2015年07月12日

Kremer のメロディアの音源 旧ソ連の技術


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 昨日書いた元ソ連邦の国営レコード会社「メロディア」のついて、無くなった、、、と書きましたが、どうやら、私企業化されてはいるようですが、会社としては存在しているようです。

 しかし、 Kremer の音源に関して言えば、今はメロディアからは出ていませんし、いまだに行方不明なのでは、、という音源もあります。
 Kremer の膨大な音源のなかでは、ロシア時代の音源はごく初期のもので、数は全体からみると一部ですが、国営レーベルが、当時の世界トップレベルの演奏家を、国家の威信をかけて、収録して、発表していたと思われる音源は、今聴いてもそれなりの価値があると思うのです。

 Kremer がソ連を中心し活動していた期間は1975〜79年の4年位の間、、。ソ連時代にメロディアから出ていたタイトルは、私の記憶をたどって書けば、
 
 バッハの無伴奏パルティータ(ソナタはナシ)、
 ベートーベンのコンチェルト、
 チャイコフスキーのコンチェルト、
 プロコフィエフのソナタ、
 イザイの無伴奏ソナタ、
 シュニトケのショスタコービッチの思い出、
 ロマンティックリサイタル(小品集)、
 シューベルトの庭の千草の主題による変奏曲
 
 の8枚ですが、どういう経路をたどって、出ているのかはわかりませんが、無伴奏のバッハとイザイはメロディアではない、ロシアのレーベルから、今は出ています。

 シューベルトの庭の千草の主題による変奏曲は、韓国のレーベルから以前でていましたが、あの音源は、メロディアの音源ではない様な気がします。 あれは異常にテンポが早く、原盤を今はもっていないので断言できませんが、テイクがちがう気がします。

 ソ連崩壊後、そして、Kremer が世界的に活躍する様になってから、彼のソ連時代のライブや、放送用の音源が、海賊盤のようなかたちで、いろいろなところからリリースされていますが、どれも、メロディアの正式な録音にくらべ、いろいろな意味で、内容は劣っているといわざろうえません。

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 曲自体は後年他のレコード会社から、別の録音で出している音源があるものも多いのですが、ソ連時代のKremer の演奏は独特のストイック感があり、当時彼が使っていた、おじいさんから譲ってもらった名器「ガダニーニ」の音が私は大好きデス。 弓はどんな物を使っていたのだろう、、?。

 例えば、プロコフィエフのソナタはグラモフォンから、アルゲリッチとの共演のアルバムが出ていますが、私には、メロディア盤で共演し、当時来日もしている、ピアニスト、オレグ・マイセンベルクとの演奏の方が、魅力的に感じます。

 メロディアの音源が、廃棄されてしまっているのか、Kremer の意思によって非公開とされているのかはわかりませんが、私としては当時の音源を、再び、現代の良いマスタリングを施して、CDで聴いてみたいと思っています。

 ベートーベンのコンチェルトもアナログ盤から、自分で、CD化しましたが、今はそれが行方不明、、Kremer自身はあの録音にはいろいろと心残りがあるみたいですが、モスクワフィルの優秀なメンバーとともに録音された音源は、独特の静寂感があり、クライスラーのカデンツとともに、とても印象深い演奏だったと記憶しています。

 当時のメロディアレコードの録音機材は、録音機以外はおそらくは真空管メインのオリジナルのセットだったと思うのですが、とても音楽的な音質で、明らかに、当時の西側の最先端のクラシック録音より、優れた音質であったと思います。
 ああいった素晴らしい、アナログ機器とそれをメンテする技術者達は、もうこの世にいないか、旧式の劣ったものと、それを扱う人間として、現代に近づくにつれ、無視されていったのだと思うと、共産主義の崩壊で、失った文化もたくさんあるのだな、、と思います。

 2000年代にはいってから、まさに忘れた頃になって、旧ソ連というか、バルト三国や、チェコなどの国々から、現代に最先端のテクノロジーと組み合わせるべく、真空管を使ったマイクのメーカーが出て来たことは、旧ソ連時代の、機材とそれを調整する技術が、いかに熟達していたかを、証明しているような気がします。

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posted by えんこみ at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | Gidon Kremer
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