しい、ラヴァーマンなど、ブルースとならんでブルージー系の選曲も豊富で、聴く者を飽きさせない盛りだくさんの内容と途切れる事無い緊張感が、最初から最後までアルバムの雰囲気を支配しています。

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 エヴァンスの様な繊細なスタイルのピアノの場合、管楽器との相性が悪いと、魅力が半減してしまいますが、ここではとても良い化学反応が起きています。
 ジェレミー・スタイグの演奏スタイルは、極めて個性的で、ビバップでもなく、スイングでもなく、音色やアーティキュレーションが個性的な割には、音数はそれほど多く無く、それでいて十分に盛り上がる、実に不思議なスタイルです。

 このアルバムは一部のファンには涙ものの人気がありますが、一般には今一つ知名度がない作品です。しかし内容は本当に素晴らしく、まだお聴きになっていない方には是非一度聴いて頂きたい作品です。

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1. "Straight, No Chaser" (Thelonious Monk) – 5:40
2. "Lover Man" (Jimmy Davis, James Sherman, Roger Ramirez) – 6:19
3. "What's New?" (Bob Haggart, Johnny Burke) – 4:50
4. "Autumn Leaves" (Jacques Prévert, Joseph Kosma, Johnny Mercer) – 6:12
5. "Time Out for Chris" (Bill Evans) – 7:17
6. "Spartacus Love Theme" (Alex North) – 4:58
7. "So What" (Christopher Hall, Miles Davis) – 9:06

• Bill Evans - piano
• Eddie Gomez – bass
• Marty Morell – drums
• Jeremy Steig – flute

  Recorded January 30, February 3 & 5, March 11, 1969, New York City Recording Engineer Ray Hall


 

 好評のべースデュオシリーズ第二弾「Duologue」中島教秀、細川正彦Duo CD発売記念ツアーVol.1。
 関西から、ベーシスト中島教秀さんを迎えて九州内5カ所で行います。九州ではなかなか聞けない、名手の演奏を、お近くの方は是非おいで下さい。9/10火曜にもう一カ所演奏会場がふえました。お近くに方は是非!!

  / 7 Sat 佐賀 シネマテーク
/ 8 Sun 小倉 Big Band
/ 9 Mon 福岡 New Combo
/ 10 Tue 朝倉 ギャラリーカメヤ 〒838-0068 福岡県朝倉市甘木1058 Tel 0946-21-0022 7:30 〜
Album「Duologue」 試聴 You Tube


■ お知らせ 2
九州のFM熊本の「 everyday jazz」 という番組で、発売ツアーにあわせて、中島教秀 細川正彦 Duo 「Duologue』が放送されます。期日は、来週 12月2日(月)〜3日(火)それと、こちらは全国放送ですが、CSのミュージックバードでも近日中に「Duologue」がオンエアされます。<FM熊本 周波数> 熊本 77.4MHz 阿蘇 81.3MHz 南阿蘇 76.8MHz 小国 80.4MHz 人吉 82.0MHz 五木 81.3MHz 御所浦 78.4MHz 牛深 76.9MHz

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2013年11月12日

Gidon Kremer Plays Milhaud, Vieuxtemps, Chausson & Satie vol.21

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 今日は久しぶりの「この一枚」ということで、ヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルのフランス音楽のアルバムを取り上げてみたいと思います。

 クレーメルといえば、旧ソ連のラトビア共和国出身、母親のお父さんつまり、おじいさんはドイツ系のカール・ブリュックナーという人、母親は、フィンランド系、お父さんはユダヤ系ということで、子供の頃から、家庭ではドイツ語を使っていたらしく、ホームランゲージはドイツ語。なので、ドイツ音楽がいちばん理解し易いというか、音楽をドイツ語の頭で自然に考え、発想し、表現しているのだと思います。
 なので、いろいろな音楽を演奏、録音している彼ですが、当然、バッハやベートーベン、シューベルトなどはたくさん録音しているわけですが、フランス音楽はあまり演奏していません。

 そんなクレーメルがあえてフランス音楽に取り組んでいるアルバムがあります。ミヨー、ヴェータン、ショーソン、サティーなどの曲をやっています。オーケストラはロンドン響、指揮は イタリア人、ラテン系のリカルド・シャイーです。

 なかでも、ミヨーやヴェータン、ショーソンの曲はヴァイオリンのレパートリーとしてはコテコテのフランス近代の代表的な曲。随分前に最初にレコード店で見た時には、一体どんな演奏を、、、?という少し不安のようなものを感じて、すぐには手に入れませんでした。レーベル=レコード会社はフィリップスということで、それほどバカな事はないだろうとは、思っていましたが、、。

 実を言うと、フィリップスからはクレーメルのフランスものの2枚のアルバムがLP時代に出ていて、一枚が、オーケストラとの共演、もう一枚が、当時の夫人、ピアノのエレナ・バシュキローバとの共演で室内楽という内容でした。それが、CDの時代になってから、いろいろな音源の組み合わせで、二つのアルバムからいろいろなオムニバス・アルバムとなって発売されています。


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 室内楽ものはミヨー、ラベルなどと、ストラビンスキーとプロコフィエフが入ったディスク、ストラビンスキーをぬかして、オーケストラとの共演の曲をカップリングしたものなど、、。ここに取り上げているのはオーケストラとの音源にサティーとミヨーのピアノ伴奏の室内楽の音源を組み合わせたものです。

