2020年05月11日

演奏と録音の変化が創り出すサウンド

スマートフォンでこのブログをご覧のみなさま、右上の『PC』ボタンをタッチすると過去のブログや他のカテゴリーにアクセスし易くなります。もしくは、スマートフォン用のページの下の方の、Track Backの右どなりのところをクリックすると、他のカテゴリーにアクセスすることができます。このブログは毎日更新しています。


11-1,,.JPG


 ジャズの、あるいはジャズピアノの歴史みたいな話にについて連日書いていますが、確かに70年代はジャズピアノブームみたいな状況もあった気がしますし、一部の音楽ジャーナリズムは「ピアノの時代」だ、、みたいな論評も出していました。

 その現象の一つが、ソロピアノブーム的な業界全体の流れ、特にレコードビジネスの世界ではありました。それまでジャズといえば管楽器が花形で、サックスやトランペットが前面に出ていて、ピアノという楽器はあくまでも脇役、、という風潮はたしかにあった気がします。それが、ピアノトリオ、つまりベースとドラムが入ったバンドだけでなく、ピアノのソロ演奏や、その他の楽器とのデュオなどの小さな編成でのアルバムがかなりの数制作されたのは確かです。

 昨日書いたような、クラシック的というか、ピアノ的な演奏法が得意なピアニストばかりでなく、ある程度名のあるジャズピアニストのほとんどが、レコード会社の依頼を受けて、ソロピアノアルバムを出したのもこの頃だったと思います。

11-2,,.JPG


 録音エンジニアという立場からみると、ピアノメインのアルバムは、他の楽器がたくさん入っているより、ピアノ本来の響き、言い換えればあまり従来のジャズ的ではない、音色を捉えることが大切なやり方ですし、ベースとのデュオの場合は、ベースの本来の音色、アコースティックなサウンドを大切にした音造りを意識して、録音やミキシングをするようになっていったということが言えるかもしれません。

 ベースに関しては、昔は使っていなかったピックアップとベースアンプを使ったサウンドをライブハウスでは使うやり方が主流になりつつありましたが、レコーディングでは、ベースアンプを使わない、生の音を録音することも増えてきたとも言えました。実際の音量はピアノに比べてベースは小さくて、生の音ではバランスがとれないのですが、レコーディングでは仮想現実的に、対等なバランスでサウンドを仕上げるやり方が考案されてきたのも、この時期だと思います。

 昔のベース奏法は弦高が高く、音量がかなり大きく、遠鳴りするような演奏法でしたが、スタイルの変化とともに弦高は下がって、音量が小さくなり、以前より細かい音符が弾きやすくなると同時に、ベースのアドリブソロも、華やかに、手数の多いスタイルが増えていきました。

 それから、ドラムのいるピアノトリオとはちがって、ベースの細かいニュアンスも録音で再現しやすくなりましたので、ピアノとベースの、より親密な音響的な交歓を表現することを意識した、録音やミキシングをした作品も増えてきたと思います。

 これはベースの入った作品に限らず、例えばサックスとピアノのデュエットでもそういう感じの音造りが増えてきたことも70年代以降の録音や、演奏者の音楽の創り方に見られる特徴かもしれません。リードが出す細かい音のニュアンスや、サブトーンが比較的近い位置にマイクを立てることで、客席で聴くサウンドよりクリアーで、どちらかというと、演奏者が聞いている音に近いサウンドで録音され、作品が仕上げられることが増えていったと思います。

 細かい音量や音色の変化、繊細な表現を余すことなく捉えて、作品化するという、音楽的な特徴を持つ演奏の仕方が、小編成のアンサンブルでの新しいタイプのジャズ演奏のトレンドとして当時の作品からは感じられます。

 そして、この傾向はジャズの本場アメリカというより、ヨーロッパで録音された作品で顕著になり、その音源の作り方、演奏の仕方が本家アメリカでの作品の作り方、プロデュースにも影響を与えたと、言えると思います。

11-3,,.JPG



CMS レコード主宰 細川正彦の演奏情報



2月26日水曜日 19時半〜 細川正彦 伊澤隆嗣 Duo at 九品寺Smile (終了しました)
https://www.facebook.com/kuhonjismile/

