2022年06月01日

音質で変わる音楽の評価

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 昨日のブログを書いた後に続きが書きたくなって、夜中に書いていますが、本当は良い音楽は、「音質に関係なく、聴いた人が感動する、、」と、思いたいのですが、最近の、というか、もう長年のデジタル再生システムの実験というか、研究をして思うことは、やはり良い音楽は、良い音で聴かなければならない、、と言うか聞くことが大切で、それが演奏者の創り出した世界を味わう、鑑賞するのに正しい態度ではないのだろうか、、と最近思います。

 昨日のブログを書いたあと、以前聞いたことがある、あるソロピアノの音源聴いたのですが、その音源の中の何曲かが、以前に思っていた以上にと言うか、以前は気づかなかったのですが、かなり調律が狂っていました。
 より良いデジタルシステムで聴くことによって、再生される倍音はとても増えて、その結果楽器の音色の変化が物凄くわかりやすくなるのですが、ピアノを何曲か演奏し、それを録音するうちに、だんだん調律が狂ってしまっていたのだと思うのですが、普通に考えてみれば、そう言うことに気がつかない方が、音楽を楽しめる、、と言う考え方はあると思いますし、私も先ほどまでその調律の狂いに気付いていませんでした。

 それが、倍音が豊富、、言い換えれば、生の演奏に近い音質もしくはマスター音源=製作者が仕上げた音源の音に近い音で、聴くことで、従来とは違った音で聞く事が出来たわけです。これは、私にとってはある意味発見ですし、その結果、若干不快な思いをしたと言うことは否定できませんが、それ自体は「音源の真実に近づいた」と言って間違いないと思うのです。
 なんと言うか、人物の写真を見て、それまで気づかなかった、顔のシワとか、ホクロとかが見えたみたいな話ですが、これは音楽において、その音響の真の姿を体験できたと言うことには違いないと思うのです。
 
 これはやはり、有難いことですし、その音源に入っていた情報の今までわからなかったところまで知る事ができたと言うわけで、これは有難く受け入れるべきだと、私は思います。

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 これと同じような体験を、そのすぐ後にまた別の形で体験しました。それはヴァイオリンソロの音源で、以前は余り好きになれなかった音源で、それはなぜかと言うと、残響が好みでなかった事と、ヴァイオリンの楽器自体の響きも余り好きにはなれないと言う、二つの理由でした。実際その演奏者は、そのレコーディングに使った楽器を購入して、数年で手放してしまっていました。

 ところがその音源を今回の、機材を若干変更して音質が変わった、、と言うか、情報量が増えた状態で聞いたときに、上に書いた苦手なところは残っているのですが、音色や、録音現場のアンビエントに、今まで感じなかった味わいを感じて、その演奏に興味が出てきたのです。その演奏者は同じ曲を三回録音していて、それぞれ悪くない内容ではあるのですが、今日聞いた音源はその中では、私にとっては余り好ましくない方の、3つのうちでは一番好きではない音源だったのですが、その私個人の評価は、少し良い方に変わりました。
 これはやはり、音質が変わって、、と言うよりも情報量が増えて、つまり倍音や残響が以前より現場のリアルな姿に近い形で聴こえたので、音楽の魅力が私に伝わったと言う事なのだと思います。

 レコーディングエンジニアという仕事は、音楽を録音して、それを音源として仕上げるわけですが、音源がどう聞こえるかということは、常に考えているつもりでしたが、昨今の技術の進歩は以前のような高額なシステムを組まなくても、かなりの音質で音楽を鑑賞する事ができるわけで、これは一般の音楽ファンにとって、とても有難い事だと思います。ところがその方法を多くの人が知らずにいるので、それはより多くの人にそれを知ってもらい、安価で高音質のシステムで、音楽の本当の素晴らしさを味わってもらいたいものです。

 オーディオの販売店にしてみれば、多くのお店で、高額なシステムを売る事で生計を立てていますので、そういう安価で高性能なシステムの存在はできれば知られたくない事実ですので、そう言う安価で音質の良いオーディオについての情報は残念ながら、隠蔽されています。

 今日のブログの写真は、予報に反して太陽と青空が出た時に、外出して撮りました。

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CMS レコード主宰 細川正彦の演奏情報 


トリオHTK 10 thライヴ (終了)

2022年 5月29日日曜日 at AZAT FANFARE 21:00〜 

那覇市 安里1-1-60 太永ビル3F https://fanfarefanfare.tumblr.com/
メンバー 細川正彦 p 高尾英樹 b 川原大輔 ds


九州ショートツアー(終了)
2022年 4月22日金曜日
熊本 おくら
細川正彦トリオ 田川遊人 b 木村良来 ds
〒860-0848 熊本県熊本市中央区南坪井町1−12 ‭096 325 9209‬

2022年 4月23日土曜日
佐賀 シネマテーク
辻 元重 gトリオ 田川遊人 b 細川正彦 p
〒840-0811 佐賀県佐賀市大財1丁目5−60 0952-28-6708

2022年 4月24日日曜日
福岡 New Combo
細川正彦トリオ 森しのぶ b 上村計一郎 ds
〒810-0004 福岡県福岡市中央区渡辺通5丁目1−22  092-712-7809



CMS レコードのアルバム、ネットでも配信中です。



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ピアノと調律師、そしてピアノの演奏者について (4)

ランダム再生の楽しみ(2)





 アーティストの活動を紹介する テレビ番組「美の鼓動」( 九州産業大学提供 テレビ西日本制作 ) にCMSレコード主宰 ピアニスト細川正彦が出演しました。放送は九州のみで、2016年3月20日(日曜)午前11時45〜で終了していますが、オンエア後は、このYouTube の→「美の鼓動」 か、放送局(フジテレビ系 TNC テレビ西日本)のホームページ(http://www.tnc.co.jp/kodou/ )で見る事ができます。



  CMSレコード最新作、伊澤隆嗣 as,ss Quartet 「In a Spring Time」の試聴用 PVができました!。好評発売中!!べースデュオシリーズ好評発売中、

第一弾、納浩一「Little Song Book」

第二弾、
中島教秀「Duologue」



シリーズ第三弾(完結編)

船戸博史、細川正彦デュオ「Harvest Moon」絶賛発売中〜 ( ^ ^ )/ 。→
 試聴用ムービーはコチラ@



お知らせ アマゾンの表示に間違いがあり、「Harvest Moon」が購入できないかの様になっていましたが、こちらのURLから購入して頂けます。キャットフィッシュレコードさんhttp://www.catfish-records.jp/product/17672をはじめ、その他のweb ショップでは、いままでどおり、ご購入いただけます。





 CMSレコードのアルバムが全て、web site のネットショップへのリンクからご購入頂ける様になりました。お好みのアルバムを是非ポチッと、、。You Tube による試聴リンクも NEWS のページにあります。  

 もしくは下のリンクからも試聴できます↓。

                               

■アルバム試聴 1 アルバム試聴 2 ■アルバム試聴 3



CMS Records web site  http://cms-records.biz
posted by えんこみ at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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