 演奏の内容の方は、クレーメルの、フランス人もビックリ!という名人芸のてんこ盛りで、ラテン系の情熱とユダヤ系、ドイツ系の緻密さが程よくミックスされた、ダイナミックかつ、きめの細かい表現が際立っています。
 クレーメルの左手がよく動くのは誰でも知っている事ですが、弓のコントロールは古いフランス系のテクニックを意識したのでは、、、というような節回しで、本格的なフランス物の演奏の雰囲気があります。

ショーソンのポエムなどは、コンクールなどでよく取り上げられる曲なので、クレーメル氏も良く知った曲なのかも知れませんが、弓の運びとともに、いつもながら自在なビヴラートを駆使した表現はヴァーチオーゾの風格がありありで、録音が新しく無ければ、ジャック・ティボーかと見紛うばかりの、器用さです。

 このアルバムでは、クレーメル氏が普段見せない、器用な職人技を、コレでもかと見せつけてくれます 、、、(^_^;) 。フランスのバイオリン音楽が好きな方、クレーメルはちょっと、、、という方にこそ、聴いて頂きたい一枚です。

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s24516916.jpgVieuxtemps: Fantasia appassionata pour violon et orchestre, op. 35. Chausson: Poème, op. 25. Satie: Choses vues à droite et à gauche (sans lunettes).

Riccardo Chailly (Conductor), London Symphony Orchestra (Ensemble), Elena Bashkirova (Performer) and Gidon Kremer
(Performer) Label: Philips Silverline Classics UPC: 028943251327

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2013年09月30日

Astor Piasora Cocerto para Bandneon , Tres tangos vol.20

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 おすすめの一枚をご紹介する、「この一枚」のコーナー、8/28日の「MY SPANISH HEART Chick Corea」以来の今日は、このコーナー20回(枚)目になります。
 
 今日のアルバム、アストル・ピアソラのオーケストラとバンドネオンの為の作品集は1987年の録音、ピアソラの晩年60代後半の健康を大きく害する少し前に録音されたものです。
 クラシック的な考え方をすれば、自作自演という訳でピアソラ氏自身がバンドネオンを演奏していて、オーケストラはアメリカ、ニューヨークを本拠に活動する室内オーケストラ、セント・ルカス管弦楽団、指揮はナンと!、作編曲家として有名な、ラロ・シフリンですよ、、 (^_^;) 。

 このディスク、実はいつもの様に中古レコード屋さんをまわっている時に偶然みつけました、しかも値段は780円!!、素晴らしい内容のアルバムを偶然見つけて、しかも、安い(安過ぎ、、)というのは、とても楽しいというか、コレだから、古本屋と中古CD屋巡りはやめられまへんな、、という感じです (^o^)/v 。

 話をこのアルバムに戻すと、、、ピアソラはご存知のとおり、タンゴのバンドネオン奏者兼バンドリーダーであるわけなんですが、クラシックの作編曲、管弦楽法などを、ヒナステラや、ナディア・ブーランジェに師事し、いろいろ勉強した人です。
 いろいろな曲を書いていて、私もいろいろ聞いて来ましたが、今回の作品ははじめて、しかも本人の演奏の録音ということで、お店で発見して、即買いましたが、実際聴いてみると、なかなか素晴らしい、、です ( ^ ^ )/ 。

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 制作はワーナーグループ、Nonesuchレーベルなので、音も良く(音の小さいバンドネオンとオーケストラのバランスをとるのは大変だと思います)、オーケストラはいろいろありますが、まずまずの演奏、、。結構バイオリンのソロもたくさん出て来て、コンサートマスターは名前は書いていませんが、とても良い音を出しています。

 しかし自分の曲とはいえ、ピアソラ氏の演奏はあまりにも素晴らしい、素晴らしすぎます、、。しかしこんなに、素晴らしい曲を書いて、自分でソリストまでやり、良い音で録れたアルバムまで出せて、幸せな人だな、、と思います。

 演奏の成功の要因の一つに、旧友というか、ピアソラ氏が、パリに住んでいた時に結成していた楽団で、ピアノを弾いていた、同じアルゼンチン出身の、ラロ・シフリンが指揮を担当している、、、ということもあるのでは、と思います。
 手に入れたばかりのアルバムですが、久しぶりに、「これから長年聴き続けるだろうな、、」と思える作品だな、と思いました。

 この曲は、ピアソラの音楽とタンゴ(ピアソラ=タンゴではない)が無理なく、オーケストラの語法に写し取られていると同時に、バンドネオンの表現の幅広さを余す事なく伝えている、名曲だと思いました。
 アルゼンチン、パリ、ニューヨークと彼が暮らした様々な街の風景や音楽の息吹が、自然と作風に現れていて、そう言う意味でも、非常に今日(こんにち)てきな作品だなと、感じました。

 このアルバムは、今でも普通に手に入る様です、、。皆さんも是非!!。

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MUSICIANS
Astor Piazzolla, bandoneon
Orchestra of St. Luke's
Lalo Schifrin, conductor

Produced by Robert Hurwitz
Associate Producer: Arthur Moorhead
Recorded September 1987 at Richardson Auditorium in Alexander Hall, Princeton, New Jersey
Engineer: John Newton
Associate Engineer: Henk Kooistra
Digital Editing: E. Amelia Rogers
Mastering: Robert C. Ludwig

Cover photographs by Joel Meyerowitz
Art direction and design: Henrietta Condak



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2013年08月28日

MY SPANISH HEART  Chick Corea vol.19

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先日お送りしたばかりの「この一枚」のコーナー。珍しく今週2回目です。
 
