2013年08月28日

MY SPANISH HEART  Chick Corea vol.19

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先日お送りしたばかりの「この一枚」のコーナー。珍しく今週2回目です。
 
 今日ご紹介するのは、チック・コリアのアルバム、「マイ・スパニッシュ・ハート」です。ところで、私、あまりチックコリアを普段聴かないんですよね、、。なぜかを、改めて考えてみると、まず彼の弾くアコースティック・ピアノの音色があまり好きではないというのが、あります。明るい、というか、ブリリアント、というか、悪く言うとギラギラした音色は、極めて独特で、個性的ではありますが、私にはちょっと馴染めません(^_^;) 。
 じゃあなぜ、このアルバムを紹介するのか、、? その理由は一言、よくできたアルバムだから、、です。

 時代的には、「妖精」というアルバムのあと、「ロマンの騎士」の前という時代で、1976年の録音です。このアルバムは、有名な「Return to Forever」というフージョンバンド(?)の第二期、名義で出されたアルバムの合間に制作された2枚のアルバムのうちの一枚ということになります。
 このアルバムの前にチックがスペインに旅行して、その印象をもとにつくった曲が収録されています。本来は、LP二枚組でしたが、CDになってからは一枚になりました。闘牛の衣装を着たチックのユーモラスなジャケットが印象的ですね、、。

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 考えてみると、このアルバムはまだ、アナログ録音の時代に制作されていて、シンセサイザーも沢山つかわれていますが、まだMIDI規格(Music Instruments Digital Interface)も無かった時代なんですよね。でも音質はとてもクリアーで。デジタル録音か?と思うほど、SN比もよく、ノイズがありません。ピアノの音色も最近のチックの音色より、優しく、温かい音、録音のせいなのか、奏法のせいなのか、それともピアノの為なのか、エンジニアの私には気になるところです。これも私がこのアルバムを推す理由ですね。
 音楽は全体にストリングセクションあり、ブラスセクションあり、と言う意味では「妖精」などと似た路線、ある意味プログレッシブ・ロックのような変化に富んだ音楽です。「妖精」と同じ様に、ドラムのスティーブ・ガッドが大活躍(ブラシ、多し)、ですが、そのときのべースはチックのシンセサイザーの多重録音です。

 他の曲では、スタンリー・クラークがアコベで、スゴい演奏をしています。ヴァイオリン、べース、そして、チックのフラメンコ風のステップとハンド・クラップが効いた、アコースティックで、楽しい曲もある一方、全てシンセで、けっこうピコピコした曲があってちょっとびっくりします。
 今ではいろいろな人が演奏している、「アルマンドズ・ルンバ」の初演がここで聴けます。何だかこの頃のチックって、のびのびとしているな〜、、、と思う一枚です。

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Chick Corea - Piano, Organ, Synthesizer, Percussion, Vocals, Production, Arrangement, Composer
Stanley Clarke - Double bass, Bass Guitar
Steve Gadd - drums
Narada Michael Walden - Drums, Handclaps
Don Alias - Percussion
Jean-Luc Ponty - Violin
Gayle Moran - Vocals
String quartet
Connie Kupka - Violin
Barry Socher - Violin
Carole Mukogawa - Viola
David Speltz - Cello
Brass section
Stuart Blumberg - Trumpet
John Rosenburg - Trumpet
John Thomas - Trumpet
Ron Moss - Trombone

Recorded 1976.

CMS Records web site  http://cms-records.biz
posted by えんこみ at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | この一枚
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