
ギドン・クレーメルのいろいろについて書いているこのブログ、、、。このカテゴリーでは22回目の投稿になりますね、、。一年間で 22回という事は、月に2度とはいきませんが、相当の頻度で書いていることになりますね、、。
いつもは、クレーメルの音楽性について、または、アルバムに関連した話が多いですが、今日は少し目先をかえて、YouTubeに投稿されている音源について、書きたいと思います。
それはイギリスの作曲家、エルガ−のヴァイオリン協奏曲の音源です。エルガーは1800年代半ばに生まれた作曲家で、リヒャルト・シュトラウスとほぼ同じ時代の人ですが、世間では「威風堂々」、「愛の挨拶」など、小品が有名ですが、一般的にはあまり、その他の曲はそれほど知られていません。
実を言うと、私もほとんど彼の作品を知らず、いったいどういう経歴の持ち主なのか、知りませんでした。それが、YouTubeで、クレーメル氏演奏の音源、Violin Concert を聴いて、ビックリ、とても素晴らしい曲で、別に、前記した有名曲が、悪い曲ではないのですが、俄然,エルガーという作曲家に興味がわきました。再生回数も一万回近くです。

私がこの音源を聴いたのが2012年、録音は1967年だそうで、クレーメル20歳の時、、これは恐らく一番古いクレーメルの音源だと思います。そしてこれはどうやら、ベルギーのエリザベートコンクールの時の模様を収めたモノらしいということがわかりました。
ネット上をいろいろ調べてみると、この演奏は恐らくはコンクールの本戦での演奏、演奏があまり評価されなくて、3位に終わったということらしく、公にされているコンンクールの結果は若き日のクレーメルは、3位に甘んじているという事だそうですが、私はこの演奏はとても素晴らしい演奏だと思います。 この後クレーメル氏は、チャイコフスキーコンクールで優勝しますが、その時のモスクワ国立交響楽団より、このベルギー国立管弦楽団、ルネ・デュフォッセ(指揮)の方が、数段良い演奏をしています(曲は違いますが)
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エルガーという作曲家について調べてみると、初めて知ったのですが、作曲は独学ながら、ヴァイオリニストだったそうで、それならば、このヴァイオリンコンチェルトには、相当な思い入れがあったはずです。もしかして、クレーメルはこんな若い頃から、今ひとつ内容

意外にも、このコンチェルトの録音は本当に少なく、一枚某レーベルのアルバムを買ってみたのですが、かなり厳しい演奏で、がっかりしました、、。クレーメル氏は正式に録音してくれないんでしょうか、、?
YouTubeの音源は明らかにスクラッチノイズが入っているので、レコード盤の音源をもとにしているのだと思いますが、今回調べてゆくうち、CDが存在している事がわかりました。それは、エリザベート・コンクールのライヴとして75周年記念の4枚組のアルバムだそうで、過去のいろいろな、本選の模様が収められている様で、昨年リリースされていました。欲しいな〜、、、。
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