 今日ご紹介するのは、チック・コリアのアルバム、「マイ・スパニッシュ・ハート」です。ところで、私、あまりチックコリアを普段聴かないんですよね、、。なぜかを、改めて考えてみると、まず彼の弾くアコースティック・ピアノの音色があまり好きではないというのが、あります。明るい、というか、ブリリアント、というか、悪く言うとギラギラした音色は、極めて独特で、個性的ではありますが、私にはちょっと馴染めません(^_^;) 。
 じゃあなぜ、このアルバムを紹介するのか、、? その理由は一言、よくできたアルバムだから、、です。

 時代的には、「妖精」というアルバムのあと、「ロマンの騎士」の前という時代で、1976年の録音です。このアルバムは、有名な「Return to Forever」というフージョンバンド(?)の第二期、名義で出されたアルバムの合間に制作された2枚のアルバムのうちの一枚ということになります。
 このアルバムの前にチックがスペインに旅行して、その印象をもとにつくった曲が収録されています。本来は、LP二枚組でしたが、CDになってからは一枚になりました。闘牛の衣装を着たチックのユーモラスなジャケットが印象的ですね、、。

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 考えてみると、このアルバムはまだ、アナログ録音の時代に制作されていて、シンセサイザーも沢山つかわれていますが、まだMIDI規格(Music Instruments Digital Interface)も無かった時代なんですよね。でも音質はとてもクリアーで。デジタル録音か?と思うほど、SN比もよく、ノイズがありません。ピアノの音色も最近のチックの音色より、優しく、温かい音、録音のせいなのか、奏法のせいなのか、それともピアノの為なのか、エンジニアの私には気になるところです。これも私がこのアルバムを推す理由ですね。
 音楽は全体にストリングセクションあり、ブラスセクションあり、と言う意味では「妖精」などと似た路線、ある意味プログレッシブ・ロックのような変化に富んだ音楽です。「妖精」と同じ様に、ドラムのスティーブ・ガッドが大活躍(ブラシ、多し)、ですが、そのときのべースはチックのシンセサイザーの多重録音です。

 他の曲では、スタンリー・クラークがアコベで、スゴい演奏をしています。ヴァイオリン、べース、そして、チックのフラメンコ風のステップとハンド・クラップが効いた、アコースティックで、楽しい曲もある一方、全てシンセで、けっこうピコピコした曲があってちょっとびっくりします。
 今ではいろいろな人が演奏している、「アルマンドズ・ルンバ」の初演がここで聴けます。何だかこの頃のチックって、のびのびとしているな〜、、、と思う一枚です。

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Chick Corea - Piano, Organ, Synthesizer, Percussion, Vocals, Production, Arrangement, Composer
Stanley Clarke - Double bass, Bass Guitar
Steve Gadd - drums
Narada Michael Walden - Drums, Handclaps
Don Alias - Percussion
Jean-Luc Ponty - Violin
Gayle Moran - Vocals
String quartet
Connie Kupka - Violin
Barry Socher - Violin
Carole Mukogawa - Viola
David Speltz - Cello
Brass section
Stuart Blumberg - Trumpet
John Rosenburg - Trumpet
John Thomas - Trumpet
Ron Moss - Trombone

Recorded 1976.

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2013年08月25日

高橋悠治 Sonatas and Interludes for Prepared Piano John Cage vol.18

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 7月29日以来の「この一枚」。エンジニア小宮山が、おすすめする。アルバム紹介のコーナーです。

 ジョン・ケージという作曲家は、音楽史などで、現代を代表する作曲家の一人として、よく出て来る人ですが、その音楽を実際に聴いている人は,意外に少ないですよね、、。
 
 今日取り上げる「プリペアード・ピアノの為のソナタとインターリュード」はプリペアードピアノといって、普通のグランドピアノの中、つまり弦に大小のボルトや、ネジ、ナットや、ゴム片、消しゴム、プラスチック片などを挟み込んだり、接触させたりして、打楽器的な音が出る様に、細工した(プリパレーションした)ピアノで演奏することを前提に、つくられた曲です。
 作曲者がこまかく指定した調律と、挟み込む物と、挟み込む物を設置する位置を正確に指定通りに再現してから、演奏をする必要がある曲で、この曲を演奏、録音することは、けっこう面倒な作業になります。
 比較的短い小品のソナタとインターリュード、20曲からなり、演奏時間は一時間ほど、、。音楽的な作風は、現代音楽独特のというか、ありがちな、トーン・クラスターや、12音音楽的なアプローチは全くなく、とても大雑把に言ってしまえば、ミニマル的、環境音楽、、、的な、穏やかな音楽です。

 私がこの音楽を聴いたのはもう40年近く前、今日とりあげた高橋悠治氏の演奏によるLPレコードを手にいれたのが、きっかけでした。それから後、十年後くらいに、友人の打楽器奏者の家に遊びに行く時に、このLPをもってゆきました。そこでレコードプレーヤーの上にのせ、かけると、友人が怪訝な顔をしていました。「どうしたの?」と尋ねると、初めて聞いたこの曲ですが、どうもこのプリペアード・ピアノの調律は、ガムランの音律とそっくりだ、というのです。たしかに言われてみれば、調子外れの音、同じフレーズの繰り返しが続き、すこしづづ変化してゆく、楽想はバリのガムランによくにています。

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 その後しらべてみると、この曲はケージが舞台で、演劇の音楽を演奏する為に、ガムランのアンサンブルを使おうと思ったのですが、スペースの関係で、ガムランのアンサンブルが置けないことがわかり、ピアノの調律と、プリパレーションで、その代用を試みたのがきっかけで、できた曲であることがわかりました。
 友人の打楽器奏者の耳の良さにも関心しましたが、ガムランのアンサンブルを、ピアノで再現するという、発想もかなり斬新なことですね、、。ところが、このガムランの話は、この曲について書かれた文章がたくさんあるにもかかわらず、ほとんど出て来ません。どうしてなのでしょうか、、? 理解できません (・_・;) 。ここが面白いところなのに、、。

