2014年01月02日
今年の初グールド
やっと音楽を聴きました。 今年の第一曲目は何故かグレン・グールド、、、何故って、特に理由はありません。
今日も、お正月らしく、天気が良い晴天、、。 私にはそのイメージにグールドの弾くバッハ、イギリス組曲がふさわしく感じたのかも知れません。 昨年の1月11日に初めてグールドをとりあげて、今日は今年初めてのグールドネタ、、これでこのネタは11回目になりますね、、。 以前取り上げたときは、イギリス組曲の4番の事をちょこっとだけ書いたわけですが、、。今日はたまたま今聴いている今年の初鑑賞音楽がグールドの、イギリス組曲で、PC に入っているので,一番から順番に再生しています。
グールド氏がレコーディングを開始したのは1950年代、まだモノラル録音の時代です。最初の有名なゴールドベルク変奏曲は、モノラル録音。つまりステレオではなかったわけですが、今日聴いているイギリス組曲は1977年の録音、、なので、もちろんステレオですし、録音状態はかなり良い方ではないかと思います。
グールド氏の最初の録音はモノラルのアナログ録音,そして,最後のピアノ演奏の録音は初期のデジタル録音、、ということで、彼は録音技術の端境期に活動していたんですね、、。死ぬ間際の、ラストレコーディングは、オーケストラを自ら指揮しての演奏でした。もしかしたらあれはアナログ録音かも知れません。
とてもたくさんのレコーディングがあるグールドですが、その録音の音質は、すべてレコード会社が一緒なのに、なぜかまちまちで、ステレオ録音になってからも、曲によって、プロジェクト単位で音質がそれぞれ違います。 個人的には、今日書いている、イギリス組曲は、演奏も録音も気に入っています、、、。
グールドの音楽は、モノに依っては、いかにも暗いスタジオにこもって演奏した様な,閉塞感を感じるものが少なく無いですが、この録音は、曲のせいなのか、演奏のせいなのか、音質のせいなのか、、多分それらの全て、グールド氏の機嫌も良かったのでしょうか、幾分開放感もあり、快活な感じも少しします。
曲も主に2〜3声部ですし、演奏の技術的には平均率などとくらべると、直感的に演奏できるのかも知れません。
グールド独特の早過ぎる楽章や、遅過ぎる楽章もほとんどありません。 これも聴き易いですね、、、。
この録音ではピアノの音色が、いかにもニューヨーク・スタンウエイという音がしている気がします。 でもいつか調律の人に、そういうニューヨークとハンブルグとの明快なキャラクターの差は、いわれている程は無いんですよ、、みたいな事を言われた事があるので、それは私の思い過ごしなのかも知れません。
いずれにしてもこのピアノの音は私の好み、、明るすぎず,暗すぎず、重すぎず,軽すぎず、、、という感じで、私にとって新春にふさわしい,「爽やかな風」という風情を感じます。
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