2017年10月08日

最近のクラシックレコードについて。

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 今日は、レコーディングエンジニアとして、最近のクラシックレコードについて、ちょっと書きたいと思います。

 話のきっかけは、今日の午後3時ぴったりの時刻に、お知り合いの方から電話がきました。

「某バイオリニストの某ヨーロッパの名門レーベルからの10枚組全集が、中古で、かなり安く売っているのですが、これ、お買い得ですかね?」というのが、その電話の内容だったのですが、そのバイオリニストは、アジア系の素晴らしい人で、私も彼女のアルバムを何枚か、所有して、愛聴していましたので、おそらくは、新品の10分の一くらいの値段でしたので、購入することをお勧めしました。

 こういう全集物というのは、バラバラに発売したものを、後年セットとして、販売するもので、多くの場合、少し前の録音ということが多いのですが、これもその例に漏れず、70年代から、80年代くらいの録音のものがまとめられています。

 中古屋さんには、よく、こういったセット物が置いてあって、一度購入した人がなんらかの事情で、売りに出したものも多いのですが、倒産した販売店に在庫として売れ残っていたものが、出回ることもよくあります。値段の高いセット物を、仕入れたはいいが、なかなか売れないということもよくあるのです。

 今回のものは、どなたかユーザーが売りに出したもので、外箱は結構傷があったらしいのですが、中身、、つまり、CD盤自体は、綺麗な状態だったようです。これが、アナログ盤=LPレコードの場合、開封して、聞いていれば、必ず小さな傷がありますし、再生してみれば、雑音も少なからず出てしまっていることがほとんど。そこへ行くと、CDの場合、よっぽど大きな傷がないかぎり、新品と変わらない音で再生できますし、多少の傷があっても、再生するときにエラー補正機能が働いて、雑音が出ることはほとんどありません。

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 この全集を出した大手レーベルは、歴史あるレコード会社で、大変有名なレーベルですが、去年私が買った、同じレーベルの最近の録音の、他のバイオリニストのコンチェルトのCDは、残念ながら、あんまり音質がよくありませんでした。
 それはどうしてなのかというと、最近はCDアルバムの売れ行きがわるいので、録音に、昔のようなお金も、時間もかけていない、、というのが、その理由だと思うのですが、なんでもこの分野は、新しい方が良い、、という時代は、残念ながらもう終わってしまっているということなんだと思います。

 そもそも、その大手、名門レーベルは、もう実質的には、解散していて、そのブランドを、現存する大きな会社が買い取って、そのライセンスというか、意匠を使って商売をしています。 おそらくは、もともと制作に関わっていた、熟練した録音技術者は、もう引退しているか、退社しており、一昔前の、大きな利益が望めるような、緻密な生産体制はもう、とっくの昔になくなっています。

 非常に残念なことですが、多くの名門レーベルはなくなっているか、身売りして、実質的には存在しておらず、「◯◯レーベル」という名前の元、発表している最近のCDアルバムは、すべて、ローコストで生産されていて、実質的には、名前だけのレーベル名が一人歩きしているわけです。

 これは、ジャズの世界でも、全く同じことが言えて、「Verve」とか、「Blue Note」などのレーベルから出ているアルバムでも、プロデューサーはおろか、エンジニアまでも、レーベルが実質的に活動していた当時のスタッフは、だれも関わっていない、言ってみれば、包み紙だけ老舗の物で着飾われた、厳しい言い方をすれば、完全な「パチ物」なんですよ。

 そういう意味でも、一昔前の良き時代の、しっかりした生産体制のもと、制作されたアルバムは、中古で、安価に手に入れられるなら、お買い得、、と、間違いなく言えるわけです。 ナンダカナ〜。

 こんなことを、堂々と書いてしまっていたら、CMSレコードのアルバムも含めて、最近のアルバムが、ますます売れなくなってしまうかもしれませんね、、。

 あっ、でも我がCMSレコードは、小さなレーベルなので、今も昔も、、、って言っても十数年の歴史しかありませんが、手抜きなしの制作スタンスで、ずーっと、良いアルバム造りに、携わっていますよ〜、、( ´ ▽ ` )ノ 。 新作しばらく出てないけど、、、´д` ; 。

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CMSレコード主宰、ピアニスト細川正彦の演奏が、岐阜県
であります。

10.14.sat
第20回妙法寺チャリティーJazzコンサート
「九州北部豪雨災害復興支援チャリティー」
妙法寺  お問合せ:0573-43-2275
恵那市岩村町911-2
小濱安浩(ts)・池田篤(as)・細川正彦(p)・島田剛(b)・倉田大輔(dr)
+The Sax Jazz Orchestra feat.大窪玄栄




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 アーティストの活動を紹介する テレビ番組「美の鼓動」( 九州産業大学提供 テレビ西日本制作 ) にCMSレコード主宰 ピアニスト細川正彦が出演しました。放送は九州のみで、2016年3月20日(日曜)午前11時45〜で終了していますが、オンエア後は、このYouTube の→「美の鼓動」 か、放送局(フジテレビ系 TNC テレビ西日本)のホームページ(http://www.tnc.co.jp/kodou/ )で見る事ができます。

  CMSレコード最新作、伊澤隆嗣 as,ss Quartet 「In a Spring Time」の試聴用 PVができました!。好評発売中!!べースデュオシリーズ好評発売中、
第一弾、納浩一「Little Song Book」
第二弾、
中島教秀「Duologue」

シリーズ第三弾(完結編)
船戸博史、細川正彦デュオ「Harvest Moon」絶賛発売中〜 ( ^ ^ )/ 。→
 試聴用ムービーはコチラ@

お知らせ アマゾンの表示に間違いがあり、「Harvest Moon」が購入できないかの様になっていましたが、こちらのURLから購入して頂けます。キャットフィッシュレコードさんhttp://www.catfish-records.jp/product/17672をはじめ、その他のweb ショップでは、いままでどおり、ご購入いただけます。


 CMSレコードのアルバムが全て、web site のネットショップへのリンクからご購入頂ける様になりました。お好みのアルバムを是非ポチッと、、。You Tube による試聴リンクも NEWS のページにあります。  
 もしくは下のリンクからも試聴できます↓。
                               
■アルバム試聴 1 アルバム試聴 2 ■アルバム試聴 3

CMS Records web site  http://cms-records.biz
posted by えんこみ at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | エンジニアの独り言
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