 このアルバムを演奏している高橋悠治氏は、何時間もかかって、自分で、作曲者の指定どおり、プレパレーションして録音に臨んだそうです。録音は黎明期のデジタル・レコーディング。44.1kHzの14ビットで行われています。大音量で聴くとデジタルの変調ノイズが目立ち、時代を感じさせます。  音楽の内容は、最近の私の関心事、暑いか、涼しいか、と言われれば、涼しい音楽です。このアルバム、この夏初めて聞いたのですが、もっと早く聴けばよかったです、、 ( ´ ▽ ` )ノ。

 この曲は意外にもいろいろな演奏者で、アルバムが出ていますが、高橋氏の演奏は大変素晴らしいと、私は思います。

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Recorded in Dec 1975 Colombia Studio Japan
Engineer Masao Hayasi COCO-70757

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2013年07月29日

Peteris Vasks Distant Light Gidon Kremer Kremelata Baltica vol.17

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 7月9日の「Plays Music of Wayne Shorter - Enrico Pieranunzi」以来の、この一枚、エンジニア小宮山が、おすすめするアルバム紹介のコーナーです。
 昨日からの流れで、どうせならこの機会にPeteris Vasks の作品を収録しているアルバムについて書きたいと思います。

 作曲家としてのキャリアを始めたのが遅かったということもあるのでしょうが、彼の名前が私たちに届く様になったのは1990年代、かれは1946年生まれですから、50代半ば位になっていたことになります。プロのコントラバス演奏家から作曲家への転向、それも旧ソ連体制のもと、ラトヴィア人でありにがら、お隣のリトアニアの音楽学校に通うなど、いろいろな困難があった様です。

 最近また改めて彼の曲をいくつか、CDをもっているモノと、持っていないモノをYouTubeなどで、いろいろきいてみました。それで感じた事は、きわめてハッキリとした意志、音楽性をもった作曲家であるということ、、。これは、たとえば、同じくクレーメルが世の中に紹介し、世に知らしめることになった、アルフレート・シュニトケと比べると、随分作風が異なると言って良いでしょう。
 
 シュニトケの、ほとんどコラージュ的な、雑多な形式、時代的にも古典、現代、ロマン派など、いろいろな音楽が消化され、ごちゃ混ぜの状態になっている作風に対して、バスクス氏の音楽は、様々な曲を聞いても、すぐ音楽性でその人の曲だと解る、特徴があり、そういう意味では、ベートーベンやモーッアルト、バッハなどと同等に、どの曲もしっかりした個性がある、と言う意味で、近代では珍しい作曲家だと言えるでしょう。

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 長い音符、小節をまたぐ、とても長い、ほとんど弦楽器の弓弾きでのみ奏することができる、楽句、グリッサンドの多用、同音のピチカート繰り返しなど、同じような手法の繰り返しや、独特の低音の進行など、主に弦楽合奏でなされる表現は、マーラーや、ワーグナー、ラベルなど、オーケステレーションの魔術師と言われる人達の手法を吸収しつつも、音楽性という意味では、明らかに凌駕する素晴らしい個性をもっています。
 これはやはり、弦楽器の演奏家出身ということが、関係あると、簡単に結論づけて良いかどうかわかりませんが、とにかく、彼のつくり出す、弦楽サウンドの渦に巻き込まれ、身をまかせているときの、快感は、何とも言えない豊かな気持ちです。
 
 これは、弦楽合奏だけで創り出せる究極の音楽では無いだろうか、、と私は思います。今回YouTubeできいた、弦楽四重奏や、イングリシュホ−ンの為のコンチェルトも、すべて強烈な個性と、あまりにも美しい音響を固まりでした。そして、このブログで書き、探していた、「涼しい音楽」がここに有ったじゃないか!!ということが、私にとって、とても嬉しい発見になりました。
 Peteris Vasks の音楽、暑い夏におすすめデス!(^o^)/v 。 

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4151JXJPCAL.jpg1. Distant Light (Tala Gaisma): Concerto For Violin And String Orchestra
2. Voices (Balsis): Voices Of Silence (Klusuma Balsis)
3. Voices (Balsis): Voices Of Life (Dzivibas Balsis)
4. Voices (Balsis): Voice Of Conscience (Sirdsapzinas Balss)
TELDEC
TEL 22660
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2013年07月09日

Plays Music of Wayne Shorter - Enrico Pieranunzi vol.16

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 今日は久しぶりに「この一枚」のコーナー。5月24日以来の「この一枚」になります。
ここのところあまり音楽の話がなかったというか、少なかったですよね、、 (^_^;) 。

 このアルバムはイタリア人のピアニスト、エンリコ・ピエラヌンチのアルバムで、オランダのチャレンジレコードというレーベルから出ています。この人はジャズファンの間、特にジャズピアノファンにはかなり人気がある人です。
 もう60歳を超える年齢ですが、ここ20年くらい日本でもたくさんのアルバムが出ています。アメリカのピアニスト、チック・コリアとか、キース・ジャレットとかマッコイ・タイナーみたいな知名度はありませんが、アルバムの数は彼らより遥かに多い数をリリースしています。正確に数えた訳ではないのですが、5〜60位は出ているのではないでしょうか、、、。ものすごい数ですよね(^_^;) 。

 プロデュースはこのアルバムでべースを弾いている ハイン・ヴァン・デ・ゲインと言う人。この人は日本ではあまり知られていない人ですが、オランダではかなりメジャーな活動をしていた人のようです。2010年に南アフリカに移住して、今は教育活動をメインにしているらしいです。
 
