2015年03月21日

Bill Evans I will say goodbye vol,29

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 今日は 3月2日 以来の「この一枚」。

 お勧めのCDアルバムを不定期に紹介しています。

 今日ご紹介するのはピアニストビル・エバンスのアルバム、I will say goodbye.
1978年録音、CBSから、ファンタジーレーベルに移籍してから、ヴィレッジ・バンガードでのライブアルバム、Since we Met 以来のピアノ・トリオのアルバムです。

 CBSでのThe Bill Evans アルバムが米国では大ヒットし、グラミー賞も受賞したりして、オーケストラとの共演作を制作したり、一時的に拡大路線に走っていたビル・エバンスと、プロデューサーのヘレン・キーンでしたが、ファンタジーレーベルに移籍してからは比較的地味な、ジャズらしいアルバム造りに戻りました。

 一方で、アルバム制作上、ジャズ=スタンダードナンバーという時代から、オリジナル曲も交えた、現代的な選曲をするようになってきたのも、この頃の米国のジャズ界の傾向でした。
 
 この頃日本では、まだまだ、ジャズ=スタンダードという図式は保守的にまもられていて、従来のリバーサイドや、ウ゛ァーブレーベルでのスタンダード路線のビル・エバンスの日本のファン達は、かなり面食らった、というか引いてしまっていた時期でもあります。

 今から20年以上前の1990年代にCMSレコード主宰細川正彦が、某ジャズ雑誌にビル・エバンスに関する記事を投稿した時も、リバーサイド、ウ゛ァーブのレーベル時代の作品を中心に編集を進める本の方針に違和感を感じたそうです。

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 今日取り上げた、アルバムでは、オリジナル曲こそ少ないものの、今までのジャズ・アルバムでは取り上げられなかった類の曲がたくさん演奏されており、音楽の内容は、選曲だけでなく、ピアノトリオとして、後の時代を予見するような、新鮮なアプローチをしています。

 タイトル曲のミシェル・ルグランの曲や、バート・バカラックやスティーブ・スワローやハービー・ハンコックの曲が入っているのも、それまでのウ゛ァーブやリバーサイドのエバンスのアルバムとは、随分傾向がちがいます。

 録音の音質に関しては、当時はまだリバーブなどの電気機器は一般的なジャズのレコーディングやミキシングにはあまり使われておらず、とても淡泊なサウンド造りとなっています。

 これは、数年後に再び移籍して、同じ演奏メンバーで録音された、ワーナーレーベルでの、You Must Believe in Spring が最新の方法で、多めのリバーブ処理をして仕上げられていたのとは、対象的な仕上がりになっています。

 当時は私もあれを聴いて違和感を持ったものですが、今きいてみると、リバーブがない I will say good bye の方が、不思議なサウンドに聞こえて、人間の感覚というものは、つくづく相対的なものなのだな、と思います。

 ファンタジースタジオのピアノは、リバーブを使わなくても、独特の透明感がある一方、若干細めの音で、ドラムやベースと共にグループする場面では、不思議な浮遊感があり、この音質が独特のキャラクターを音楽にも与えています。

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Art Direction – Phil Carroll
Bass – Eddie Gomez
Drums – Eliot Zigmund
Engineer – Bruce Walford
Mastered By – David Turner (2)
Photography By – Phil Bray
Piano – Bill Evans
Producer – Helen Keane

Recorded May 11-13, 1977.
Mixed and Mastered at Fantasy Studios, Berkeley



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posted by えんこみ at 23:12| Comment(0) | TrackBack(0) | この一枚
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