〒862−0976 熊本県 熊本市 中央区九品寺2丁目8−14 ヴィラコスモス2F (終了しました)
096-362-3586
細川正彦 p 伊澤隆嗣 as ss


東海関西地区ツアー(中止になりました)

4/25土曜 名古屋 キャバレロクラブ
ピアノトリオ 加藤雅史b 倉田大輔 ds
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15−28 小島ビル 1F 052-931-0914



4/26日曜 放出 ディアロード
ピアノ トリオ ベース山本学 ドラム 弦牧 潔
〒538-0044 大阪府 大阪市 鶴見区 放出東3丁目-20-21東大阪リビングセンター 4F 090-8141-7309


4/27日月曜 八戸ノ里 バー蓄音機
ピアノ トリオ ベース山本学 ドラム 弦牧 潔、ゲスト辻 元重g
〒577-0803 大阪府東大阪市下小阪5丁目6−5 06-4307-0080


4/28日火曜 大阪本町 燈門 (中止になりました)
 武井 努tsデュオ
〒541-0048 大阪府大阪市中央区瓦町4丁目4−14 NIPPO ニュー本町ビル 06-4708-8844

4/29日水曜 神戸 Jazz & Live Born Free
武井 努tsデュオ
〒658-0072 兵庫県神戸市東灘区岡本2丁目5−8 078-441-7890


4/30日木曜 神戸 ジング ミュージック ラボ
ピアノ トリオ ベース山本学 ドラム 弦牧 潔
〒658-0012 兵庫県神戸市東灘区本庄町1丁目16−14 サンフォレストビル201号 078-413-4888






CMS レコードのアルバム、ネットでも配信中です。

(サブスクリプション Subscription)
Apple Music
amazon prime Music
Spotify
LINE MUSIC
Google Play Music
kkbox
レコチョクBest
ひかりTVミュージック
dヒッツ月額コース
AWA
rakuten music

(ダウンロード Download)
iTunes Store
amazon music
ORICON
mora
レコチョク
dミュージック
Music Store
ひかりTVミュージック
dヒッツ
replay
Google Play
ドワンゴジェイピー
OTOTOY
mysound
着信★うたbyKONAMI
/span>



CMS Records web site  http://cms-records.biz



日記(2222)

音楽(113)
エンジニアの独り言(74)
アルバム紹介(6)
この一枚(39)
Gidon Kremer(43)å
Glenn Gould(29)
最近食べた麺(169)
ピアノと調律師、そしてピアノの演奏者について (4)
ランダム再生の楽しみ(2)


 アーティストの活動を紹介する テレビ番組「美の鼓動」( 九州産業大学提供 テレビ西日本制作 ) にCMSレコード主宰 ピアニスト細川正彦が出演しました。放送は九州のみで、2016年3月20日(日曜)午前11時45〜で終了していますが、オンエア後は、このYouTube の→「美の鼓動」 か、放送局(フジテレビ系 TNC テレビ西日本)のホームページ(http://www.tnc.co.jp/kodou/ )で見る事ができます。

  CMSレコード最新作、伊澤隆嗣 as,ss Quartet 「In a Spring Time」の試聴用 PVができました!。好評発売中!!べースデュオシリーズ好評発売中、
第一弾、納浩一「Little Song Book」
第二弾、
中島教秀「Duologue」


シリーズ第三弾(完結編)
船戸博史、細川正彦デュオ「Harvest Moon」絶賛発売中〜 ( ^ ^ )/ 。→
 試聴用ムービーはコチラ@

お知らせ アマゾンの表示に間違いがあり、「Harvest Moon」が購入できないかの様になっていましたが、こちらのURLから購入して頂けます。キャットフィッシュレコードさんhttp://www.catfish-records.jp/product/17672をはじめ、その他のweb ショップでは、いままでどおり、ご購入いただけます。


 CMSレコードのアルバムが全て、web site のネットショップへのリンクからご購入頂ける様になりました。お好みのアルバムを是非ポチッと、、。You Tube による試聴リンクも NEWS のページにあります。  
 もしくは下のリンクからも試聴できます↓。
                               
■アルバム試聴 1 アルバム試聴 2 ■アルバム試聴 3

CMS Records web site  http://cms-records.biz
posted by えんこみ at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