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 エンリコ・ピエラヌンチというと、アメリカのプレーヤーと演奏したアルバムもたくさんあり、べースはマーク・ジョンソン、ドラムはジョーイ・バロンと録音したものがたくさんありますが、私にはこのアルバムのヨーロッパというかオランダのチームの方が心地よく感じます。実をいうとあまりこのピアニスト、それほど大好きという訳では無いんです、、(^_^;) 。もちろんきらいではないのですが、好きの中のイマイチの部類というか、、、ごくタマにしか聞きません、たぶん年に何回か、、。でもこのアルバムは好きなんですよね、前から知っていたのですが、最近手に入れました。
 内容はタイトルの通り、サキソフォンのウエイン・ショーターの作品集です。サックスの人の曲をピアノトリオで、というのは、かわった企画ですが、これが功を奏しています。
 録音は2000年で、DSD収録、DSDマスタリングということで、ジャケットにrecorded direct to DSD と書いてあるのですが、これがマルチトラックのDSDで録音したものなのか、2トラックのDSDレコーダーに入れた物なのかは不明です。でもサウンドの印象はとにかく「ナチュラル」です、ECMの余分なリバーブを抜いたというか、ECMの70年代のアナログ録音のいいヤツをもっとクリアーにしたというか、多少淡白な感じもしますが、良い音。私もこんな音つくれたら、、、と、思わされる録音です。
 爽やかな音で、夏に聴いても大丈夫な感じ、でも演奏は熱いですよ、、、(^o^)/ 。
 
Producer Hein van de Geyn
Engineer Chris Weeda


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2013年05月24日

武満 徹 秋庭歌一具  伶楽舎 この一枚 vol.15

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 今日のこの一枚は、珍しく日本の音楽のCDを取り上げてみたいと思います。

「秋庭歌一具」英語の題名は、In an Autumn Garden、武満徹氏の作品、演奏は雅楽家の芝祐靖(しば すけやす)率いる伶楽舎(れいがくしゃ)です。

 このアルバムに記録されている音楽は一般に、「雅楽」と言われている音楽に近い、、というか、雅楽に使われている楽器の為に、作曲家の武満徹氏がつくった曲です。 
 雅楽というと、我々現代の一般の日本人にとっては、結婚式の時の音楽、、(^_^;) くらいにしか説明ができない程、縁が薄い音楽ですよね。なので、改めて、雅楽という音楽がどんなものか、とんでもなく簡単にですが、少しだけ書いてみたいと思います。

 現在「雅楽」と呼ばれている音楽は約1300年くらい前に大陸及び、ベトナムなどから伝わったと言われていて、当時の現地では、儀式や宴席で、演奏されていた音楽だと言われています。
 その後日本では、宮中や神社、仏閣などで演奏されてきたようです。

 踊り(舞)を伴う物と、器楽だけの曲があり、使用される楽器は、龍笛(りゅうてき)、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、高麗笛(こまぶえ)等の管楽器、鉦鼓(しょうこ)などの金属の打楽器、それと太鼓、鞨鼓(かっこ)などの皮を張った打楽器、それに琵琶の類が主な使用楽器です。

 
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 なにしろ西洋で言うバッハなどのバロック時代ですら、わずか300年くらい前、ベートーヴェンやモーツァルトはそれより新しいわけですから、雅楽が出来上がった時代は1000年以上前になるわけで、それとは比べ物にならない程古いわけです。先ほど「日本の音楽」と書きましたが、雅楽で使われる楽器のほとんどは、中国(唐時代)や朝鮮(高麗時代)に現地で使われていた楽器で、演奏される曲もほとんどがその時代の曲です。古い時代の楽器ですから、構造はとても原始的なので、何とも素朴というか、現代の楽器から比べると、とても不思議な響きがします。

 今日ご紹介するアルバムの音楽は、まさに「いにしえ」の楽器とその奏法を使って、現代人の武満徹という人が作った「作品」なわけです。

 私は一時期雅楽にかなり強い興味を持ち、いろいろ聞いてみましたが、今日とりあげた「秋庭歌一具」という曲は、演奏者違いで2枚のCDをもっています。もう一枚のアルバムは演奏団体が違って、「東京楽所」が演奏していますが、同じ曲にもかかわらず、演奏している環境が全然違い、音質が全く違うので、別の曲の様に聞こえます(そちらはそちらで私は好きです)。今日取り上げたアルバムはサントリーホールでのDSD収録で、マルチチャンネルのSACDヴァージョンの製品もでています。

 この音楽は、雅楽として、昔の音楽の資料的な音源ではなく、気軽に聞ける環境音楽として、何故か心地よい空気が流れて来るような音楽です。久しぶりに聴いて思ったのですが、これからの暑い夏のじめじめした季節を涼しく過ごす、癒しのBGMとしても楽しめる音楽ではないでしょうか。
 この曲はなぜか、ドイツグラモフォンからも、宮内庁式部職楽部の演奏でもアルバムがでていて、今日とりあげた他の2枚も含め、いずれも宮内省の関係の演奏家達が演奏しています、、、これって派閥争い、、、? (^_^;) 。

34926378.jpgSONY RECORDS INTENATIONAL SICC 85  
プロデュース 西脇義訓  
録音2001年 4月30日5月1日 エンジニア 福井末憲






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2013年05月04日

But Beautiful Boz Scaggs この一枚 vol.14

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 きょうは5月1日のブログでちょっと触れたアルバム、ボズ・スキャッグスの「But Beautiful」を「この一枚」としてとりあげたいと思います。
 ボズ・スキャッグスといえば、往年のAORシンガーとして知られている、ロック畑のシンガーと言われている人ですよね、、。私はこのアルバムを、ある所で偶然耳にしました。 静かな感じの男性ジャズボーカル、、。最初は誰が歌っているのかわからず、なかなかいい雰囲気だなと、ただ聞いていました。
 
 しばらく聞いて、これは誰の歌なんだろうと思ったので、尋ねてみると、ボズ・スキャッグス、、?、、一瞬私は「それはだれ、、?」と。もちろんボズのことは知っていましたし、アルバムも持っていて、大好きなシンガーなのですが、あまりにも彼の名前とジャズのスタンダードが結びつかなかったんです。それにしても、よく聴いてみると。確かに高めのキーと、セクシーな歌い方は確かにボズ・スキャッグスその人です。

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 曲は下のとおり。有名なスタンダードばかり、ほとんどの曲がバラード系で、ゆるやかなバラードは彼の歌声にぴったりです。

 バックをつとめるのは、ロサンゼルスを中心に活動しているサキソフォンプレーヤーEric Crystalを中心にしたカルテット。いわゆるジャズの本場ニューヨークを中心にして活動しているミュージシャンではないのですが、素晴らしい演奏をしています。ボズ自身の歌い方は素直にストレートにメロディーを歌っているだけで、スキャットもありませんが、歌詞を大切にしていて、実に美しく説得力があります。
 複雑なアレンジや、コードチェンジも一切ありませんし、ただカルテットをバックに、普通に歌っているだけのアルバムなのですが、とても魅力的なアルバムです。ストリングスもギターも、パーカッションもありませんし、音楽的には地味なのかもしれませんが、録音も優秀で、各楽器の音をビビッドにとらえています。

 ボズ・スキャッグス氏は、このアルバムを、大手のレーベルとの契約を解消して、自身のレーベルを立ち上げてリリースしているそうです。この後にアレンジャーのギル・ゴールドスタインと組んでもうひとつジャズアルバムをつくりますが、私はこちらのアルバムの方が好きです。AORのボズ・スキャッグスのファンにはあまり評判が良く無い作品らしいですが、私は素晴らしいと思います。AORのボズ・スキャッグスももちろん好きですが。
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1 "What's New?" (Bob Haggart, Johnny Burke) – 4:30
2 "Never Let Me Go" (Ray Evans, Jay Livingston) – 5:06
3 "How Long Has This Been Going On?" (George Gershwin, Ira Gershwin) – 6:07
4 "Sophisticated Lady" (Duke Ellington, Irving Mills, Mitchell Parish) – 5:14
5 "But Beautiful" (Jimmy Van Heusen, Johnny Burke) – 5:36
6 "Bewitched, Bothered and Bewildered" (Richard Rodgers, Lorenz Hart) – 3:29
7"Easy Living" (Ralph Rainger, Leo Robin) – 4:13
8"I Should Care" (Axel Stordahl, Paul Weston, Sammy Cahn) – 5:25
9"You Don't Know What Love Is" (Gene de Paul, Don Raye) – 5:46
10 "For All We Know" (J. Fred Coots, Sam M. Lewis) – 5:30

Musicians

Boz Scaggs – vocals
Eric Crystal – saxophone
Jason Lewis – drums
Paul Nagel – piano
John Shifflett – bass

Production notes:
Jeff Cressman – engineer
Steve MacMillan – engineer
Joel Moss – mixing
Bernie Grundman – mastering

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2013年04月20日

Ezz-thetics George Russell Sextet この一枚 vol.13

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 久しぶりの「この一枚」、このところクラシック音楽の話題が多かったですね、、。ホント普段あまりジャズ聴かないんで、ナンなんですが、一応ジャズ系レーベルのブログだし、、っ〜こともあって、今日は一応ジャズのアルバムです (^_^;) 。

 このアルバムは、有名なオリン・キープニュースのプロデュース、リバーサイドレーベルから出ています。1961年録音ですから、ビル・エバンスの、ワルツフォーデビーなどもこの頃の作品です。リバーサイドは同時期に、いろいろな作品を制作していたんですね。

 ジョージ・ラッセルといえば、作曲家、音楽理論研究家として有名ですが、ここでは珍しくピアノを弾いています。

 他の演奏メンバーはかなりの凄腕揃いで、いまとなっては、とても珍しいメンバーです。サックスとバスクラリネットのエリック・ドルフィーは相変わらずの刺激的なプレイをしていますし、トロンボーンのデビット・ベイカー、トランペットのドン・エリスもなかなか超人的な演奏を繰り広げています。でも、それより私が珍しいな〜と思うのは、ベースとドラムの演奏者です。

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 ベースはスティーブ・スワロー、なぜかステェファン・スワローとジャケットには書いてあります。今は電気ベースを弾いていますが、このアルバムではまだ、ウッドベースを弾いていて、貴重な音源です。
 それとドラム、この人は結構レアです。ジョー・ハント、、。一時ビル・エバンスのグループにいたと言われているドラマーですが、私には音源がないので、確認がとれていなかったのですか、最近ベーシストのエディー・ゴメスが書いた文章を読む機会があって、それによると、彼がビル・エバンスのトリオに試用期間で加入したときに、ドラムをたたいていたのが、ジョー・ハントだったと書いていたので、彼はエバンスとは当時良く共演していた様です。

 私の知るかぎり、この人はあまり録音が無く、実像がつかめないのですが、このアルバムではたっぷりプレーが聴けます。当時としては先進的なシンバル選びで、クリアーなシンバルレガートを披露しています。バークレー音楽院で教鞭をとっている人で、日本人の弟子もけっこう居る様です。このアルバムではティンパニーも演奏しています。

 ジョージ・ラッセルのオリジナル曲および、オリジナル編曲のみの選曲で、恐らくは当時の最先端のサウンドなのではないかと思います。   
DownloadedFile.jpeg1 "Ezz-thetic" (Russell) – 8:57
2 "Nardis" (Miles Davis) – 4:34
3 "Lydiot" (Russell) – 8:06
4 "Thoughts" (Russell) – 5:26
5 "Honesty" (David Baker (composer)) – 8:55
6 "Round Midnight" (Thelonious Monk) – 6:29

George Russell - piano, arranger
Don Ellis - trumpet
Dave Baker - trombone
Eric Dolphy - alto sax and bass clarinet
Steve Swallow - bass
Joe Hunt - drums

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2013年03月12日

メシアン : 幼子イエスに注ぐ20のまなざし この一枚vol.12 Piano Peter Serkin  Messiaen, Olivier : Vingt regards sur l'enfant Jésus

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 久しぶりに「この一枚」として、お気に入りのアルバムを紹介したいと思います。
ご紹介するのは、現代のフランスの作曲家(1992年没)オリヴィエ・メシアンのピアノ曲「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」で、演奏者はピーター・ゼルキンです。
 
 熱心なキリスト教徒であった作曲者が、イエス・キリストの誕生を題材に書いた曲ですが、20曲、演奏時間約2時間という、桁外れの大作です。
 わたしは、ゼルキンのニューヨークでの、この曲の全曲の演奏会の録音を、たまたまFM放送で聞き、好きになりました。そのときがこの曲をはじめて聞いた時でしたが、それまでにもメシアンの他の曲は知っていたので、難解な曲の割には、すんなり入ってきました。
 すぐにアルバムを買おうと思ったのですが、そのときはなかなか手に入らず、結局手にはいったのは、随分後の事でした。

 わたしはこの曲の録音を3人のピアニストでもっていますが、これが一番好きです。今回この文章を書くにあったって、調べてみたら、この難曲を全曲録音しているピアニストは、ナンと25人もいるそうで、かなりびっくりしました。日本人も3人録音しています。
 難しい曲だけに、やりがいもあるのかも知れませんが、ピアニストという人種には、マゾヒストが多いのでは?と思いました(^_^;)。
 
 録音するのも大変ですが、この長い曲をコンサートで全曲演奏するのも、相当大変ではないかと思います。聞いて頂ければわかりますが、難しい曲ばかり書くメシアン氏の曲のなかでも、かなり難しい部類に入る曲ですし、何ページか楽譜を見た事があるのですが、譜読みだけでも相当大変な曲であることは間違いありません。

 ピーター・ゼルキンの演奏はとにかく驚くばかりの集中力と、目を見張る様な超人的なテクニックで、本当に素晴らしいです。
メシアンの音楽やピアノ曲を全く知らない方は、少し無謀かもしれませんが、これにいきなりトライして、聞いてみるのも面白いかもしれません。
CMS Records web site  http://cms-records.biz
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2013年02月02日

JAZZ AT THE OPERA HOUSE この一枚 Vol.11

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 この一枚、ここのところジャズが続きますが、今日もジャズのアルバムです。
「CONRAD SILVERT PRESENTS: JAZZ AT THE OPERA HOUSE 」

 もう、30年も前の録音です。コンラット・シルバートという評論家の白血病療養を応援するために、いろいろなミュージシャンが集まって行われたコンサートの模様を納めたアルバムです。LP時代に聴いていたものをごく最近中古CD で手にいれました。

 ここでは普段、聴く事のできない組み合わせでの演奏を、沢山聴く事ができますが、冒頭のDenny Zeitlinと Herbie Hancockのピアノデュオから、かなりノックアウトされます。
 バンドでの演奏では、チャーリー・ヘイデン(b)と、トニー・ウイリアムス(ds)という異例の組み合わせに、ウイントン・マルサリス、ショーター、ハンコックのみならずジャコ・パストリアスがからむという変わった味わいも楽しめます。

 全ての曲が素晴らしい演奏という訳ではありませんが、それぞれのプレーヤーの個性のぶつかり合いがとても面白いシーンをつくりだしています。観客の反応も素晴らしいですね。

 コンサートには他に、ソニー・ロリンズ、パット・メセニー。カルロス・サンタナも参加していたらしいのですが、残念ながら、アルバムには収録されていません。
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 ライブなので、現場のノイズなど条件は必ずしも良くありませんが、各楽器の音はとてもクリアーにとらえられています。抜けの良いサウンドは、ホールの良さから来る物だと思います。

 今回改めて聴いた印象は、ウイントンのtpのクリヤーさと、音色の豊富さが、LPではわからなかった魅力として感じられました。

  3人いるピアニストの音色の違いのコントラストや、明らかにナーバスになっていると思われる、ヘイデンのべースなど、聞き込むことで、まだまだ面白い楽しみかたがありそうです (^_^;) 。 
 CMS Records web site http://cms-records.biz

CONRAD SILVERT PRESENTS: JAZZ AT THE OPERA HOUSE
RECORDED: FEBRUARY 22, 1982

images.jpegDISC A (total time 40:39) :
1. Free From / Straight, No Chaser (8:34) [Herbie Hancock, Denny Zeitlin / Thelonius Monk]
Denny Zeitlin, piano; Herbie Hancock, piano
2. The Village (7:52) [Toshiko Akiyoshi]
Toshiko Akiyoshi, piano
3. Falling Petal (3:53) [Lew Tabackin]
Toshiko Akiyoshi, piano; Lew Tabackin, flute
4. Maiden Voyage (13:52) [Herbie Hancock]
Bobby Hutcherson, vibraphone; Herbie Hancock, piano
5. Sister Sheryl (6:26) [Tony Williams]
Wynton Marsalis, trumpet; Wayne Shorter, tenor saxophone; Herbie Hancock, piano; Charlie Haden, bass; Tony Williams, drums
DISC B (total time 49:50) :
1. Dedication To Conrad Silvert (2:08) [read by Herbie Hancock]
2. Hesitation (15:56) [Wynton Marsalis]
Wynton Marsalis, trumpet; Wayne Shorter, soprano saxophone; Charlie Haden, bass; Tony Williams, drums
3. Dedication To Conrad Silvert (:21) [Charlie Haden]
4. Silence (9:14) [Charlie Haden]
Wynton Marsalis, trumpet; Wayne Shorter, soprano saxophone; Charlie Haden, bass; Tony Williams, drums
5. Footprints (16:24) [Wayne Shorter]
Wynton Marsalis, trumpet; Wayne Shorter, tenor saxophone; Herbie Hancock, piano; Charlie Haden, bass; Jaco Pastorius, bass; Tony Williams, drums; Bobby Hutcherson, vibraphone
6. 'Round Midnight (5:44) [T.Monk, C.Williams, B.Hanighen]
Wayne Shorter, tenor saxophone; Herbie Hancock, piano
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2013年02月01日

Paul Desmond Desmond Blue この一枚 vol.10

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 今日は「この一枚」、エンジニア小宮山が、かくれた名盤をご紹介しつつ、そのアルバムについて独自の視点で書いてゆきます。

 ポール・デズモンドといえば、先日亡くなったデイヴ・ブルーベックのバンドで活躍し、名曲「テイク・ファイヴ」の作者として知られている人物です。その後の活動は70年代のCTIレーベルでの諸作が有名ですが、60年代にも良い仕事を残しています。

 このアルバムは簡単に書いてしまうと、いわゆる with Strings的なアルバムで、管弦楽+ジャズバンドの形態で、スタンダードナンバーを演奏していますが、実に粋なアレンジと選曲でムーディーに聴かせてくれます。

Paul Desmond Desmond Blue  Bluebird RCA

1. My Funny Valentine 3:55
2. Desmond Blue 3:43
3. Then I'll Be Tired Of You 4:07
4. I've Got You Under My Skin 4:43
5. Late Lament 4:11
6. I Should Care 3:51
7. Like Someone In Love 4:13
8. Ill Wind 3:50
9. Body And Soul 4:53      Recorded at Webster Hall, New York, New York between June 19, 1961 & March 15, 1962.
                 Engineer Ray Hall

 CDアルバムのブックレットには、ギターのジム・ホール以外、アレンジャーやメンバーの記載が無く、長年不明だったのですが、今回これを書くにあったって、色々調べてみましたところ、面白いことがわかりました。

 まずプロデューサーはGeorge Avakian、コロンビアからワーナー、RCAへと渡り歩いた、ジャズの名プロデューサーです。オーケストラの編曲と、スタジオでの指揮をしているのが、Bob Princeという人で、私は今まで知らなかった人ですが、なぜかこの人はバレーや演劇の音楽を多く書いているのですが、ジャズの仕事以外では「Robert Prince」という名前で仕事をしています。
 
 このアルバムでは勿論ポール・デズモンドが主役なわけですが、アレンジャーのボブ・プリンスという人の素晴らしい仕事が、とても大きな割り合いを占めています。その他に、興味深いのはべースが曲により、全くタイプの違うGene ChericoとMilt Hinton の二人を使い分けていることです。ドラムも三人が担当していて、Connie Kay, Bobby Thomas, Osie Johnson が叩いています。

 それと、ここでもう一つ注目したいのは、レコーディングエンジニアーの「Ray Hall」です。有名なブルーノートのルディー・ヴァンゲルダーほどの知名度はありませんが、とても良い仕事をしています。
 
 個人的には同業者としては、ピアノの音質ではヴァンゲルダーより、この人の音の方が好きです。Bill EvansのVerve盤、(fl)のジェレミー・スタイグが入った「What s New」なんかもこの人の仕事です。楽器の音をとてもナチュラルにとらえたクリアーな録音は、私にとって、とても音楽的な気がします。
 
 このアルバムにはピアノは入っていませんが、素晴らしいバランスで、録音されており、レイ・ホール氏の音楽的な貢献度は、とても高いといえるでしょう。オーケストラ全体のバランス、エレキギターとの混じり方、べースとドラムがくっきり聞こえているため、リズミックなシーンでも編成が大きいにも関わらず、ビートが死なず、とても魅力的な空間を造り出しています。イージーリスニングとしても、真剣に聴くジャズアルバムとしても、とても質が高いアルバムです。

Paul Desmond (alto saxophone); Bob Prince (arranger, conductor);

George Marge, Robert Doly, Paul Winter, Stan Webb, Phil Bodner, Romeo Penque (winds);
Albert Richman, Tony Miranda (French horn);
Charles Libove, Arnold Eidus, Anahid Ajemian, Harry Glickman (violin); Harry Zaratzian, Alfred Brown (viola); Alan Shulman, Harvey Shapiro (cello);
Gene Bianco, Gloria Agostni (harp); Jim Hall (guitar); Gene Cherico, Milt Hinton (bass); Connie Kay, Bobby Thomas, Osie Johnson (drums). Producer: George Avakian.

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posted by えんこみ at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | この一枚